やる夫は呉で天の饅頭になるようです 第一章 一節 (中編)

【真・恋姫】やる夫は呉で天の饅頭になるようです【無双】(現行スレ)
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 やる夫は呉で天の饅頭になるようです 第一章 一節 (前編)




169 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:01:21 ID:q31573uQ [2/98]
             _,,..........,,,,_
            ,.z.!゙ ||  ||  ||  ||`,
            ((~||  ||  ||  ||  || |
.            l ||  ||  ||  ||  || |
          | ||  ||  ||  ||  || |
          | ||  ||  ||  ||  || | 
          |'''。'"´ ̄ ̄ ̄o ̄ ゙̄|
          ,''l.T:/´  ̄ ̄ `'" ̄ `|
           l::| |/          |
             !::| | /`ヽ、,,_   _,.=ヘ|
           !ヽ!j   ',´('7`   .{ エi` |   「は、はわわ、ご主人様、
         | 9.lj    ̄    l ̄ .!    これから中編が始まりますぅ。
         !`ーll       _.j   |
          ,'::::::::l',.   〃____ ', ,'     80レス程度ありますが、
         ,'::::::::/ ヽ   ''      './l     宜しければお付き合い下さいぃ。はわわ」
.          ゞ:/ヽ   \      /::ノ 
        __/ヽ   ヽ    ` ''iリi" |ヾ

172 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:04:46 ID:WXlVTxAQ
>>169
てめぇがはわわ言うなwww


170 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:02:37 ID:q31573uQ [3/98]
                                           /
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  |||||  iiii|               ||彡彡彡彡彡ミミミミミミiii|| ∨/|
  ∨   iiii| ┏━┳━┳━┳━┓゙ ||彡彡彡彡  ミミミミミミi|| /  |
       | ┃  ┃  ┃  ┃  ┃゙ ||彡彡彡      ミミミミiii|| |   |
       | ┃   , --.  .┃  ┃゙ ||彡彡        ミミiiii|| | 始 |
       | ┃  /     ヽ┃  ┃゙ ||∥              ∥ || | ま |
       | ┗━ゝ 三三.ノ┻━┛゙ ||∥              ∥.|| .|_る |
  .          (|   三|)  /`ヽ.||ァー──── 、‐ 、,,-、| || | よ .|
 /|   ヘ    \,,-‐‐''‐,,  厂 _|゙||{            ヽ ヽ ヽ.|| | ! |
∥ |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄./l'フ |_厂_/ .||{  _ _ _ _ ヽ ヽ''´|| |   |
∥/        /  |.ヘ  |___|. ||,廴_______|_|‐.|| \  |
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|┌─┐┌─┐| .イ_|/         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
|│  ││  │| |                            \
|└─┘└─┘| |                                  \
|二二二二二二|/                                \

171 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:03:25 ID:q31573uQ [4/98]

 窓から見上げる星空は空気が澄んでいる為か、それとも街の外灯が無い為か
 普段自宅で見るのよりも星が一際輝いて見える。

 しかし、それだけだ。
 月が二つある訳でもなく、星が綺麗なだけで東京で見る空となんら変わらない。
 だから――自分の置かれている状況が嘘のように思えてしまう。





 [二二二二二二二二二二二二二二二]
  ||  \、 :..    ゚ ..:: ::     / .||
  ||   .||:: } ... .  . ... ... ..     ||   .||
  ||   .||'゙ ....  . ... ..        ||   .||
  ||   .||....  :::... .... ..:::::::....::     ||   .||
  ||   .||. .. .  . . . .. .       .||   .||
  ||===||     / ̄ ̄ ̄\   ||===|| (けれども……嘘じゃないお。
  ||   .||   /::::::::::::::::   \  ||   .||  これは現実だお……。
  ||   .|| /::::::::::::::       \||   .||
  ||   .|| |::::::::::::::::::::         ||   .||  あぁ……やる夫は一体、如何なるんだお……)
  ||   .|| \::::::::::::::       /||   .||
  || / (⌒ ::::::::::::::::    ⌒ヽ.\ .||
 [ニ二二二|  ::::::::::::::     |.ニニニニ]
        .|  ::::::::::     |
        |    へ     |
        |    |  |    |
          (__)  (__)



 気が付けば見知らぬ土地に放り出されて居たのだ、そう思うのも無理は無いだろう。

173 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:04:46 ID:q31573uQ [5/98]

              _    | | | | | | | | |
        _..-''''゙゙゙´   ゙゙゙゙'''ー,,、| | | | | | |
       /  :::::::::::::::::::::::::::::::::\  | | | | |
     /     :::::::::::::::::::::::::::::::::::`、. | | |
    .′      :::::::::::::::::::::::::::::::::::丶   | |   (まぁ……悲観しても仕方が無いお。
   /  ∪       ::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
  i            ::::::::::::::::::::::::::::::::i      それで理由が解る訳でも、
  !          >一 、:::::::::::::::::::::: !      何かが変わる訳でもないし…… 
   !     ∪   /__≦二_ \::::::::::::::::!
   \   _ 斗≦ ´ --  _`ーヽ::::::::::/       こうやって保護されて居るだけでも 
     > ´             `ミ丶、      幸運だったと思うしかないお……畜生)
  /                        \
  i   \                     \
  |    ヽ-―   ¨¨¨¨¨¨ 丁 丁¨¨  ‐-ヽハ
  |     丶 i        |  |      } i|



 お気楽、極楽、前向き、前のめりがやる夫の持ち味。少しは建設的に考えよう。





                _______ ____
               /         (__ ゝ
             /           (___ヽ_
            /   ──     ──  (__ _ ヽ_
          /  /´  `ヽ   /´  `ヽ  (_\ 〈    「取り敢えず、じたばたしても仕方が無いお……
         /     `T;;;:::;;;T′   `T;;;:::;;;T′  \ \    こう言う時は確か
         |     ヾ''''''´"ノ   ヽ⌒゙''''''´" U  |  )   
         |       (    i    )       |三三)   『天を楽しみ、命を知る、故に憂えず』
         \       `ー ─'^ー 一'       /.:.|  .|  
           \         ̄ ̄        /|.:.:.:.:|  .|   ――だったかお?」
            〉三三三》     《三三三〈  |.:.:.:.:|  .|



 本来の意味はいまいち思い出せないが、『変にじたばた慌てても仕方が無い』と言うニュアンスだった筈だ。
 現状がそれに当て嵌まるかは解らなかったが、やる夫はそう言って自分に言い聞かせた。


 この状況で、そう思えるのは心の何処かで楽観している――いや、まだ現実味が薄いからこその発想だろう。
 だからこそ、理性の許容量から水が溢れて居ないのだ。
 それとも、また他の理由か――それはやる夫の表情からは読み取る事は出来ない。

 もっとも、これで黄蓋や孫策との会話で不遜な事を言えば、危うく妖怪と判断され、
 一太刀で切り捨てられていた可能性があった事を知れば、ココまで悠長に事を構えては居なかっただろう。

174 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:05:49 ID:q31573uQ [6/98]

         ____
       /     \
.    /       \    (取り敢えず……今は何とかなってるお。
.  / /) ノ '  ヽ、 \   何よりも一番助かったのは、
  | / .イ '(●) (●) u|         ・ ・ ・ ・
.   /,'才.ミ). (__人__)  /   やる夫のあの主張が半ば認められた事だお)
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \    
 /\ ヽ          ヽ



         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|  「正直、頭の中で蝶と戯れている人間だと、
.   /,'才.ミ). (__人__)  /   そう思われても仕方が無いと思ってたお……」
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ



 そう――結論を言えば、孫策の問いに対するやる夫の答えは認められたのだ。
 興味を持たれれば大成功、一笑されても仕方が無い。
 それ位の心持ちで居たのに、蓋を開ければ相手は妙に真面目な顔で納得した様子。





【証言に対する審議中】
        ∧,,∧ ∧,,∧
   ∧,,∧ (´・ω・)(・ω・`)∧,,∧
  ( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・` )
   l U l (  ´・) (・`  )l と ノ
   .u-u (   l). (l   ) u-u'
        `u-u'   `u-u'



【審議結果】
パッ   パッ   パッ    パッ   パッ    パッ    パッ
 [認証]  [認知]  [認可]  [公認]  [御両人] [熱いね] [二人の愛で僕が増えました]
  ∥∧∧  ∥∧∧ ∥∧,,∧ ∥∧,,∧ ∥∧∧  ∥,∧∧     ∥,∧∧
  ∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)    ∩・ω・`)
   (    ). (    ). (    ) (    ) (    ) (    )    (    )
   `u-u´  `u-u´   `u-u´  `u-u´  `u-u´  `u-u       `u-u

175 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:07:06 ID:q31573uQ [7/98]

 流石に怪訝に思ったやる夫は、逆に孫策へ質問を返すと、幾つかの理由を説明された。



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃       - 悶絶!孫策先生の、いけない補習授業。 -

┃ ①. 光の本流と共に現れた事
┃ ②. 衣類が見た事が無い素材で出来ている事
┃ ③. やる夫の物腰や反応が一般の民草と思えなかった事。
┃ ④. 巻末漫画のバラライカは6巻がエグゼクティブ過ぎるよね!
┃      ///〃//Vヾヽ   
┃      } !i!iミ{{{{`´}}}}  。           E[]ヨ
┗━━━ ノノリ弋i {゙゚゙-゚ノ!{ /━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
     '(('(('゙ ノiソゞy)》'つ
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
       |          |
       |          |
  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|



 その説明は簡素で解り易く、納得の行くものだった。
 ただ、孫策達がやる夫の主張を認めた、最大の決め手となったのはソレでは無いと言う。





      _____     ━┓
    / ―   \    ┏┛
  /ノ  ( ●)   \  ・
. | ( ●)   ⌒)   |
. |   (__ノ ̄    /   「なら、その理由は何だお?」
. |             /
  \_    ⊂ヽ∩\
    /´     (,_ \.\
.    |  /     \_ノ



 そう尋ねて説明された内容が――

176 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:08:25 ID:q31573uQ [8/98]

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━

                       ( {{  V           /// :.:.|!:.:.:l ,イ彡′ ::::::/
                           /           //イi .:.:.:|!:.:.:.l j/ 'ヘ::::::::::::/
                            /_ .....:.:.:.:..         //:|:.| :.|!:.:.:.:l二二ヘ从ソ
   「――天の御遣い、よ」        `ヾ;  ___ ノ     // |.:| .:|!:.:.:.:.!二二ニヾ、
.       /7                  └彡::::: ´     /′ |:.l :.|!:.:.:.:.l三三ニニ=\
  il.、   / ハ    __                 _ ハ ;;;         イ.:! .:|!:.:.:.:.:!三三三ニニ=
  ij i  /ノ:/__..:.:.:.:.:.::::::ヽ          . . : :/ :∧         //i . : :,.:.:.:.:.:.l三三三ニニ=
.  l_:l_/  /:::::ヾヽ:/:):ノ       /: : /  ://ハ、__ _ ...ィ////. . : , :.:.:.:.:.:i三三三ニニ=
::::::::::::::/  /::::::::ノ/-イ       /: : / /∠二二ヽ////////. . : : .:.:.:.:.:.:∧三三三ニニ=

                                ━━━━━━━━━━━━━━
                ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

177 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:08:50 ID:q31573uQ [9/98]

         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '=・=  =・= u|  「……って、言われても……だお」
    /,'才.ミ) (__人__) /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ



『黒天を切り裂いて、天より飛来する一筋の流星。
 その流星は天の御遣いを乗せ、乱世を鎮静す』

 管輅と言う占師の、そう言った内容の話が巷で話題となっているらしい。
 そして、何の冗談かは解らないが、その天の御遣いなる人物が『やる夫』だと言うのだ。
 だが、自身がそんな大層な者だとは到底思えない。





       ___
     /   ヽ、_ \
    /(● ) (● )u\
  /:::⌒(__人__)⌒::::: \     「何と言えば言いのか、
  |  l^l^lnー'´       |      こう言うのは『ありがち』って気がするお」
  \ヽ   L        /
     ゝ  ノ
   /   / 



 随分、突拍子も無い破天荒な話だ。
 90年代後半の漫画やアニメの世界見たいな設定で、ココまで来ると笑ってしまう。
                                  ・ ・ ・ ・ ・ ・
 それに、もしもその話が本当なら――まるでやる夫は『物語の主人公』みたいじゃないか。

178 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:10:14 ID:q31573uQ [10/98]


  | ゚ ∪ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:|
  |    :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:|  (……いや、まさか……
  \  u. :.: : : : : : : : : : : : : : ::,,:: : : : : : : : : : :/    流石にそれはご都合主義過ぎるお……)
    \   ::: : : : : : : : : : : : :〃:: : : : : : :、:/
      `ヾ/".: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .\
     /´.: : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : .\



 自分自身の言葉に、無意識に唾を飲み込んだ。
 心臓の音が無性に鼓膜の裏に響く。
 その意味する所をやる夫は理解したが、頭を振りかぶって意識から無理矢理切り離す。





          / ̄ ̄ \
.      /     u \
.      /  _ ノ  .ヽ、_  \
     |  (ー)  ( ●)   |   「やれやれ……だお。
.     \  (__人__)   /
.    , '´7::::|.7 「i .}::::ヾー、    ……ご都合主義と言えば、
    |ヽ:::::|∧|/| .| ! |∧|:::::::|ヽ   この服装も十二分に『それ』だお……。
    |:::i::::::::lニト i | |.,|ニl:::::::::i:::::|
   /::ハ:::::::lニ|::\/:|ニl:::::::::|::::ヽ
   〉:::::|::::::lニ|::::::||:::::|ニl:::::::::|::/::|
.   i::::::::!::::::::::|::::::||::::::ヽ_::::::::!::::::::|  やる夫は、何で――
   |::::::::r::::::lニ|::::::||:::::::::\::::_}:::::::::〉  ・ ・ ・ ・
  〈::::::::|:::::::::::|::::::||::::::::::::::Y |ソ::::::::|  高校時代の制服なんて着てるんだお?」
   |:/:|::::::::::/===l=====::l_人:::/
   |i::::,-、:::::/::::::::::|:i::::::::::::::::|:::::::|/
   \|_/ヽ/::::::::::::i_:::::::::::::::::|〉.イ
.    ハ::::::::::::::::::/、::::::::::::::::i´|/
.     i::::::::::::::::! !:::::::::::::::|
      |::::::::::::::|.  i::::::::::::::|
.      i:::::::::::::i   i::::::::::::|
      |::::::::::::〉.  {::::::::::::|
      |::::::::::::|   |:::::::::::|
      |::::::::::::| .   |:::::::::::|
      |:::::::::::::|   |:::::::::::::}
      |____|    |___|
     , -'´::::::::::}.    {:::::::::ヽ-、_



 最初は気が付かなかったが、やる夫の服装は何故かフランチェスカの服を着ている点も不可思議だ。
 確かに寝巻きに高校時代のジャージを着ていたのは覚えているが、流石に制服で寝た記憶は無い。
 ――ちょっとばかし摩訶不思議アドベンチャー過ぎやしないか。
 そう思えなくも無かったが、今更だろうと、やる夫は考える事を放棄した。

179 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:11:11 ID:q31573uQ [11/98]

       /  ̄ ̄ ̄ \:
      ::/        ::::\:
     ;: |          :::::::| :  「ぶっちゃけ……それよりも、
      \.....:::::::::    ::::, /    現役で通じそうな制服のジャストフィット感が憎いお……。
      r "     .r  /゚。
    :|::|     ::::| :::i       今まで全然違和感が無かったし……」
    :|::|:     .::::| :::|:
    :`.|:     .::::| :::|_:
     :.,':     .::(  :::}:
     :i      `.-‐"



 あの当時と同じように、程好く身を包み込んでくれる制服が妙にシックリ来る。
 その事実を身長が変わらないと悲しめば良いのか、ウェストが変わらないと喜べば良いのか
 悲喜交々(ひきこもごも)とはこの事だろう。






       ____
     /:::     \
   /::::::::::     \     「(DT的な意味で)清らかさのせいかなお……
  /::::::::::         \     ちょっと誰かハンカチ持ってねぇかお?
  |:::::::::::::::         |
  \::::::::::::::       /ヽ    涙がどんどん出てくるおッ!」
   /:::::::::        くゝ  )
  ;|::::::::::::          / ;
  ;|::::::::::::::       イ ;



 ぐしゅぐしゅと音を鳴らしながら袖口で、両目から零れ落ちる液体を拭う。
 それは少しばかり塩味の強い出汁のような味がした。

180 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:12:37 ID:q31573uQ [12/98]

        ____
      /      \ 
    /  _ノ  ヽ、_  \ 
   /  /⌒)   ⌒゚   \  「いやな現実を見ちまったお……」
   |  / /(__人__)      |
   \/ /   ` ⌒´     /



 畜生め、と小さく呟くのを最後に、一度だけ目元を拭き取り、やる夫は頭を切り替えて
 自身が今抱えている、一つの大きな問題へと思考を絞る。
 もっとも、ソレに対する解決方法の検討は付いてはいるのだが、だ。


 孫策にやる夫の答えは認められたのは確かだ。
 だが――それは『半ば』しか認められて居ないのだ。






        ____
      /     \
    /    ;   _ノ′
   /     ∪ :::(●
   |         "`(__)   「やる夫の体型的な問題は
   \、          /´ヽ   取り敢えず置いて置いて……
     )       ィ ("_ノ
      / /⌒ヽ    ヽ ) |   夜までに天の御遣いである証拠を
      i l   |     |  |   用意しておけって……無茶振りにも程があるお」
      | |   |      |-‐'
      |.|   |       |



 状況を目の当たりにして居るとは言え、言葉一つで孫策達も、やる夫を『天の御遣い』だと認めたりは当然しない。
 故に、やる夫の答えを認めたのも完全に――では無いのだ。
 妥協点、いや保留、宿題言った方が正しいだろう。
                                            ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 求められるのは、完全に認めさせるには――現状を正しく認識した上であからさまな証拠を突き付けるしか無い。
 いつの世も、言葉だけでは実に為り得ない。
 『論より証拠』と言う奴だ。

 状況を整理し、一人で考える時間が必要だろうと与えられた時間は夜まで。

 「夜の尋問で今後の全てが決まる」と脅された時は、流石に小便をチビルかとやる夫は思った。
 しかも厄介なのは、相手に脅す気が無かったと言う点だろう。

181 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:13:36 ID:q31573uQ [13/98]

                                       _______ ____
                                     /         (__ ゝ
                                    /           (___ヽ_
 (携帯がポケットに入ってたのは僥倖だったお。     /   ──     ──  (__ _ ヽ_
                                 /  /´  `ヽ   /´  `ヽ  (_\ 〈
  話すべき内容も取り敢えず、            /     `T;;;:::;;;T′   `T;;;:::;;;T′  \ \
  考えるだけ考えたし……               |     ヾ''''''´"ノ   ヽ⌒゙''''''´" U  |  )
  証明するだけならば問題は無いお。        |       (    i    )       |三三)
                                \       `ー ─'^ー 一'       /.:.|  .|
  ……多分、きっと、そこはかとなく)           \         ̄ ̄        /|.:.:.:.:|  .|
                                   〉三三三》     《三三三〈  |.:.:.:.:|  .|





 昔の人は『疑謀は成すなかれ』と言ったが、情報も時間も少な過ぎるのだ。
 贅沢は言ってられない。
 少なくともやる夫は十全にはならずとも、最善の状況を作り上げたと思っていた。

 それでも残る一抹の不安を言うならば――



           _-─―─- 、._
         ,-"´          \
        /              ヽ
         /       _/::::::\_ヽ
       |         ::::::::::::::  ヽ   「そもそも、やる夫が天の御遣いじゃないってのが
        l  u    ( ●)::::::::::( ●)    如何しようも無いとは言え……不安だお」
       ` 、        (__人_)  /
         `ー,、_         /
         /  `''ー─‐─''"´\

182 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:14:25 ID:q31573uQ [14/98]

 自覚している。
 いや、今までの生活を垣間見れば、やる夫が天の御遣いだとは誰も思わないだろう。
 やる夫は何処にでも居る、少しだけ変わった趣味を持つ一般学生だ。
 ――1800年先の未来の世界に置いて、と言う前置きが付くが、だ。



         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \   「やる夫は、ただの学生なのにどうなるんだお」
  | / .イ '(ー) (ー) u|
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ





 そこでふと、考えが浮かんだ。



         ____
       /     \
.    /       \   「 ……もしかして、今まで気が付かないだけで
.  / /) ノ '  ヽ、 \   特殊な訓練を受けた人間だったとかかお?」
  | / .イ '(●) (ー)  |
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ

 狂気の沙汰ほど面白いとは言うが、流石にこの発言にはドン引きだろう。
 だが、悩むのに疲れた脳は、待っていたとばかりに思考を奔らせる。

 それは仕方が無い事だろう――元々、やる夫はソレに特化した人間なのだ。

183 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:15:01 ID:q31573uQ [15/98]


 自身の経歴を思い出してみる。
 名前は北郷やる夫。大学生。人に自慢出来るのは幼い頃から続けている剣道と、記憶力の良さ。
 悩みは両親の遺伝のせいか身長が低い事と、運動をしているのにも関わらず
 体質からか筋肉と脂肪が付き易いので見た目がメタボディな事。



________________________________
|三 三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 |
|三|  。__。__。__。__。__。__。__。__。__。__。____。 |三|
|三|  |三 三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 三|  |三|
|三|  |三|                                     . : . :|三|  |三|
|三|  |三|                                     . : . :|三|  |三|
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|三|  |三|                                     . : . :|三|  |三|
|三|  |三|『噂のやる夫フレームがついに登場!               . :|三|  |三|
|三|  |三|   やる夫と一緒に画像加工でモチカワふくよか!!』 .. :|三|  |三|
|三|  |三|                                       . :|三|  |三|
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|三|  |三|                                      . : .:|三|  |三|
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|三|  |三|               |    ー        |        : .:|三|  |三|
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184 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:15:41 ID:q31573uQ [16/98]

 家族構成は両親と自分が実家で、近所に母方の祖父が剣道道場を営んでいる。
 暇な時には祖父に色々と教えて貰いながら、時折自分も道場に通っている子供達に剣道を教えたりしている。



  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
. |::::::::::::::::::::::_,. ----───┴- ._
. |___/__________ニ=
 |        ___        |
 |    γ´   `ヽ  γ⌒ヽ l/ ⌒ ヽ
 ヽ.               ).    ',  
   ヽ.    `~       ~´ ,..:´、  _ノ   「昔は好奇心のせい(?)で
    >ー-r------r‐- ´/ `~      色々あったけど、今は平穏な生活をしてます」
.   /::::::::::::|     λ/
.   /::__::::::|      `、
.  f゙   ヾ::|       ',
  {      )|___,,._ ',

【父:パワフルクンポケット 主人公】



         _,,./-‐‐-- 、ヽ、:::..    ヾ!
     /! ,r'´ /7/ ̄ヽ \ヽ:::::::.     ヽ.
   /∠/,  /, -‐   l   ヽ!:::::::::.    i
    ` ̄7ヘ!ヽ/    ,.-r 、`、 r‐!、::::::::.    |
     ! `      !::::´フ  ヽ! i' }::::::::    |
     ヽ ,.z、    ` ̄    ○ノ:::::::::    |
      ヾー' く _,、     ∠;:::::::::::    l  「やる夫は私達に似たわ!」
       ヽ `ヽ!) _,. - '´/:::::::::::    |
        `>ーニ´  〃 >、::::::::     !
        / ̄`ヽ. 〃-'‐-、l:::::::    /
        {     } /    ,'!::::::   /
        >,-‐‐‐-'    / ハ::::   /
       i´!,  _,      / l l:::  /
       `Yー‐' ` ー--‐'  | l::  /

【母:ポポロクロイス プンプン王女】













   Y Y ///Y     ハヾヾヽ ヽヽゝ l!| .!|!|l
   i { :レレレ{      弋ヾ、ゝ 弋ヾ、_li| i|!l;{!
   ゝヘ i{:r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-{Y⌒ヘヾヽ、
.   _シ>l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´ ,ノ、(_)}   i
.   -={ {(i゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   ト‐≦x __,ノ
    人ニソl   `___,.、     u ./ir'⌒ヾヽ ヾ、       「そして、やる夫は私が育てたのですよッ!!
.    Y⌒ヾヽ.  }z‐r--|     /!{、_}ソ!、   }        (勇者育成:特別ハードコース的な意味で)」
    人l{ソノilil!i>、`ー-- '  ./  |イヾニ入_ノ_____
.          ,i ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´ .ト─‐≡‐i´      ヽ
 ̄ ̄ヘィ‐=‐イ !.  `Y´ r─┐   |───´ゝ―――‐<j
―― '` ̄ ̄´ : 、__i  └─'  _ノ  ̄ ̄ ̄¨ ljljljljljljljljljlj、
ljljljY´.: : : : : : : : : : : : :!: : ̄ ̄ ̄ : : : ,--、: : : :i´!⌒!l: : r:,=iヽ
ノノ' : : : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : :.:|l⌒l l: : :.| ゙ー=':|: :|. L._」 ))
: ; : : : : : : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : :i´|.ー‐' |: : : |    |.: :!   l
: i : : : : : : : : : : : : : : : :|○: : : : : : : |"'|.   l: : :│-==:|.: :! ==l   ,. -‐;
: : : : : : : : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : i=!ー=;: l : : :|    l.: :|   | /   //
: : : : : : : : : : : : : : : : : :|: : : : : : : :.:│ l    l、.: :|    |: :} _|,.{::  7 ))
: : : : : : : : : : : : : : : : : :|○: : : : : : : |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ'  ::::::|;   7
: : : : : : : : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : :\:::::\::::: ヽ  ::::::!′ :::|   .:/
: : : : : : : : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : :/ヽ::: `:::    ::::  ....::..../

【祖父:ダイの大冒険 アバン=デ=ジニュアールⅢ世】

188 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:18:51 ID:lYZSQi12
師匠がとんでもねぇw

185 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:16:16 ID:q31573uQ [17/98]

 そして趣味は――



         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|  「……」
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ





 そこで言葉に詰まる。
 逡巡。口を開く事を躊躇する。



         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|  「流石に……これ以上は
.   /,'才.ミ). (__人__)  /   目を逸らし続けるのは、キツイお……」
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ





 やる夫は、この身が置かれている状況を思う。
 不安。戸惑い。危機感。焦燥。苛立ち。
 そう言った、負の感情はある。それは否定しようが無いものだ。

 だが、それ以上にやる夫は期待していた。歓喜していた。
 自分が物語の『主人公』みたいな立場だと思った時、不安を歓喜が一瞬だけ上回った。
 小説や漫画でしか知りえなかった後漢王朝――俗に言う『三国志』の時代を
 肌で感じる事が出来ると、興奮を覚えた。



           /⌒ヽ,      .,,;-―――――-;;,,
           |   {    /            \
           l     ヽ                 \
           \   ヽ          __._ノ   _〉
            }ヽ.   \    U  `i |;;;:::| i  〈{::} 〉
       _,. -―‐く`      ヽ        ⌒゙''''''´" ヽ   「あぁ、畜生!
       {′    i ヽ    }ヽ_      (,,__,,ノ!_ノ .| 
       `ーァ= <  ,} 、  ハ!_        ̄ ̄ ̄  /   認めるお――確かに、
         {   { ̄ヽ  _> ´ r‐_)          /    やる夫はこの展開を待ち望んでいたおッ」
         ヽr―― '´ ̄   /´   > .  `ニ´ ,.メヘ、
         /.{      __.. イ ,ハ\  \  ` ー‐ ´/\、 ヽ
         | ヽ. -‐ ¨´   ノ}\| > 、 ヽ    ∧ ヾi、 l. |
         }  ハ     ,/ ∧ヽ\ .ヽ ヽ   /  l  }il! } |
        ハ  ヽー、―--- '´ノノ ト、 ヽ          ,iリ/-{
        {    \\ _/イ .|ヽ.ヽ ヽ    l   ///ト、ノ
        `7ヽ、  ` =チ'´/ ノ
         /  {\__ ノ .ノ /

186 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:16:47 ID:q31573uQ [18/98]





 そう、やる夫の趣味は――何時でも異世界に飛ばされても大丈夫なように色々な本を読む事だ。

187 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:17:05 ID:q31573uQ [19/98]





                   ┻━┻┻━┻━━┻┻━┻┻━━┻

                        原作:真・恋姫†無双

                        第一章 一節 (中編)
                       『 天の饅頭(みつかい) 』

                   ┳┳━━┳━┳┳┳━━┳━┳┳━

189 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:20:07 ID:q31573uQ [20/98]

        ___
        /     \
     / u ::::\:::/:: \
   /    <○>::::::<○> \  「何これ、チョー面白れーお……」
    |  u    (__人__) u |    ___________
   \      。` ⌒゚:j´ ,/ j゙~~| | |             |
__/          \  |__| | | 【魔法戦士      |
| | /   ,              \n||  | |.    レイ○ース】  |
| | /   /         r.  ( こ) | |             |
| | | ⌒ ーnnn        |\ (⊆ソ .|_|___________|
 ̄ \__、("二) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l二二l二二  _|_|__|_



 そもそもの切っ掛けは子供の頃に見た、東京タワーで光に包まれて異世界に拉致された少女達が
 有無を言えない状況に追い込まれながら、赤の他人の世界の為に強制的に戦うと言う
 アグレッシブなアニメを見た事とは言え――少しばかり、語弊がある。

 なので、道端に光り輝く鏡が無いかとか、奇妙なゲームソフトを売っている老婆が居ないか等と、
 切っ掛けを探し虎視眈々と、常時戦場の心意気で日々を謳歌していた訳ではない。





            l|     ト、
          l |     ヽヽ.
         l |、 -‐lヽ-ヽヽ.  
         ,イ 」_  | ヽ._ヽヽ
       / └-...二|  ヽ/.゙l
       l    ,. -ー\,,/. 、  l
      |   /____';_..ン、 |   「皆さ……俺に
     /、./´<二> , 、<二ン ト!
   / /,----─'(__人__)`ー、!    『おい、三倍で動いて見せろよ!』
  <-‐''"|       ` ⌒´   |    『やっぱ飯を食うのも三倍何すか?ww』
    `''‐.\           /
      ノ          \     と言うが、アレって俺が言った訳じゃないくて
    /´      _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ    周りが勝手に言い出しただけだからさ、
    |    l  ( l / / / l      そう言う振りを俺にすんの止めてくんね?」
     l    l  ヽ       /

  【某大佐になりきりダンジョン中】



 人は誰だって映画や物語の主人公に自分を置き換えたりするだろう。
 その派生で好きな事に没頭をするだろう。
 そして――そう言ったモノを見つけると、人は意外なまでに貪欲になる。

 ギターリストに憧れればギターの練習をするだけではなく、他の楽器も手を出してみたり、
 機材の知識を増やしたり、色々なジャンルの曲を聴いてみたりするだろう。

 人は何らかの『目標』に向ってベクトルの先端を向ける。
 それは明確なモノでなくても良い。いや、大概の場合は酷く曖昧なモノだろう。
 だとしても、そこに僅かでも近づく為ならば、人からは理解されない方向にもベクトルを傾ける時がある。

190 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:20:29 ID:q31573uQ [21/98]

やる夫の場合は、ただそれが
『いつか異世界に飛ばされた時、活躍したい』と言う子供の頃の欲求から派生して――



                                  zzzz
                         r 、
      ,..-‐ '' '' ¨ ゙ ゙  ̄ ゙ ¨'' - .   ヽ、゙ヽ
   ,.<      ,  ,ィ        .ヽ   ヽ  .ヽ、 グヒッグヒッ
 /    ー-一''"´ ,ィ彡f,ィ"´: : .     ヽ   .}   ヽ、
/         ,ィ彡彡f゙. : : : : : :      ゙;  ,'     }
.,'  . i      ㍉彡".‘ : : : : :        } ,/     .}
{    ,l       ¨゙''=、            ,!'      ,'
{   /  ,,       ,ィ’、         /       '
',  ,ノ  ,ィ彡x!   r‐'"ゝ' \       /
.',  . ,ィ彡彡"、  ,イ、ゝ"   \                 「待ってくれお……
. ',  彡彡''"´ `¨ヽ<       ゙i                 やる夫の身体は一つしか無いんだお……。
',  ". : : : : :    .\     ノ                  だから争わないで……くれお……
',  : : : : :       ゙ーU‐''"                  
 '、 : : :                               ヒヒッ……仕方ないな……
  ヽ                                  まぁ、やる夫はヒーローだしお……zzz」
   \       /
    `==-==ィ'
r- ._     _.<
゙ヽ、 ¨''‐-‐''" 



 ――『妄想』と言う世界に、趣味のベクトルが全力で向いているのだ。
 その為に、色々な漫画や小説を読み漁る。

191 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:20:42 ID:q31573uQ [22/98]

 だが、それは中途半端なモノではない。
 例えば戦国時代の小説を読むとする。
 そこでやる夫は考える――自分が城主になって戦国の世を生き抜くとすれば如何だろう。



             __
            ./| .|
            / .|. .|
            | ̄ ̄ ̄|
           / ̄ ̄ ̄\
         / ─    ─ \
        /  (●)  (●)  \
        |    (__人__)    |
        \    ` ⌒´.    /
       _| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|_
      /\  ̄〉 ̄ ̄| ̄ ̄〈 ̄ /\
     |   \〉    |    〈/   |
     |    |   .| ̄|   |     |
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 そう言った妄想は誰でもするだろう。そして、大概の人間はそこで終わるだろう。
 だが――やる夫は違うのだ。何故ならばやる夫にとっては全力の『趣味』だからだ。

192 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:21:09 ID:q31573uQ [23/98]

 妄想を始めると、まず最初にやる夫はその世界観を補完する為に図書館に行く。



     ;..,       /  /||||/||||/|||ll/  /||||/||||/|||ll/  /||||/||||/|||||i/||||
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  ;;:.,       |    |||||/||||/    |    |||||/||||/    |    |||||/||||/      /
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            |    |||||/        |    |||||/        |    |||||/       /||  /
        #;   |__|/     \   |__|/          |__|/       /  ||/
          /           \                      ..  | ̄ ̄|| ̄ ̄|
    @@@@ トマレヨ,ゴルァッ!_          、 ノ 、               |__||__|
 ;;.  @#゚д゚)   ┏┓   /|         ● ●) ヽ
                          (人__) ∩   「誰もやる夫を止められないおッ!!」
                         ⊂/    ノ
                 ̄  ̄      「     |    ウ  ̄  ̄  ̄
                          ∪ `ヽ l      オ
                     /   /     ∪    \
                       /             オ
                       /        ||     オ   \



 そして同系同種の小説や漫画を読み、次に資料となるような本を選ぶ。
 例えば 『江戸の文化』 『戦国の堅城-築城から読み解く戦略と戦術-』 『絵解き雑兵足軽たちの戦い』
 他にも実際に近くの城跡を見てみたり、歴史資料館に言って大量のパンフレットを貰って来て、
 そこで面白そうな話題があればまた本を借りたり、ネットを調べたりする。

 興が乗った時には、連休中に『加藤清正―築城と治水 』等の本を読んで『上総(かずさ)掘り』に興味を持ち、
 わざわざ予約を取って枠組み作成から掘削作業を体験してくる程だ。

 ――そしてまた違う物語や、面白そうな妄想の設定を考えると、同じような事を繰り返す。

193 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:21:29 ID:q31573uQ [24/98]

 生来のものなのか、両親達の遺伝なのか、幼い頃から元々好奇心に手足がくっ付いた様な性格。
 祖父の影響で自分の知らない事を知るのが楽しかったり、『浪漫』と言う言葉に心を躍らす
 そう言った側面もあり――やる夫は気が付けば、日常生活に影響が出ない程度の少々特異な人種になっていた。

 ――趣味だからこそ『妄想』を真剣に行う。
 そう言った部分は誰しも大なり小なり持っているのだろうが、
 集中をした時のやる夫の場合は全ベクトルが極端に『妄想』に傾く。

 それは小説家が、一冊の本を書くのにその数十倍のページ数の資料を読み解くのと同じように妥協無く。
 正しい知識か、嘘なのかは解らなくとも面白いと思えれば頭に詰め込む。
 紙には書かず、脳の中だけで自己完結するのが――小説家との相違点はその程度のものだ。



                    ,rー''```ヾ、
                    彡::::::::::::::::::ミ
                _,,,,、-ー彡::::d;;;;. ラ(ミ       ,,,,,、
               /~ _,,,,、</ ∧ -/ヽ,    ,/~ .ラ、\    「大事なのは想像力……
              ( /~>>、\~Y'''~~'''゙r''゙゙~ヽ,r'''゙~>''~  ̄     確固たるイメージッッッ!!」
               ト/'''T~  ̄ i゙   ∧ ヽ/ノ  /
               V  ト、--'''^'ー-<ノ.^ヽ-ニ-ー''
          /''゙~~゙''-i ヽ `i (ニニYノ-ー''~ ̄~'''ヽ
         /   `ー- \,,Y'゙'''''ー'''''7  -ー ヽ   `ヽ、
       // / ト、 ヽ /:::::::::V::::::::i    /^i  \ \
       /  /  i゙ ヽョ、_/:::::::::ー:::::::ヽ、,,、='゙  ゙i    i \
       i /i  ノ   ~~''ー-ー'^''ー-='~ ̄    ゙ヽ,__、   .\
      ./ / /~                     `-、  \
     ,/ /                          \ ヽ、
    ,-' -.)         ...........................................        `) ノ 'ヽ、
   / / = ):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(___ハ \
::::::::::`tt,ノ''゙::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ(_i-''゙::::::
   :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
          【こちらが確固たるイメージ画像です】


















 等と、格好良く言ってみたが、正直な所――



                        ヘ(^o^)ヘ OK.
                          |∧  
                      /  /
                  (^o^)/ If you are confident you can do
                 /(  )    whatever as you wish.
        (^o^) 三  / / >
  \     (\\ 三
  (/o^)  < \ 三 
  ( /
  / く  I'll destroy
        your fuck'n fantasy!



 自分的に格好良い台詞を言う為に難解な漢字や、ルーン文字やラテン語、ドイツ語を勉強する
 致命傷レベルのの厨二病――の亜種でしかない。
 もっとも、雑学豊富な人間とプラスに見られ、日常生活にはなんら影響が無い分、
 やる夫のタイプの方が社会的には生きやすいかも知れない。

194 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:22:24 ID:q31573uQ [25/98]

                    ___
                  /        ` 、
               , '              \
                 / ヽ、     _,.. --   ゙ .
             /  _`__     __     ,
                ′  ̄ ̄        ̄ ̄    ,
               {  "'              、、 ∪ }  (ある意味夢が叶ったと思うべきなのかお?)
.            、     ゝ-‐ ー- '      /
            _> 、              /
                ∨/r v'´ ヽ _  「/7,<
           /V,l / \ V   」/////〉
.            ,.イ //Y〈_   ヽ.〉 く//////__
            /.:.|///ゝ、 `ヽ./ f⌒o 7¨´///}
            >、:ヽ/ ` `Y !  _! [`__'7´////,j
.      __ /   〉′j .イ /} } / _/ ∨//////,|
     / f´ | ト、` 、ゞ / { {//   У//////|
.     { l  | |  ` ー'‐ = Tl _  〈/>z/_∧,|
     ヾ.、 | |      二 l |   `゙` </_/_j
.          ` ┘^  .   二 //      /  ̄
                ` < {.{ 、 __ ノ



 やる夫にとって、この状況は心躍る展開であるのは間違いではない。
 だからこそ、この状況を悲観せずにすんでいた。





              _    | | | | | | | | |
        _..-''''゙゙゙´   ゙゙゙゙'''ー,,、| | | | | | |
       /  :::::::::::::::::::::::::::::::::\  | | | | |
     /     :::::::::::::::::::::::::::::::::::`、. | | |
    .′      :::::::::::::::::::::::::::::::::::丶   | |
   /  ∪       ::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
  i            ::::::::::::::::::::::::::::::::i   (だけど……あんまりにも急過ぎるお……
  !          >一 、:::::::::::::::::::::: !   いざ急にこう言う状況に放り出されると、心の準備が……)
   !     ∪   /__≦二_ \::::::::::::::::!
   \   _ 斗≦ ´ --  _`ーヽ::::::::::/
     > ´             `ミ丶、
  /                        \
  i   \                     \
  |    ヽ-―   ¨¨¨¨¨¨ 丁 丁¨¨  ‐-ヽハ
  |     丶 i        |  |      } i|



 だが、負の感情は消えず、素直に喜べないのも依然として事実として残る。
 妄想は妄想であって、現実に影響を及ぼすものでは無い。
 エジプトに幼い頃から熱烈な憧れを持っている人間だとしても、寝て起きたら首都である『カイロ』の宿屋で
 荷物も説明も無く眼が覚めるのは流石に嫌だろう。
 極端な話だが、今のやる夫の感情はそう言った『モノ』に近い。

195 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:25:25 ID:q31573uQ [26/98]

       ____
     /:::     \
   /::::::::::     \
  /::::::::::         \  「……母ちゃん達……心配してないか、
  |:::::::::::::::         |   月やルルーシュ達も元気にしてるかお?
  \::::::::::::::       /ヽ
   /:::::::::        くゝ  )
  ;|::::::::::::          / ;
  ;|::::::::::::::       イ ;



 思わず涙ぐむ。
 今まで、やる夫が意識しないように目を逸らしていたのは――家族や友人と会えるかどうかが解らないからだ。
 皆は今の状況を、やる夫が居なくなった事を、そして元の世界に帰れないかも知れない事を知ったら何と言うだろうか。

 きっと、父親や祖父ならば――

196 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:27:56 ID:q31573uQ [27/98]

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 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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 |      |    |:::|  l:::!  | l
 ヽ.    \.  `´  `´ .ノ )     「異世界か……学生時代には良くある事だね。
   ヽ.    `~       ~´ ,. ´      後は神隠しにあったり、ロボットと戦ったりしておくと
    >ー-r------r‐弋        将来の役に立つと思うよ。経験者としては」
.   /::::::::::::|     |::::::::\
.   /::__::::::|      |_:::::::ヽ
.  f゙   ヾ::|      |    ̄~ヽ
  {      )|___,,.|       )



           x - ─ z 、
       ,. z=イ         ヘ
      イ       .YMヘ     ヘ
      l     ィ i i リリ ̄ ヤリリ ヘ l!
       {   .ノイイ.イ`   ≠イソ. ノ
    ー≦斗イzi!´ ̄`YY´ ̄`iイ=z          「まぁ、良くある事です。
     Y   .i jl ヘ _ ノ .、 _.ノヤ}            もっとも、私の孫なのですから問題無いでしょう!
     ヘ _ z ゝイl!   r - ァ 込ン、
     Y  .{! j!、  ヽ / /イハリ            そして私が弟子達にも送ったこの言葉を贈ります――
.     ゝ z.込ソj ヘ   ¨ イ込ン._
   ≦≧z´ ̄r 、≒r > <z≧Yイ,:::ヘ´ ̄ ><
.     ::::::::::::::::::ヘ.∧::::xz._    jイ::::::ヘ` ≠=イ
    ::::::/:::::::::::::: ',7ハz≠y、 ̄ ¨´::::::::::::〉 0
   :::/:::::::::::-:-::ヤ/////,ヘ:::::::::::> イz、 _ ,. 斗 
    イ:::::: ̄:::_ ,: zj/////.ハ’_ >"><:::::::::::::
   :::> " ´ ヽ ,'/////.j!ー ¨  ̄.j.○.レヘ:::::
            _.//////7´    \∧フ! /ヘ
   ヘ   ,. ィ .V/////7 _        .j、Y
   /ゝ / /、ヘ // j!     ̄ ー  .i ,.ィzzz
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.   /./ /  l  /ヾl   ト.   l lト  lヽ. \l l | l
    l /!  !  l!  {  {   !ヽ.   l llヽ. ヽ.` ‐-ゝ! !
    !. !.{ ,イ、 lト. l   !  l \. ヾ、`‐、._\/;:三ヾ ̄
   ヽ! l. |{ ヽ、i \!   ヽ、 ヽ  `'ー-ゝ-‐  Ti l r 、l
      ヽ!ヽ { `‐ゝ___ `'ーゝ____-‐_,,.!{ ! ! {i } .} } }
         `'‐ゝ[i´   l二{ ̄ {" ̄(:゚r゙i ] -‐!l l し'リ ノノノ
             l   リ .l  l  ̄ ̄ !   ,ゞ三<--─    ――バクチってのはな、
            ヽ、__/  ヽ、._l___ ノ    !〃r' ヽ      はずれたら痛い目みるからおもしれぇんだよ!!」
                 <.__           { ! !( l } .} } }  
              t___,.          !.l l ` リ ノノノ
                 l  ̄           ヽミニシ' __
               `T          / /´ ̄ ̄ ̄
                 !         / ,r'-──- 、.
                  ヽ、.___,. イ ,. ‐'´  、     `
                    ,.. -┴ヽ、    \
                 ,.‐'´       \    \

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

197 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:28:46 ID:q31573uQ [28/98]

     ____
   /      \
  /         \
/           \
|     \   ,_   |  「……」
/  u  ∩ノ ⊃―)/
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



 自分の記憶の中の両親達を、そっと記憶の脇に押しやり改めて考える。
 ――友人たちならば、何と言うだろう。



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       .':.:.:.:.:.:.|: .:.:/:.: .:./:. .:.:./i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ、 ヽ:.:.:.:.:.
        l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.///l:.:. :. /:.:.:.:./:.:.:.∧ \:.:.
         |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:./ /:./ヽ:.ヽ }:.:
       ,':l:.:.l^l:.:.l:.|.: l:/イ<ヽ、/‐、|:.:.:.レ'´/:/l  |.:.:.|  |:.:
      /:.|:.:.}}|.:.|:.|.:.:.|、{rf夊仏\|:.:./rフ´/_.|  {:.::.|  |/  「この程度の事、やる夫にとっては日常茶飯事!
.     /:./|:.:.| l.:.l:.|.ト:.'. ̄¬‐┴ヽ',:.//‐´ \_/  ヽ_l      造作も無いだろう。
     // }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ      ヽ, ,}\       ヽ   
   /´  .':.ハ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-\     {_ ̄ ̄ ̄ヽ      ',              シュヴァルツェ・リッター
        /:/ }:.:|FT〕、:.\        ヽ ̄ヽ        l    何故ならば、この「黒の騎士団」のメンバーだからなッ!
       // /|:.:l|{≡}|ヽ-、\ 、__ _  / .|  | ',
      /´   l:.|}:|f i:|. \    ___ ¨ヽ {  l ',
          /´l:ハヽヽ、 \    ¨   `才:.ハ           さて――やる夫の話はこれでもう、十分だろ?
          ノ _}:.:|\\ \   , ' ´/:.:./ /,ヽ          それよりも、妹のナナリーのを(ry」
           }二二匁≡⊃><ヲ‐≠ォ{! ./´  \
          /:∧: : / /: :  ̄7 / ̄ ̄l ヽ     _〉___
           /: ∨: :/ /: : : : :/ /-、〈〉/     __|____
_____ / 《〈〉》 l { : : : : { {^}} }{}ヽ_   |_____
: : : : : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : | |: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :

       【友人①:ルルーシュ・ランページ】





                 ,. -‐- 、
                   /. :/:} : ハ
                {: :/|イA: :}
                  V、r┐ 〉ハ‐-: .、__
               /: /辷イ/. :〉:、: : :-‐ヘ、__
    _  _ ..  -‐ '"´. : /_:V{ト{: く: : :`ト、: : : : :_> 、_       「そんな事より、鮫の話をしようじゃないかっ!!」
   /三  {: : : : : : : : : :_ .. -ヘ: ヾV. :/. : : /: ハ` 丶 、 : : : /7¬ァ
   `ア -┴…¬ "¨´     \{: :/: : /. : : }ヘ、  ` ー┴ヘ  三}
                    V_:/. : : : : : : ハ       ` ̄´
                    }、: : : : : : : : :i: :|
                    {:`:ー : : : : : }: :}
                     |: : : : : : : : :/_ノ
                      ト- 、:_:_: :イ´
                       | : : : : : : /
                        | : : : : : ∧
                         | : : : : /. : \
                    { : : : 厶_: ー‐ー 、
                    \: : : : :`ヽ、: : ハ

             【友人②:夜神 月】

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199 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:29:37 ID:.YBbDHjE [1/2]
碌な関係者がいないなwww

202 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:31:13 ID:X0oVTVbQ [1/3]
なるほど、この北郷は偶然ではなく狙い撃ちされたなw

198 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:29:16 ID:q31573uQ [29/98]

                                        _______ ____
                                       /         (__ ゝ
                                     /           (___ヽ_
                                    /   ──     ──  (__ _ ヽ_
                                  /  /´  `ヽ   /´  `ヽ  (_\ 〈
「参ったお……                        /     `T;;;:::;;;T′   `T;;;:::;;;T′  \ \
 親父達やルルーシュ達が.                |     ヾ''''''´"ノ   ヽ⌒゙''''''´" U  |  )
 心配している想像が出来ねぇお……」         |       (    i    )       |三三)
                                 \       `ー ─'^ー 一'       /.:.|  .|
                                   \         ̄ ̄        /|.:.:.:.:|  .|
                                    〉三三三》     《三三三〈  |.:.:.:.:|  .|



 そんな想像が容易く出来た。
 何かある度にやる夫の事を「お前のタフさは大型トラックのタイヤ並みのだな」と揶揄する位だ。
 少しばかり居なくなった所で、誰もやる夫の事を気にはするだろうが、心配するとは思えない。
 ちなみに行動力は『ジェット機のエンジン並みの馬力』だと、評された。

 複雑な心境ではあるが、ある意味『信頼』されているのだろう。





          ____
        /_ノ  ヽ\
      / ( ●) (●)、     「何だか悩むのが馬鹿らしく思えてきたお。
    /::::::::⌒(__人__)⌒\
    |      |r┬-|    |    ココまで来たら、いっその事もっと状況を楽しむ方法を
    \       `ー'´  /     悩んだ方が建設的だし……面白い気がしてきたお」
⊂⌒ヽ 〉        <´/⌒つ
  \ ヽ  /         ヽ /
   \_,,ノ      |、_ノ



 そう言って思い出すのは、勿論――

200 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:29:43 ID:q31573uQ [30/98]

  :.    V  / /           )、,ヽ:.ヽ/.:マ三:、 |
'.     {:. / ./            ',⌒ヽ\    ,′          /:|    .レ´              `< .|
. ',   , ' ´ /     \:..ノ       ',  .`ヽ   /           /: :|   /                `ヽ
  ヽ/   /         )′ 彡   ハ、   \/           /: : :|   人         i         ハ
   /  ,,.≪{ゞ:、::.:.ゞ     ′  三:  j//≫,.、  ',          /: : : :|  {  \          l         / i
  / ////∧         :.      ∧/////\ .::         / : : : : |  {    "‐- 、     |   _,,....-‐''"   }
.   |///////ハ ミ彡    :.       /////////ハ}        /: : i: : : :|、. 入         ``丶j/        /
  {////////人マ三:、   !    人/////////い        .:': :/.||: : :|    ゙`i 、 __,,.. -‐''" ヽ、     _.ノ:|
   ∨/////////\     i   /////////////ノ       .: :{: :|:|: : :|    .| 了         ``T": : ∧|
    \//////////>‐- 'ゝ.イ://///////////
     ` ー-====彡'′    ` ー--====彡'′

⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ
             ○
           о
          。
      ___
     /⌒  ⌒\
   /<○>   <○>\
  /   (__人__)   \    「揉めない乳はただの乳だお
  |     |r┬-|     |      揉める乳はいかがわしい乳だお」
  \    `ー'J    /
  /              \



 ――あの見事な巨乳である。
 家族や友人の事も重いが、見事にたわわに実ったあの胸も十分に重い。物量的な意味で。


 高校が高校だけに、女性を見る眼が肥えているやる夫の人生に置いても、
 あそこまでずば抜けた美人は、直ぐに思い出すのが難しい

 一般的な切っ掛けとは言えないが、こうやってお近付きに為れたのは幸運と言えよう。
 そう考えると、往年の夢も叶っていると言えるし、この状況も意外と悪くないのかも知れない。



            ___
          / ⌒  ⌒\   __
        / (⌒)  (⌒) \〈〈〈 ヽ
      /   ///(__人__)/// 〈⊃  }   「後、御飯も美味しかったお!
      |   u.   `Y⌒y'´     |   |    本場の中華料理って感じで、何杯でも食べれたお!!」
     \       ゙ー ′   ,/   /
     /⌒ヽ   ー‐    ィ     /
     / rー'ゝ           /
    /,ノヾ ,>         /
     | ヽ〆         |

203 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:31:13 ID:q31573uQ [31/98]

 やる夫は部屋から出る事を禁止されている。
 なので、厠(かわや)や腹が減った時には鈴を鳴らせと事前に言われていた。

 最初の内は状況も解らず食欲も無かったが、ある程度の時間が経てば、
 燃費の悪い身体が空腹を訴え始めた。
 一応、軟禁されている身としては食べる量を控えようと思っていたのだが――



      +          +        ____    +           +     +
                    +   /⌒  ⌒\ +      +
  ┏┓  ┏━━┓           //・\ ./・\\                   ┏━┓┏━┓
┏┛┗┓┃┏┓┃      +   /::::::⌒(__人__)⌒:::::\                  ┃  ┃┃  ┃
┗┓┏┛┃┗┛┃┏━━━━━ |. ┬    トェェェイ      |.━━━━━━━━┓┃  ┃┃  ┃
┏┛┗┓┃┏┓┃┃         \│   `ー'´    /               ┃┃  ┃┃  ┃
┗┓┏┛┗┛┃┃┗━━━__|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|___.━━━━━┛┗━┛┗━┛
  ┃┃      ┃┃      >                   <         ┏━┓┏━┓
  ┗┛      ┗┛       /   ─ /  /_ ──┐ヽ|  |ヽ ム ヒ   .| |  ...┗━┛┗━┛
                 Χ  ─ / / ̄ /   /  | ̄| ̄ 月 ヒ   | |
                ノ   __ノ   _ノ    \  / | ノ \ ノ L_い  o o



 あまりの美味しさに、お代わりを4回ほど頼んでしまった。
 目を瞑れば中華料理のあの味と、3度目以降食事を持ってきてくれた女中さんの引き攣った笑みが、
 今でも簡単に思い出せる程に鮮明に覚えている。

204 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:32:14 ID:q31573uQ [32/98]

 そこまで考えると、段々とテンションが上がって行くのが解った。
 何度も言うが、やる夫は基本的には饅頭に――いや、好奇心に手足がくっついて出来たような人種なのだ。



                       _____
        ,..-‐-、__       / ヽ   /  \
       /       ヽ    // ,.-、ヽ  ' /,..-、 ヽ
      /  '´`ー―-イ    /  ヽゞ-' ノ   ヽゞ-' ノ ヽ   「考えても仕方が無い事を考えるより
     . / ./ ̄ \   }  ./:::::::⌒ i´  人  `i ⌒::::::::::ヽ   今はこうやって過去の歴史の中に居る事実を楽しむお!
     / ', -、   \.ノ―、|      `‐‐'  `--'       |
    . / /   \    ヽ   l|       |-‐┬‐-|         |   未知なる冒険って気がして
   /   ヽ   \  /  l \     ヽ___/       /   何だかとっても漲って来たお!!」
  ./     入   .}‐〈   } __\              /
  /       <  _,イ__,-`ー ':.:.:.:.:.:.:.ヽ`ー―‐.、    .,..-‐‐ト、
  \      ̄ /|:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\  /:.:.:.:.:.:l:.:.\
   `ー――‐ '   |:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ':.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.ヽ





 これからの歴史はやる夫が作るとばかりに腕を振り上げ、声高らかに宣言をする。
 こう言った事は、ヘタな羞恥心を持つよりもノリとテンションに身を任せるのが正しい作法である。



    ヾヽ      !: :l: !:l::l::: ::!::::!:|::i:::::l:::|         ||`´':/::/
    弋ヘ _   l::::!::::l::!::::::!:::::::|:::::::l:::|         || /:/:/  「確かに歴史に身を置いている、
      `ー=Zつz!:::!:::l:::::::::::::::::::|:::::::!::|   __  ` ―'ケ:/:/   と言う状況を想像すれば高ぶるものがあるわね。
             |:::::::!::::::::::::::::::::!:::::::::|   `ニ ー` ,イ:/:/
            |::::::!:::::::::::::::::::::|:::::::::ト、    ̄ /:l::/:i     不謹慎かもしれないけど、
            |:::::::::::::::::::::::::::::ト;:::::::l > .__/:/::l::i::l      私はそう言った経験は無いから純粋に羨ましいわ
             |:::::::::::::::::::::::::::::| ',:::::::l/::::::::::::::〃::::;イ:!     
              |::::::::::::::::::::::::::::il ヽ::::l::::::::::::::::i|::::/ |:|      けれど……不安もあるんじゃないかしら?」
          |:::::i::::::::|::i::::::::|!  \!:::::::::::::l |:::i |:|

205 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:32:52 ID:q31573uQ [33/98]

       / ̄ ̄ ̄ \
     /       . \    「不安は……あるお。
    /  _ ノ   ヽ、_   \   元の世界に帰れるか解らないし、
   .|   (ー)  (ー) .  |   帰れなかったとしたら未練はあるお
    \    (__人__) .  /
     /    `⌒´    ヽ
    ヽ、二⌒)   (⌒ニノ



          ___
         /     \
       /   \ , , /\
     /    (●)  (●) \  「けれど、今はそれ以上に
      |       (__人__)   |   胸に燃え滾る『もの』があるんだお!!」
     \      ` ⌒ ´  ,/
      ノ          \
    /´      _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
    |    l  ( l / / / l
     l    l  ヽ       /



                        ヽi::::::!      i.!                l:::!::::i:::::i::::::i:::::::::::i
                        ヽ:::::!     ,!.j                 l::i:::::i:::::i:::::::i:::::::::i
                         ゙i:::::i    _`'''‐ ゙'     ___,,..,    i::i:::::i:::::i:::::::i::::::::i
                          ゙i:::::i    ヽ ̄"" ̄ ̄,,. - '"    i::i:i:::i::::i:::::::i::::::::i
                           i:::::ヽ    .``゙`""´,.      ,. イ:i:i:::i::::i:::::::i:::::::i
 「あら、それは何かしら?」           i:::i::::ヽ   ``"´      ,.-'::: i::ii::::i::::i:::::::i:::::::i
                            i:::i::::::::::ヽ、    ,. -':::::::::::::: i::i:::::i:::::i:::::::i::::::::i
                            i:::i:::::::::::::::`"T"´::::::::::::::::::::::: i::i::::::i:::::i:::::::::::::::::i



                       _____
        ,..-‐-、__       / ヽ   /  \ キリッ!
       /       ヽ    // ,.-、ヽ  ' /,..-、 ヽ
      /  '´`ー―-イ    /  ヽゞ-' ノ   ヽゞ-' ノ ヽ   「それは『浪漫』だお! いつかは燃え尽きて、
     . / ./ ̄ \   }  ./:::::::⌒ i´  人  `i ⌒::::::::::ヽ   色々と悩んだり思ったりするかも知れないけど
     / ', -、   \.ノ―、|      `‐‐'  `--'       |  
    . / /   \    ヽ   l|       |-‐┬‐-|         |   今は燃え続けるそれは、
   /   ヽ   \  /  l \     ヽ___/       /   何者にも変えられないものなんだお!」
  ./     入   .}‐〈   } __\              /
  /       <  _,イ__,-`ー ':.:.:.:.:.:.:.ヽ`ー―‐.、    .,..-‐‐ト、
  \      ̄ /|:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\  /:.:.:.:.:.:l:.:.\
   `ー――‐ '   |:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ':.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.ヽ

206 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:34:04 ID:q31573uQ [34/98]


 これは決まった――と、やる夫は思ったその数秒後、
 自分が誰かと会話している事に気が付き、不思議に思いながら後ろを振り返る。


                                           /
\                                        /
.  \                                        /
゙   \                  ___________/||||
  |||||' \__________|__________|| ||||
  |||||  iiii|               ||彡彡彡彡彡ミミミミミミiii|| ∨/|
  ∨   iiii| ┏━┳━┳━┳━┓゙ ||彡彡彡彡  ミミミミミミi|| /  |
       | ┃  ┃  ┃  ┃  ┃゙ ||彡彡彡      ミミミミiii|| | 誰 |
       | ┃  ┃  ┃  ┃  ┃゙ ||彡彡        ミミiiii|| | だ |
       | ┃  ┃  ┃  ┃  ┃゙ ||∥              ∥ || | か |
       | ┗━┻━┻━┻━┛゙ ||∥              ∥ || | 解 |
      /⌒ヽ         /`ヽ.||ァー──── 、‐ 、,,-、| || | る |
 /|   ヘ    \,,-‐‐''‐,,  厂 _|゙||{            ヽ ヽ ヽ.|| | か |
∥ |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄./l'フ |_厂_/ .||{  _ _ _ _ ヽ ヽ''´|| | な. |
∥/        /  |.ヘ  |___|. ||,廴_______|_|‐.|| \?|
/._____/ /l. |        ||I≒≒≒≒≒.≒≒≒≒I||.   \|
|┌─┐┌─┐| .イ_|/    .                , --  、?\
|│  ││  │| |   __           「お?」 ●)   ヽ  \
|└─┘└─┘| |  ,;:;:;:;:;:              ⊂ゝ、__)  ノ     \
|二二二二二二|/   |;:;:;:;;:;:|               ヽ    つ     \
             U;:;:;:;;:                 〉    \
             <;:;:;:;:〉               (_/  ̄ヽ_)
              'し;:;:

208 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:36:31 ID:q31573uQ [35/98]

     ____
   /      \
  /  ─   ─\
/    (●)  (●) \
|       (__人__)    |  「……」
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



           /::::::::::| l:::::: :ヽ;: : ヽ: ヽ: : : :゙i: : : : : :i: ゙i: :
           ,':::/::,':.i:! ゙i::!:::: : ヽ: .:.゙、:..゙i、:.:.:::i:.:.: : :.:.:i.:.:i :
           l.:.:i.:.:i: i:.! ゙i:゙、:、::::゙、、:::゙i::::!l゙i:::::::i:::::.:::::::i::::i.:
          |: :i: :.i: :!l!  ゙、ヽ,.<ヾ`''" `' '´`i:!::::::::::::::i::::i:
          |.:.:i.:.:i.,._:,゙、  ヾ  ,,、===  |::::::::::::::i::::i
           |::::i:::/‐'}''"ヽ   '´         !::::::::::::::i::::i
           l::i::〈 /. ,r''' i           |:::::::::::::::i::::
           l!、:、! i. -'")l        ,./  |:::.:::::i::::::i:::
「……」        ゙i l´ ,.-i l_,. -  ,. -'"    |.:.:.:.::i:::::::::::
             / }ヽi:、  - ''´,,,.       |: : : :i::.:.:::.::
             ヽ. \l:i:ヽ  ゙"       ,,.|: : : :i:::.: : ::
              ヽ. l:!゙、-`ー--- 、 ,、-'"/!.:.: :.:i!::: : : :
               ゙ヽ、       ヾiヽ, |:::::::::!i::: : : :
                /|゙'ヽ       / / |::::::::| l:::.:.:::

209 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:37:22 ID:q31573uQ [36/98]

     ____    ━┓
   /      \   ┏┛
  /  \   ,_\.  ・
/    (●)゛ (●) \
|  ∪   (__人__)    |      「……誰ですかお?」
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



                       へ'´      /:::::::::/       ,-y‐''フ∠フフ二')')!-、,
                       /'ソ::     ,,'ノ:::::::::::i    _,r'ツ"/ノ<二,::::::::::::::::::::~`‐、''`)
                      iニ゙!::..  `- 、,,`= 、,_  , ;-/ブn:''~~:「|::il゙i::::::i::::``ヽ、:::::::::::::::~ヽ
                      ゙i, >、,:::::::::::::::::::::::::,,_-,-;'i( ="‐'_゙ニ=-'ヾl| |:i!:!::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::
                       V >、,,,_,... -//,-',=ミ~  , '´ '"二`  `-l::i::::::::::::::;::ヽ:::::::::::::::
                        `-!、(,,,,//=ii~:::i.、,..=、,} /  >‐'''‐- 、  |::|::::::::::::::::i::::゙i::::::::::::;
                              lli:i::ii:l´  //         .l::|::::::/:::::::/::::::i:::::::;イ、
                              ハ:i::i::l  //         |::|::::/:::::::/:::::::ムニン
「やっと気が付いてくれたかしら?」          ヾゝ:::i '‐''''' -        //::/::/::/:::::/:/
                             ,.‐‐-亠-、 '=ー‐ ‐'''''ア .//:::/:/::/::::::/:/
                            / ,>‐ェ' /~`) `"''"´  ,. //:::/:/::/::::::/:/-、‐'"
                          ,. '´ , ' , '´,/,/,.>ヽ、__,. ‐'".//::://:/:::///'""'';:'..'':
                       , '´  ,, '_,,,,,Yニ-''" //- 、:::|  //:://,、;,'::;";"~~'";';;;....,,,
                     r'_´   ,ノ   _,`ニこニ,,_ノ‐‐-`ィ //::/,;';"    '";;;  ~`''';;...
                     '" `'‐-"  _,/ ,, , ,;;;/,!::/i::」 L/ |,;','"~   ,. '; ';"  ..,;;;;''~';;,,,
                      """'";;-'" ,,;;'' ; ;''/,/:/ |:」,.-/ ;',;';'"    ,.;;;..,  ;''  ;::;; ,;,;',.



 クスリと小さく笑い、その女性は部屋に備え付けられている机の傍の椅子に
 優雅な動作で座ると、備え付けのカップで水を口に含む。

210 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:37:43 ID:q31573uQ [37/98]

                   _ _
                ,. ::'´::::::::::::::::::``ヽ、
              /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
                /  ::::::::/::::::::;ハ:::::::::ヽ::::::::ヽ
             i  / il i l l| i:! i  l ヽヽヽ
              | l l |l l ! |l|  !| l  |  i l !
             l:::::::::::::::::|_」_」_! jノL!_」|l::::|:::l:::|
                l::::::::::::::::|,=テnミヽ、,r=ニミソ:ノ:/
         ヽ ミヽ、ヾ;::::::::::::::!`ー┴'` ||' ┴'//::/
       _ ヾミヽヽミヘ::::::::::::!     _|j,  /〃',、-‐
      ―‐-`ニヽヽヽ !::::i:::::::!  `ー 一' ,イ'//  /
     -‐ニ二 ̄     j:::::|::::::|` 、 ̄ ィ::::i '_彡'_/
 、__-‐ニー      ヽjレ'::ノ:l!: i !l  `/::: | i::レ  ´ニ=--
  ‐-=ニ-'´   `ヾ`ヽソ/:::/|| |:i !   トハ:i:|:il |シ   二ニ=-‐'
  /´ァ      ミヽゝ「ノ:::/ |l l!l li   ! ヽ!:| ト}r   二ニ=ミ
  ////     `ミ ゙ヽ‐戈!:::|:|::|_   _,イぅ:V 彡 ミ=、__`ヽ
  /' //!ト、     `ミ ヾしじ'lメ/ ヽ ' _/うト-ゝ  ト、ヽ==--     _ __
 '  | i |ハ        `ヽニ-~_じ{ナn=f^'J イ     トミヾヽ     _/ノ´ノ‐、
    |{ ! }ハヽ、ミ、 、ヽ、、  _`ヾミー'Uヽ`′'〃 ト N!| } `  r='=====、
   |  / ヽ ヽ }```ヽ\ヽミヽヽ 、ヽ、 i /j/}メソ ,ハ、    /Fv=‐----‐=rヲ
     /   ト }ト、  `ヽヽヽ、ヽ} `ド、}/シ/ / }_,.ィ´'{ /  〉ー-----一'/
          |   /ヽ       〉┐:.:.:.:. /.:.:.:.:.:. ,/‐'7´ ∨   _ノ \___/
         | /  ヽ__,、-‐'_,、ヘ.:.:. ∠:_;.:. く   彡 |  ̄,.-―-'-='ニ二_二 ̄`ヽ,
           乂.:.:. 〝弋"´    </       ヽ 、  レ'´_/ ̄ -=ニニ´-‐' _二ゝ
           |.:.|.:.:.: .: .: .ヽ       ヽ      〉_>'´/ l!L.__ __,.. -‐ '"´ ̄ ``ヽ、
           |:.:|:.:.:.: .: .: .: ヽ       ヽ   ,、-'    ,、_'´-‐'" .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ
           |.:.|.:.:.:. .: .: .: .:..>、ヽ   >‐'      ,.-'" .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
          /:/:.:.:.: .: .: .: .: .{.: ト、ヽ / / /  /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/``ー-、-‐'⌒ヽ、..:.:.:. `、
       /:/:.:.:.:. .: .: 、_ _L.ゝ>、ヽi/‐'   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:/.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:. ヽ
         !:.ハヽ丶、.:.:.:.:.:.:.:`ー':/:\  _/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./'.:./! .:.:|.::i.:.:.:.:.:.:.:.: i.:.:.:.:.:.:.. ヽ
       |.:.ト、``  `ー--一'/.:.:.:/`T:::|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._,.-'/.:/:i.:.| .:. |::l:.:.:.:.:.:.:.:.:. !.:.:.:.:.:.:.:. `、
        |:.:.ト、\.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:/  |:.|.:.:.:.:.:.:,:.- ".:./.:/.:.:.:|.:.| :.:.:l::|:.:.:.:.:.:.:.:.:. |::::.:.:.:.:.:.:.. ヽ
       |:.:.ヽ\__  __,.-‐'´   _L:ゝ‐' ´.:.:.:.:./.:/.:.:.:.:.:/.::| .:.:.:|:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |、:::.:.:.:.:.:.:. ヽ
       ';.:.:.:.:ヽ  ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ .: .: .: .: .: .:.:./:./:.: .: .:.:./| :.:| .:.:.:.l!::.:.:.:.:.:.:.:.:.: |ヽ::::::.:.:.:.:.:.: ヽ
        ヽ:.:.:.:.\:.:.:.:.:. .: .: .: .: .: .: .: .: .: .:.:.:./:.:.:/:.:.: .:.:.:.:.:/.:| .:.| .:.:.:.:ll::::.:.:.:.:.:.:.:.: |.:.ヽ:::::::.:.:.:.:.:.:
        \:.:.:.:.`  .:.:.:.:.. .: .: .: .: .: .:.:.:.:/ .:.:.:./_;.:.-rt一'.::.:| .:.| .: .:.:.:l::::.:.:.:.:.:.:.:.: |.: .:.ヽ::::::::.:.:.:.
        r一ヽ、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/=-、 .:.l.:`ー‐┘.:|: .: .: :.::!:::.:.:.:.:.:.:.:. |.: .: l.:\:::::::::.
         /` ̄ ̄`` ー ― 一 ' ´ ̄ ̄``''´   ヽ.:.| : .: .: .: .|: .: .: .:.:.l:::::.:.:.:.:.:.:. |.: .: |.: .:lヽ:::::

211 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:39:07 ID:q31573uQ [38/98]

 思わず、見惚れた。

 濡れ羽色の美しい干渉色が浮かんだ漆黒の髪。すっきりと通った鼻筋。
 今は細められているその瞳には、隠す事のできない理知的で怜悧な色が見えた。



           , .---- 、
          /:::::::::::::::::::::\
.         /:,:::i:::、::::::::、::::::、:ヽ
         ,':::! :!::!ト;、::. . !::::::i::::',
           |::::! :!::!l ヽ、:: .:!:::::l:::::|
.        |::::! :l_;!l ヾ、::::;!、::l::::|
         !::::!.:| -- ` ', '二 !:::!       「ふふふ……脅かすつもりはは無かったのだけど、
.          !::::!::! ,;=ミ. ,{ ''"`,!:::!        ごめんなさいね?
       ,J~.!::::!::!    》  ,':::!ヽ
      r"'  ヽ::::::!、 ー一'' ノ::::!  `、      一応、自己紹介をさせて貰うと
      ,i"   、`;:::::!i`ー - ''i::::::::F、 'i、     私の名前は周瑜(しゅうゆ)、字は公瑾(こうきん)よ。
     {     ヽ;::::!ヽ,__,, ィ'"!ハ!ミ  r'、
     ` y  ,  `リ i l! l! l! Y-、 r''-、:ヽ   不審者では無いから、安心して頂戴
     ,'":`ー.:i ,.i 、`'ヽ` " "r''"  r"、;,;,):.;!   ――と言っても、流石に信じて頂けないわよね?」
     ,!r:、ヽ.:.:`""i,,r''v===ー、/'"  ヽ:',
.    {.:.:.、.ヾ、.:.:> '",ィ" : : : : = : /i'    !:!
.     )-く.:.:ヽ.:! _r iヽ : : : :=;ノ.:{       !:!
     {.:,-、ヽ.:./" `ヽ二ニニヽ.:.:.:!ニヽ  !:|
     `i.:.:.:.:.:,.ヽヽ      )'"--,.:.ト !  ト'、
     |.:.:.:.:/.:.:.yーゝ-,--- '".:.:.:.:.:i.:.L ! ./,.:ヽ
     |.:.-/.:.:.:/:/.:.)(、.:.:.:.i:i:i.:.:.:.:.:ノ.人ー'"、:i.:V
     !.:./.:.:.:/:/.:/.:-ヾ~}v{:`'':.:/ ヽ`'".:!」.:.!
     !:i'.:.:.:.:`":/.:.:.ーi'{"~}:l:{.:.l!:/    !.:.:.:.:.:.:.!
     !:!.:.:.:.:.:.:Λ.:.:.:.:.l:l.:.:.}.l.{:.l!(     ヽ.:.:./
     ヽ.:.:.:.ノ  ,!.:.:.:.:!{.:.:.l:i:{.:.l!:{ , ---、`"
       `"  ィ.:.:.:.:.リ.:.:.:},.ソ.:.:y'";;;;;;;;;;;;;ヽ
            /.:.:.:.:.イ".:レ',.:",;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
         /.:.:.:.:.:_.:y'"/,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
         /.;.:.彡'"//,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
          /.:.:'".:.//,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
          /.:.:.:.:/.:.;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
       !.:./.:./.:.:.:.!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
        !.:'.:./.:.:.,r'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
       !.:.:.:./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、;;
       }.:/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`
       `ヽ--------,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                 ,';;;;;;;;;;;;

                 \カカカカッ/
     NEW!【姓:周(しゅう) 名:瑜(ゆ) 字:公瑾(こうきん)】



 そう言って浮かべる彼女の笑みは、臈(ろう)たけた艶やかな美しさがあったが、
 同時に魔性と言うべき酷薄さが含まれているように見えた。

212 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:40:58 ID:q31573uQ [39/98]

 そして例の如く――あの二人に勝るとも劣らん、けしからん乳である。
 思わず胸元に視線が吸い寄せられそうになるのを理性で押し止める。



                               ____
                             /      \    
                            /  ⌒  ⌒  \   
                          /   (●) (●) u \
                          |  /// (__人__) ///  |
 「い、いえ、そんな事無いですお……」   \     ` ⌒´    _/
                           ,r'ィ    ‐ー   ,r'⌒゙i  
━【心象風景】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 優  こ  も                           た 巨 一 何
 れ  の  .は                           だ 乳 切 と
 て  お  や                           │ で の 言
 お  っ  希                            │ あ 嫌 お
 り  ぱ  少                           た る 味 っ
 ま  い  価        ,. '"´ ̄ ̄`丶、          だ 事 の ぱ
 す  は  値       /         丶         コ す 無 い
 る   、  な     /            ヽ        コ  ら い
 │  世  ど    /               \      に 主
 │  の  小   /   ::. `' ‐ --  --‐ '"     ヽ      あ 張
  .  あ  賢   '   ,' ,.ミ二、‐-‐_二彡、,     i      る せ
     ら  し   l   シ、'=ェ.ェぅ、 ,r'、ェ.ェ=ミッ     l     │ ず
  .  ゆ  い   i    '"`゙  ゙'´l !`゙   ゙´    /      │
     る  も   \      ,rィリ l ミヽ   ,  /
     モ  の     、     (__人__)ヾ',  ,  '
     ノ  │   _, ィ`"   ii∠ニニヽ,}    く
.    に  .│ , ィ":./::::::::丶 ,l ヾ`二´ソl, ,イi::::::::丶、
      ,. ィ"´: : :ノ::::::::::::::l゙トゝ、    ノ‐'/リ:::::::::::ヽ`丶、
    , ィ" : : : : /{i::::::::::::::::::lヽ ノ7ー一r'{ / /::::::::::::::::ト、: :`丶、
  /: : : : : : / :. ll::::::::::::::::::::l丶'"    ` / /:::::::::::::::::::}: ヽ: : : : `丶、
  : : : : ::::::::/:::::::::::ll:::::::::::___;l_,L. --- ._,/ /::::::::::::::::::::/::::::丶::::::::: : : :
  : ::::::::::::::/:::::::::::::::l:ノY´;:;_,ィ''て);:;:;:;:;:;:;:;` ̄`丶:::::::::/:::::::::::::::::::/:::::::::
  ::::::::::::::/:::::::::::::::,イ、,.r ''´  ,,r''"て): 【巨乳】;:;:li:::::::/::::::::::i::::::::/:::::::::::
  ::::::::::::/:lト、::::::::/ソ´丶, -''" ゙',ィて): : : : :;:;:;:;:;ll:::::/::::::::::::ll:::::/:::::::::::::
  ::::::::::::{:l:l::l::::::,/´, :ァ'" (_ , -'" ゙'ィく;:;:;:;:;:;:;:;:;:;fZ7丶、::::::::::l:::::::::::::::::::::
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

214 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:42:36 ID:q31573uQ [40/98]

                                  /  ト、                     i
                                     ト、 ヽ  \                  |
                                  | {  | ヽ ヽ   ヽ               亅
                                  ,ハ  ,{  ヽ }\__jヽ._                
                                  |l } / ! _   > '´‐- .]            !
                                  || !  トvミ_  ′ ‐=せナ|               ;
                                  }! \jい-'}i      ̄´ |
「その様子だと、バララ……じゃないわね、              }〉|l      |           {
 孫策達と同じように私の事はご存知なのかしら?」        | jL、-    |    i          |
                                       |  ヽ`二 ´  |   |      !
                                 / ̄ ̄ ̄¨¨,二フヽ  ,. 1     l          l
                               /  ` < ̄]      l「  |   |        !
                              /     ヽ‐- _ ̄_〕 ∥   |    li
                            /     ト、 \___丿  ll    |    ll           ヽ
                           . '      y  !/ヽ ヽ!l !   |{      八         \
                          /      ハ {  \__)   ハ __,ノ  / ′ \_,r;.=====ミ
                               ノ-‐} !   |r1  / ̄/}   /一…ァ' /          \



                  ,ヘ
      ____      / /
     /\  /\   / /
   /( ⌒)  (⌒)\/  /    「勿論だお。
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\ /
  |     |r┬-|       |       呉の周瑜と言えば歴史に少しでも興味がある人間ならば、
  \     ` ー'´     /       誰でも知っている位に有名だお」
  /          \
 /             \
/  /\           ヽ
 /   \          ノ
U      ヽ        ノ



 そこまで言った後、本人を目の前に言う事ではないと思い、内容を小声で補足する。



         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|   「ま、まぁ……やる夫が知っているの話では男だったけど……」
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ

215 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:44:16 ID:q31573uQ [41/98]

                        /::::::::::| l:::::: :ヽ;: : ヽ: ヽ: : : :゙i: : : : : :i: ゙i: :
                       ,':::/::,':.i:! ゙i::!:::: : ヽ: .:.゙、:..゙i、:.:.:::i:.:.: : :.:.:i.:.:i :
                       l.:.:i.:.:i: i:.! ゙i:゙、:、::::゙、、:::゙i::::!l゙i:::::::i:::::.:::::::i::::i.:
                       |: :i: :.i: :!l!  ゙、ヽ,.<ヾ`''" `' '´`i:!::::::::::::::i::::i:
                       |.:.:i.:.:i.,._:,゙、  ヾ  ,,、===  |::::::::::::::i::::i
                       |::::i:::/‐'}''"ヽ   '´         !::::::::::::::i::::i
「それは……それは本当に光栄ね。 l::i::〈 /. ,r''' i           |:::::::::::::::i::::
 そう言って頂けて嬉しいわ」      l!、:、! i. -'")l        ,./  |:::.:::::i::::::i:::
                         ゙i l´ ,.-i l_,. -  ,. -'"    |.:.:.:.::i:::::::::::
                          / }ヽi:、  - ''´,,,.       |: : : :i::.:.:::.::
                          ヽ. \l:i:ヽ  ゙"       ,,.|: : : :i:::.: : ::
                           ヽ. l:!゙、-`ー--- 、 ,、-'"/!.:.: :.:i!::: : : :
                            ゙ヽ、       ヾiヽ, |:::::::::!i::: : : :
                            /|゙'ヽ       / / |::::::::| l:::.:.:::



 周瑜はどこか言葉を噛み締めるように嬉しそうに、本当に嬉しそうに微笑む





          ____
       /_ノ  ヽ、_\
.     / (● ) (● )\  
    / /////(__人__)///\  「そ、そうですかお……」
    |              |
     \           /



 その笑みを前に照れてしまい、何と言葉を返せば解らず言葉を濁しながら視線を横に泳がせながら、
 女性の笑顔を直視するのは生まれて初めてだ――などと、如何でも良い事を考える。
 そうしなければ、頬の熱さが長引きそうだからだ。

216 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:44:56 ID:q31573uQ [42/98]

 不意にガチャッ――と、扉が開く音が部屋に響く。



                  ____
                 /     \
       iニーヽ    /─  ─   \                   「おい、ロビン――」>
      iニ_   ̄ ̄/(●)  (●)   \  
        ⊂ノ ̄ ̄|  (__人__)  u   |   「――お?」
            ⊂ ヽ∩ `ー´    _/
              '、_ \       )
                \ \ / /|
                 |\ ヽ /  |



 この展開に既視感を感じながら、聞き覚えのある女性の声がやる夫の耳にも届いた。
 やる夫はゆっくりと首を動かして振り返ると――





            /     < / i      V/l \\l
           ./   / /  /  / /へ   l    \ゝ
           /   / / 〉l/ / ∧/  ヽ / l \ l \\
   /      ./  , /  l / l l 彳 \  V / 丿( ヽ\\
       / /: / l  / .l l トiイ l \ イ\ /ヽ\ )  l   ト
        ィ//ィ' // / l l l∧ i li<ノ      レハ./人 l 丿 〉
  /  /  l/  i  / ハ  r l /ー─ヾ    ー--リ!  l/l l/
    /   V  /l .l l l i Ll/ '  ̄ `ヲ     ‐- l  /l ) /    「見当たらないと思っていたら
   ; ′     ヽ:/rェl \ヽ ヾ丶弋ヲフ ̄`〃  .仞 ̄ト/ レイ      やはり先に来てたか……。
   ヽ      ヾi ハl iヽ ヽ 、ヽ‐---‐'ミ    `ー '・! 
   ヽ 、    , -、‐弋   ! ` 、: ヘ`ヽ巛ミミ7     〉''' }!   /      私には何かあると不味いからと、勝手に行動するな
     ヾ 、f  ゝ、::}`ー!   !`ヽ辷三彡{        ノl   |   r―  と言って置きながら何をやっているんだ……ロビン」
      ヽ l    `ー-l   ト、三ミマミ彡7   _ / :l   r'  _ノ
         !      l     l ¨''‐、ミ辷/  (マ;ム::::`、l  |   l
       :::|      l    l     丶.__./::マ;ム:::::\ ) ノ
;;;;  ヽ  ::::::l       l    .l       ヽ、,:::::::::マム::::::::丿 (
;;;;;;;    :::::/\     l     !        ヽ:::::::::マム::/ _ノ
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;::::/       l    l         /:::::::::::マッ´:/



 想像通りの人物――孫策が呆れた表情を浮かべながら立っていた。

217 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:46:19 ID:q31573uQ [43/98]

  l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Lriヘーrr-、,、_
 |::_,..r┬‐ァ‐ァ-、_,.._::::::::::::::::::::::::::::::::::::::├'´ ̄ ̄``ヾ、Lト、、
 _j'7 ノ-'┴宀┴¬-<::_>ュ、:::::::::::::::::::::::::';::::::::::::::::::::::::::::::ヾ!〉
T レ'‐′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`´`ー'"<_>-,、_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y,>
"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:-r:T__二ニ:;;_-__ニ-<ノ>ー,-,、_::::::::::::::::::::::::に}     「ごめんなさいね、バラライカ。
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.r:゙´::::::|´ /_,,,.ニ=ミヽ`ヽ  r;ミr`'宀ー'∠ZZ)_‐r)マ      そんな怖い顔をしないで、許して頂戴?
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;r:'´::::::::::::::::',ィ彳_):::)),.>   ヾ}レ!:::::_ノ
.:.:.:.:.:.:.:.:.:./::::::::::::::::::::::::::', `` "´       \!:i::{、   r‐┐         歴史の――未来の知識と言うのに興味があって、
.:.:.:.:.:.:./::::::::::::::::::::::::::::::::::,           .-,r!ト、:ヽ、_/__{         少しだけ先にお邪魔させて頂いてたけど
.:.:.:.:.:イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',          _, |"ヾ;:ヾ;`ヽ、 `ヽ、       中々面白いものが見れたわよ?
.:.:.:.:.:.|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',     ー=ニ-‐′!T ̄ヾ;:戈、;:ヽ一'⌒ヽ、
.:.:.:.:.:.:';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、       ー‐' ハ ,/ ヾ;.、ゞ::}、,r'⌒ ┴i   少なくとも、私は天の御遣い君を気に入ったわ」
.:.:.:.:.:.:.ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ           !r<´> ,/ !::レ'´   _...- ヽ
`` '' '' " \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', 、....___ .....ノ:::`'''ヾ゛  |::j  r''´  _  `
         ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ__,...、_,...,__,..、_:::::::::\  lノ、 /  / ^ヽ、
        ';::::::::::::::::::::_,..ィァ7ムu-</<∠r'フ>ァ-くノ,〃) /{
         i:::::::::::_,.-イ/-'"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::`´``'"ヾー<Zフ7‐rァ、..、_
         j_,.ィイム/'´::::::::_;::::--―---:::::;_:::::::::::::::::::::::::::::::```"`ー-'
      ,..,ィ7ム/'"´::::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::``::丶::、::::::::::::::::::::::::::::::::::

218 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:46:49 ID:q31573uQ [44/98]

                          /__i /   /   \
                      _ , ‐ ' "´   /  ̄´ト.、__  i
                 , - ー< , - 、 ,.ヘ       .! .丶\  |
              ,r- ´     /   X  |   ., ヘ, .i    ヽ ̄ ̄`)
          ___/           /    .| /  f-┴ .、   ヾ.、 h
         /             //  ∧ |/., i   !   .├ー 、丶\i
        /      /       ./  /ゞi  /彡|  i    !   !  .`、\
        .i  /  ./        / ./ ``ゞ ´ ´゙ |  !     `、ト、 .i  )
         V   /  /   // .ハ ./       ノ  .,        \ レ´
        / ,   i .i ヽ、  ,从 .i ゝリ、     L/ /|  ./      、>
        | ./    リ.|  入 ./  り   `゙ i   ∠ -,´ /__∧       ̄,ゝ
        リ|     ト、| ソ ‐ ----‐´. !    .ミ メ- 、  |  i  i    !
          `ヽ、人|i .|リ ミ≡≡=="    ´`ー- ,,_ `メ_ノ   !    )
           /{ .Y.| i i.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:  /   `-==≧≧ー |ノ,イ    /|
           .i .| / .| ヾ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:  /         ̄テ≡ ノ   / ト、!  「はぁ……ロビン。如何して貴女は
           | Y  |ヽ |.;.;.;.;.;.;.;:   ,           ・ フ   /|/.| .|    時折、私の想像の範疇外の行動を
          .| .|  | ソ.;.;.;.;.;:    ゙ ´'          ケ‐┬、`) .| |    起こすのかしら?」
          ./ .|  ||.;.;.;.;.;.;.;:                彡//| .i ./  |.!
         ノ  .|  | |.;.;.;.;.;.;::  _ 、_           ノ/"  .|/|  .|
        /   |  .! `、.;.;.;.;.;.;,,/:::::)`ヽ、        /|   |  |   |
      .// i .|     ヽ.;.;.;/\/ ̄ ̄ヽ      /  |   |  |   .|
     / /  |  |      .X:::::::/ ``        /|i  .|    | .|   |
   /  /  |  |     ./:::::X          /  |  .| i  |  i   i
  /   ./   |  K  ./:::::/ | \    ,   ´    |  | |  .|  .i   |

219 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:47:53 ID:q31573uQ [45/98]

                  _        ,r─ - 、
                _,ryニL{_ヽ‐ 、  _,ノ´    、ヽ、
              _rレ'´    `'{_j`'<_        `ヽ、ヽ、
               j/         ヽノ }          ̄`ヽ、,_
            j'   ,r ' ´__  ∨ヽ             ´")、
            |   / ァ'7::::::´"''- V^'i、          ,r '´ /
                !  l! / ´し‐‐、_::::::::ヽノト、         /    /
             '、 /       7:::/:ハ| }、       /   /
             ヽ/ 〃,i_,、_,r‐v‐!|:/ |:|. K、ト、       /    /__
              l/::レ:::::::::::::::r┘l」‐、|! |::|l,| }!\   !   /`゙~`
                   l:::::::::::::::::::::l '!ーrミ、ヽl」|ヾヽ、\ヽ、  ∧
         _ _     !:::::::::::::jl:::::!  ヽニ´_ヽ ヽ l>} ト、 ヽ、`'-'゙
      ,r'´   ´' 、  j::::::::::::N::::!          i ,zチ、゙ト、 `'ー     「いつもは私が振り回されているんですもの。
     /       ヽノ::::::::::::l |:::l  、     l !ヾ'ニ`>し!ー、_       たまには私の苦労を知って貰う為に
    /         ゙i:::::::::::::| l:::l、  ` 、_ 、_j_!  /::::::ヾーLl゙Y‐v-   こう言った機会を設ても
   /           |l:::::::::::| |:::| ヽ、 `'-`" ,.ィ´ヽ:::::::ヾ、:、 `^'┴'   私は許されるんじゃないかしら?」
.  /             |li:::::::::l| |:::| /:::ヽ、、、 .ィl´|:::|  ',:::',ヽ:、`ヽ、
  /   i          l!l}'vi:::|| |:::|'!:::::::| ||l:::::| | |:::l   i:::::! ゛,::.、 `
  i    !          !} l!`ヾ、|:::|ト、::::| |||:::::| l l:::{   j::::::! }:::::i
  !     .l        |{i l}i、 ヾ、|l {!ヾ || !::::l | l::::.、 ´ヽ:j └ 、|
 j~ー~'!       ├!‐、j!   ヽト 、` l:::::i l 、::ヽ、
 l⌒'^i⌒´i        |_,_ `ヽ,_、 ヾ;、 ヽ`ヾ! ! `ー`
. Vて_〉v'´ !         レ´>‐、_ ヽ  ゙'、ヽ !



 眉根を寄せて溜め息を吐く孫策とは対象的に、
 悪びれず、つらつらと言葉を淀み無く繋げるその姿は手馴れたもので、
 周瑜は何処か愉快気でもあった。



                                        _,,. -─- .== -,..-‐、
                                     . _,厶-ク   \v`ヽ\´- ヽ
                            ..        /   /  ,ハ   ハ  ハ   }
                                   /    /イ  /ヽヘ/r、_},ハ //  ヽ
                                   {イ /!仏ムヘ/ u. `ソイ リi //    |
                                    Vi ハ ─    ─.^ヾイ}.リ|    |
「そう言われると私も弱いわね                  ハ/||ミ彡》、_,、_, ⊂⊃/ |ノ| |    |
 ……今度からは私も少しは気を付けようかしら?」     \トゞミゞ ヽ._)   / | }.|   |
                                      { /⌒l ァr‐七⌒ |  |リ |   |
                                      /  / メ^く_/  |  |ヽ |   |
                                      |  l /:∧∨ 〉 |  ト   |   |

221 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:49:25 ID:q31573uQ [46/98]

          /..:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:/..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:メ、;ミ
.           /.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:/.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ:.:.'/
         /.:.:.:.:.::{:.:.:.:.:.:.:.::/.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:: ト、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.:.
         .:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.: .:.:/'|:.:.:.:{:.:.:.:::! :.:.:.::}:.:.:.:.:.:.:.:.:':.:.}
          |:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:{:::{ |:.:.::ハ:.:.::::! !:.::: ハ:.::.:.:.:.:.:.:.:}.:}
          |:.:.:.:.:.:.:::|:.:.:.:.:.::从厂!:.:ヌ::ト、:::| i:::/jノ:.:}:.:.:.:.: ;ハ:ト、           「はっはっは……
.         j:.:.:.:.:.:.::::|:.:.:.:.:.:|K利「うト、jハ}リ j厶}-从:.:.:.:/ リ ヽ          策殿、言い包められておるようじゃの
       i:.:.:.:.:.:.:::::|:.:.:.:.:.:|`弋::タソ       ,. __,, /ノソイ 〃
         ,! - ミ:::::|.:i.:.:.:.:|             ⌒ヾ::.:.:.://    -/,`丶、     まぁ、わっちに言わせれば、
        /     ヽ|.:i.:.:.:.:|        〉   /.:.:.:/    j/ .とニ二.__\    突拍子も無い行動に関しては
     /        |.:i.:.:.:.:ト、  「 ー‐ァ  . イ.::/.::.    ノ;し′ ` ー- `ヽ   どっちもどっちでありんすがな」
     ,′      |.:i.:.:.:.:| \ ` ='  イ:厶|:/ .:.:ト .   ;: ;.:.:i}`ヽ丿   }  ,
.     ′      │i.:.:.:.:|.   ` r "  |:::.:.:/.:.:.:.:l  l  ;: :;.:.j.:i:ト、     }  ′
     {         |.:i.:.:.:.:|   /     !:::.:.:.:.:.:.:.:| │ ;.:. ;:.::!:i:} \     }
    |        j|.:i.:.:.:.:ト、   {  /  i::: i.:.:.:.:.:.:| │ ;.:. ;:.::!:i::}    `}     |
    |        ||.:i.:.:.:.:| \     i:::.:i.:.:.:.:.:.:| ! ,:;.:. ;.:::!::!:}    |     |
    |        ||.:i.:.:.:.:|        i:::.:i.:.:.:.:.:.:| ! ;:;.:. ;.:::!::i::}.    |     |



 楽しげな声と共に現れたのは黄蓋だった。
 これで今朝の二人と、新たに増えた一人で計3名の『尋問官』がやる夫の前に現れた事になる。





         ____
       /      \
      / ─    ─ \
    /   (●)  (●)  \  (なのに完全に放置プレーですかお。
    |      (__人__)     |   転生学園の空気でも、もう少し構ってくれるお。
     \    ` ⌒´    ,/
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ    まぁ……眼福フィーバー状態なので別に良いですけど)
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |



 目の前には三者三様のタイプの違う、絶世の美女。
 状況が状況ではあるが、それを差し引いても今日一日だけで、
 これだけの美人な方々とお近付きになれるとは思いもしなかった。

 「そろそろ北斗七星の横に星が見えるんじゃね?」と、そんな馬鹿な考えさえ頭に浮かぶ程だ。

 逆を言えば、そんな考え事が出来る位に手持ち無沙汰である訳だが――
 だからと言ってやる夫自身から声を掛けるつもりは無く、
 今は傍観を決め込んで、少しでも情報を手に入れようと耳を傾ける。

222 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:50:43 ID:q31573uQ [47/98]

         /:/  -  ̄  ハ ` ‐ 、ヽ  !,
         Y .// / /  |:i    \、 i
         /ー-、/、_ :/ ', i i,.ヘ ',  ヽ:i|
       r―´   ´  /   i /:  ト 、  i:ヘ
      ノ          ヘ | ,.ィ  i  `ー 、 i
     i ,.イ        / ハi,|//|  i    `
      /   i ハ  i /  i|`ー- |
      'i i  ハ ト! ィ:ハ i ハ   ノイ /  i     「その物言いは心外ね。
      ハ/|  |iL__V`'くハハ     |イハ  :i      ホロ、貴女には言われたく無いわよ」
      / V\ト卞乏`ミヾ`  ー-=≠―| ./
    /  | :ト、ゞ、:.:.:´彡  i えzゥ‐ラ/:/  /
   /   :/| /iト-=;,;_i'    `    ‘/イi イ /
- ´  / :/ | i :ヘヾ、;,/       /イ//イ |ハ
   /  /,.イ :/ :||;ヘ=:{ _`´_   /イ|i  |  i
  / .:ノ´./:/  |:|:i,:\{ `ー- `  ,.イ: `| i |   i
/_ -/ //  /:|:i:',: \ ` ,. イi;:/:.  | l ト、
ニ -/  :/´  :/ \:i,.  ` ´  i:;ハ:  | :l | ヽ
.:/   /´  /   `!      /  ヽ |  i:l ヘ



             _,、-‐''"""``'' ー- 、
          ,、-'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
         /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
        /..:./:..:..:./..:/::::::ハ..:.ヽ..:..ヽ:..:.゙i..:..:..:.゙i
       /:::::/:/::::/..:./::::;ィ' l::i:::゙i::::::|::::::|::::゙i::::::゙!
      l::::::/:::|:::/::::::l:::::::|l:! |:|::::|:::::|:::::::|:::::|::l::::|
       |:::/::::::|:::|:::::::|:::::::l|:! |:|::::|:::::|:::::::| :::|:::l::::!
        |:::|:::::::|:::|::::::::|::::::l|l:! |:!L;|__:|:::::::| :::|:::|:::|
        |::|:|:::::l:;⊥==、ー' ,、-─‐___ |:::::::| :::|:::|:::!    「私も同じ意見よ、黄蓋殿
       l:!|:|::::::|r'T;ッz、゙   .rで ;;y' |::::::::| ::|:::|:/
        !l:!|::::::゙i ` ̄ |      ̄  |::::::::| ::|::::j      もっとも、内容の是非はさて置き
       ! `゙ヾ;゙!    |         j::::::::| ::|::::|     飲酒を控えて下さるのでしたら、素直に耳をお貸ししますよ?」
          |:゙、  `__ .,   j::::|::::|::::|::::|
          |:::|:\ `二"´  /:::::j:::::|::::|::::|
          |:::|::::j::\     /|:::::/:::::j::::;`-─‐-、_
         /´|:::l::/::|::::l:!`゙"´  |:::/:::::::/      ヽ
      / ミ |::::/::::|::::|:|   /|::/::::::/ 三   三ミヽ
     /  ミ .j::/::::::|:::::l:|   ///::::;ィ'l:! 三   三 ミ !
   /      /:/:::|::::|ー'´   / l:!|:::::|l:!゙!       ミ  /
  /        l/L;:リ´|    /  ! L;;」!   ,,、-─く`ヽ__/

223 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:52:02 ID:q31573uQ [48/98]

                        ,. . ´: ̄ ,二丶、
                      _/: : : : : :ノィ: : : : :ヽ
                    ,.イ/: : : : : : :'ー┴< : : ハ
                    `7/ : /:!|ハ: :|: |:ヽ、 : : : : !
                     |:l l l_l_レ{ ヽト士十!: : : : |
「やれやれ……藪蛇じゃったの」 从トト{≧=  == |: | : :|
                       |八  _ __ ..イ:j : : :|
                       |:|: :`.了ー':.:.:.ソ/: : :|!|
                       从: ト: |:{:.:.:|:./イ{: : /リ
                        ヽ,rLjー!_{ーヘく/___
                        く´:::`’::::`’::::::::`フ: : `ヽ
                         `ー‐ ¨¨`ー<__Zィー′



 そう言って打ちひしがれている黄蓋を放置しながら、周瑜と孫策は二、三言葉を交えた後、やる夫に声を掛ける。





                       〃〃    ヾ ヽ
                    ,レ''¨¨爪|¨¨`ヽート|
                  トァー⌒ヽ__ル | ハ ハ
                   rーZ  ⌒ ´∧/ヽへへ}、__
                   ソ'〃/  从/ィ     ヽ
                /从( /从(ソ  | |. | | 、./        「待たせてしまって、ごめんなさいね?
               / | ,イ.xtッ≧  メム_ノ ノ .ノ|
             __z-ー=彡.| |ミミミ  イ =tォイ___/lハ         こんな下らん会話を聞かされて、
          rzイ// ノ   イ| レ' 〉ミ  」   彡'ii, l | ヽ、       つまらなかったでしょ?」
          (〃{/ ,,彡イ // .ム<二二ニア |\ ,|  ハー-、
          ル <   |//     -ーヾz:::::. |  >- 、 ヽ  ヽ
      r<       ,ノ./      イ´  / .|     `> 、.|
      |  \     ,リ|      /   / l |ヽ        >、
      |   \ 、.  ノ/    rーイヽ ´ ̄j | | 〉         /
        ム    ミソ ( ∧    /ミゝ    ({ |  ヽ          /
      {∧      人 ` ̄ ̄ヽ  ,  人 l l   〉       /ヽ
      | ∧       /  \_ []/|\i| /  川   リ        /   〉



               ∩_
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }
     /⌒  ⌒\   |   |
   /( ●)  (●)\  !   !
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l  「い、いえ、別に問題無いですお……」
  |     |r┬-|   u   |  /
  \     ` ー'´     //
  / __        /
  (___)      /

224 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:52:31 ID:q31573uQ [49/98]

 そう、と小さく呟いてから数拍――。
 それだけで部屋の空気が変質するのを、やる夫は肌で実感した。



            r'ー'´`ー// `ー 、
          ノ`(', ',l | //―-`ヽ
          }ミミ{',ヾ冖ヽ\`ヽ ̄` ,
           <// /l i ヽ' , ノ`ー'⌒`ヽ
            //l| ,' l |ヽ,rー'`ヽ \ ソ ヽ
          l_/ノ`ヽー 、/`ヽ\i ヽ',ヽヽ /\
           l´ ,Y /ノ ,ヽl/', l / .l i ヽ .}ヽY
         r' i ノv' { {゙゙ `´ヽlノl / /l // }',l,
        .}Yl 丶 ,、lヽl ', 、  lフj/}/_ノl/l//l l }',      「さて、それでは本題なんだが……
       lノリ、 、 x 乂三、ヽ ./イ(・)ゝノ|/l |';|ヘ
        `ヽヘヾゝ rt・チゞ   ー '・ //l|l |i ヘ      今朝の段階で話した通り
 ,r‐――===`ヽミゝ=彡( l       / | l |.l lヘ     一人増えて三人になったが
      、└l  i' l \彡ミ   '      ハl.| .| | ',;ヘー-、  ――私達を納得させる証拠は用意出来たか?」
  冫、__,ンゝノ ./ l> /l、ミヾ ,rt‐、    ハ|l il ノ ヘ/\
  ´ゝ_   ∠_ノ / /ノl |l lヘ/ミ/`  /  .| l、ヽ \
    .` ̄´ {/ ̄ヽゝlノ;;;;´/ミ/`ー'     .| l ゝ _ノ;;;ヽ
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|リ /|;;;;;/ミ/ヽ     .ノ ハ|;;;;;;;;;;;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j'/ l.|;;;;`゙゙',ミリ\   / l   .|、;;;;;;;;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ /.ノ;;;;;;;;;;;;;ヽ彡 ヽ { i \ .`ヽ;;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ    `ヽ   ヽ };;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ミ ', }  ,r´;;;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{ < ./ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ',///;;;;;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ  j |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\/;;;;;;;;;;;;;;;;;;





 言葉遣いが変わり、堅く淡々とした鷹揚無い響きに否応無しに背筋が伸びる。

 極度の緊張で喉は渇き、最初の一声が搾り出せない。
 不味い、と思えば思うほど思考はあらぬ方向へ飛び散って、如何すれば良いのか解らなくなる。



         ____
       /   u \
      /  \    /\
    /  し (>)  (<) \  「……」
     | ∪    (__人__)  J |
    \  u   `⌒´   /

225 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:52:50 ID:q31573uQ [50/98]

                      ,.一ー 、\
                      _,二ニヽ.  ))
                 __, ≦ =ァテア):K_
                  `フ::::::::::::::斗:':イ:ハヽ::ヽ
                /::≦ニ´‐ァ7:://:::::}::i::::::
               /:イ::/r{'Y/ /:://::/}/}:|:i:::::i
                〃 レ://} |∟」_/〈;:イ/仏'!:!:i:::!
                   /:r{{ | fテ:;Iド  r升;云〉:':/   「そんな威圧しなくても良いんじゃないかしら?
                //ハ.ぃ|!     ||   ,:::;イ
               ///:ハ}″ヽ. 、___^'__,. /:/亅    ちなみに、私は証拠が無くても良いと思っているわよ。
              //:/::i:ト、   \   ,.イ:/       御遣い君、中々見所がありそうだし?」
             /〈Q二コ》:\    T"{'´/
           __くハ ヽ {{_;:ノ_}  / :√Q7)
          / ̄  ゙̄'ヘ VF一oミ>く_ |::{一ァ7/
            |  ヽ ヽ  〉 /_ o / 〉′》! /,仁二
            |  ヽ }/ 厂⌒メ、、/ 〃|j //
            |    V/ (/  /  ,《 〃 /'〈 ゝ
          !   { {{ヽ/   {  / 、ル  ヽ ヽ
          l    い[/      / ペノ
         !    V     /\_,.-‐
           }  フフ      /
          〈/ /     /
          / /i



             x‐       ‐x
         X          X
            {⌒>==<゙⌒7
           ∨从∧从:\/
           (ヽ|:Y○ ○| l/゙)   「わっちも、構わんぞ。
             ∨人 `^′_| |7
           Ⅵ、:::兀::::ノ:八     使えるかどうかはさて置き、この状況で
           /: :7〈_〉_∨: :l\   アレだけの飯を食らえる胆が据わっとる所が気に入ったでありんす」
             /ィ∨`ー‐一ヘ N_,、
                |      }":ノ
            (>ー―‐<厂

226 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:53:23 ID:q31573uQ [51/98]

              iヘ\ヽ |,‐-"、-‐‐-、 `i
             /´/_,>//''i‐`-、  `゙i |
             /才'"// i | ヽヘ ベ'、  | |
             〉"/ /   / |  i ヘ ヘ ゙i | |
            / / / / i   i  i  ヘ i i |.|
         _,,ノ`''''ゝ / i i  i i  i  i  i i | |
        ''‐ッ, . _‐''"‐、i,,、 | ノi  i,、,,,,l,,-‐'〈 i |;
        _iソリ/´=゙-、,, //ヘ /゙ヘ''''  ヘ  ヘノi | ヘ
      ,,;;≡ニニニ/`,'‐-=、 l",、 ハ ヽ i i リヽ、,リ\       「……」
    ,, -'"    | / / / i" ト'""'| リ l l  i iリノ゙`   \
   l        |'、  '  ゙ .|,  .リiノ lリ i リノ        `゙''‐、
   |    ヽ  :.: | ヽ     ';i '"ソノノ リノ"i           ゙i
   ゙;    ヽ、 ゙:| : i:、    ヘ,  彡リ'i | |           |
   i   '、;  : .|  .| ゙'、   ノ_, -'" | i | |           |
   〉、_,,  `'、  | :. : :| ,/    ;'"   |.i | |           |
  / ヘ  ‐-  \ ,/´、,_  /、  : : | i/ |            |
 i  : :.|,      ゙7 |  `゙''‐、」 ,,ソ|ノ i `i.          |
 ヽ  : i     : / ゙''‐-、,,()/7フ‐"/ i i  |          |
  `i  : ヽ  : : : ./ .: : : : : :`/ ゙彡/ 〈 l ,〉       |  |
   |   |  _;./  . : : .():/   〈  ヽ ヽ        .|  |
   |  : : i r´/    .: : ::/     ) ) ノ         i  `゙‐、,



          ____
       / ノ  \\
      / (●)  (●)\          「えっと……その
    / ∪  (__人__)  \
    |      ` ⌒´    |          ちゃ、ちゃんと納得して貰える様に
     \ /⌒)⌒)⌒)   //⌒)⌒)⌒)    色々と準備をしたから大丈夫ですお?」
    ノ  | / / /   (⌒) ./ / /
  /´    | :::::::::::(⌒)  ゝ  ::::::::::/
 |    l  |     ノ  /  )  /
 ヽ    ヽ_ヽ    /'   /    /
  ヽ __     /   /   /



 /  /  /     rV/ l   \
// |   | :/ ', i /^\ <\ ヽ \._
´   l   /      /r/   \   `‐、
イ       / lヘ /^   、   \  ', ヽ
/i ハ  i  // ハi|/∧ヽ ,`´ ', ! 、  ヽ l
_ハ  ト  ィ:ハ |` ゙`  ', ! /リ |  〉   \ \
,.斗≧ミメ i ノ ノ      リ} __/厶∠L |  ヽ ヽゝ
 / しヘヾノ      孑气く 、| \',   ヽ ヽ
l| {::::} |       l f:::i lヾ ヾ/リ |  〉  }  }    「お前……イイ奴だな」
_弋_゚辷'ン_         、辷ン   / //厶∠L/
: とこ二 う         にこ二つ/   / |
ミ彡彡::7////////////////./ /l  l|
マ三:、彡               /ィ´  |  |l
\三彡            ノl   |   |
 丶ミゞ   ⊂ニ=⊃     イ l|   |  l|



 俯かせていた顔を上げ、そう言った孫策の目が若干潤んで見えたのはやる夫の気のせいだろう。
 いや、気のせいだと思い込む事にした。

228 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:57:20 ID:q31573uQ [52/98]

         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|   (……助かったお)
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ



 孫策には申し訳ないが、やる夫は周瑜達に感謝していた。
 お陰で強張っていた身体から緊張が取れて、漸く人心地が付いた。
 二人ともソレを見越して言ってくれたのだろうか――と、一瞬思ったが、即座にそれを否定する。
 周瑜は配慮した上でかも知れないが、黄蓋は違うだろう理性が訴えかけてくる。
 そして、その直感は正しいと理解もしてしまった。





          ,-‐-、
          | お |  ング
   ング     | 水 |
          | 様 |
      / ̄⌒)  (⌒ ̄\ング
    / ,. ^‐'_ヽ /__ー^ 、 \
  / // ̄ ` ⌒ ´ ̄\\ \
 (  </            \ノ   )
  \ \           / /
 ング \ \       / /
                   ング



 部屋に置いてあった水差しの瓶ごと一気に喉へと流し込む。
 渇きを覚えていた口や身体に活力が漲る。

229 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:58:37 ID:q31573uQ [53/98]

 その奇行に三人の眼がやる夫に集まるが、それらを思考の外へ追いやり内ポケットから携帯を取り出す。



     / ̄ ̄ ̄\
   /       .\
  /   ─ヽ  .─   \
  |   (●)  (●)   .|  「……おし、問題無いお」
  \.   (__人__)    /
   ( ヽ  ___ ././
   .\ \|  .,レ゛/
     .\旨 爻ン



 動作に異常が無い事を確認するやる夫の手元に、孫策達の視線が注がれる。
 得体の知れない道具に警戒をして、一挙手一投足に至るまで監視しているのは解ったが、
 それにしてもやり難い。

 その視線の強さに、少しでも説明をしてから取り出せば良かったかと後悔の念が沸いて来たが、
 所詮は後の祭りだ。考えても仕方が無いので、思考の外へと蹴り飛ばす。

230 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 20:59:46 ID:q31573uQ [54/98]

                  /  ト、                     i
                     ト、 ヽ  \                  |
                  | {  | ヽ ヽ   ヽ               亅
                  ,ハ  ,{  ヽ }\__jヽ._                
                  |l } / ! _   > '´‐- .]            !
                  || !  トvミ_  ′ ‐=せナ|               ;
                  }! \jい-'}i      ̄´ |
                       }〉|l      |           {
                       | jL、-    |    i          |
「……それは何かしら?」       |  ヽ`二 ´  |   |      !
                 / ̄ ̄ ̄¨¨,二フヽ  ,. 1     l          l
               /  ` < ̄]      l「  |   |        !
              /     ヽ‐- _ ̄_〕 ∥   |    li
            /     ト、 \___丿  ll    |    ll           ヽ
           . '      y  !/ヽ ヽ!l !   |{      八         \
          /      ハ {  \__)   ハ __,ノ  / ′ \_,r;.=====ミ
               ノ-‐} !   |r1  / ̄/}   /一…ァ' /          \
          |   ィ     `┘  /|| | j,ノ /  j /}ノ   //
          |     |         /  j'フ~/   ^´   //              }
          |    |      厶-‐' '´        //               ;
          |   |     /. '´    ___,..   //                     /
          |   |  /<´   /     ___/___ \   / ノ             /
              | /⌒>\_,∠ -‐' て ̄)   `> \ {∠二 ヽ、      , ′



 警戒半分、興味半分と言った所だろう。
 最初に食いついてきたのは予想通り周瑜だった。
 話し始めを如何するか、考え倦ね(あぐね)ていたやる夫は渡りに舟とばかりに口を開く。





               ∩_
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }
     /⌒  ⌒\   |   |   「これは携帯電話だお。
   /( ●)  (●)\  !   !   本来は同じ物二つで遠くの人間と喋る為の『絡繰り道具』なんだお! 
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l
  | u   |r┬-|       |  /   今は二つ持ってないけど、
  \     ` ー'´     //     他にも色々な機能が付いているから、それを見せるお!」
  / __        /
  (___)      /



 やる夫は笑みを浮かべ、楽しげな声を上げるが、それとは対照的に背中にじんわりと汗が滲んでいた。

 どのような言葉を選べば相手が理解し易いか。
 どう言った順序で話の流れを構成すれば興味を持たれるか。

 そう言ったこと細かい段取りに関しては、何度も頭の中で行ったとは言え予想以上に緊張する。
 視線を合わせなかったお陰でさっきまでは大丈夫であったが、三人の表情を視界に入れた瞬間から、
 自身の身体からは急激に水分が無くなって行くのが自覚出来た。

231 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:00:02 ID:q31573uQ [55/98]

  ,.-'"::l::l::::l::::`if'‐、廴フ-、...__   _,,.ィ''Zノr''´
::l:::::::l!:l:l:::l::├‐┘ ‐--ニ、--∠Zニ_ェニ7:/:!
::l::::::::l!l::l:::!::l:! _,,.=テ==、_  ヽ f゙/l::_;/,':/:::!
::l::::::::l!i!:l:::l::l:l  ヽ⊥" -''′   !l "´ ,':/::/
::l:::::::::l!:i!:l::l::l:l           !',  ,':/:/
l::l::::::l:l!::li!l:l:::l:l           _ ,l,! ,':/:/
.l::l::::::l!::::l:i!l::::l:l    、,_,.... -ァ ':/:/     「それは興味深いわね……
. !::!::::l!!:::::l::l::::::ト、    ``ニ-´ ,/:/:/      具体的にはどんな事が行えるのかしら?」
 l:::l:::l!:!::::::::l:::::l   ` - 、_    , ':::l:::l
  !::l!:::::::::::::::l::::|       {:: ̄:::l:::::l::l
 ||:::::::::::::::::l:::|       !::l:::::::l::::l::|--―-、



                               _∩
                              / 〉〉〉
                              {  ⊂〉     ____
                               |   |    /⌒  ⌒ \
                               |   |  /(●)  (● ) \
「これ単体でなら音楽を流す事も出来るし、     |   |/:::⌒(__人__.)⌒:::  \
目の前の風景を写真に収める事が出来るお」   ヽ   |     |,┬‐ |       |
                                \.\   `ー ´     /
                                  \       __ ヽ
                                   ヽ      (____/



 そう言ってなるべく刺激しないように携帯電話を周瑜に見せる。





          _______
         /○  i三三三i  ○ヽ
         〃二二二二二二二 , |
        || ||           || | |
         || ||          || | |
          || ||         || | |
.          || ||            || | |
        || ||           || | |
         || ||          || | |
         ゝ.二二二二二二..´__ノノ
         { {    {  {    i⌒ヽ
        ゝ.ゝ---- ゝ-ゝ----.ゝ__|
       / (___), --;--、  (___) |lヨ| __
        / (___) /‐( ̄)-} (___) .l |(_)__
.      /(ニニ)ゝ 二. ノ(ニニ)./ /‐(  ))
     / (__1__) (__2__) (__3__)./ /:::/  ̄
.    / (__4__) (__5__) (__6__)./ /:::/


 自身の愛器はどんな時でも頼れるソーラーパネル採用防水携帯電話。

 普段から携帯を電話、時折メールや音楽を聴く事ぐらいにしか使わ無いので、
 充電を小まめにせず、いざ使おうとするとすると肝心な時に充電が切れている事が多い。
 友人達から連絡が付かないと非難を受けて、放って置けば勝手に充電される利点に引かれて
 渋々買ったのだが、思わぬ所であの時の判断が役に立ったと言えよう。
 今後の事考えれば、何かと頼りそうな相棒である。

232 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:00:23 ID:q31573uQ [56/98]

                  ,         r‐――‐ 、
              / Y        | r--- 、 l
             ノ∧{        └┘ ノ ノ
            .: :/ ミハー-- . ._ _. -彡'i"´/
            /: :/,/ ̄: : : : : : : `:< └┘
            _/: :/: : :/: : : : : : : : : : : :`┌┐
         /  /. . ./, : : : : : : : 、. . . . . └┘
           '. .:/: : : :l:{:.:/|{: :|!:.:.:/!: : l!: : : : :ハ
        i: :.i: : : : :|:乂」ム从:./ }: :イ|!: } |:i: }!
           i:.:.!: : :!: :|トィrテミ、ヽ{ /ノィ从// }/
         i:.:|: : :|: :.ik 辷ソ    {Jリ〉/イ
            i:.:|: : :i: : i `´    ヽ`¨´ム: }
         i:.:|: : :i: : i      ′ 八:.!    「……写真、とはなんでありんすか?」
          _}:ハ: : ヽ: :ト.   ´` .,イ: : :/
        (三ニヽ: : 、:.∧ ` ァ:イ:.:/. .:./
        _入\三ヽ:丶: \ {_/:.:/: : イ
       /三三\\三ニ=-/)アX⌒Y/ノ-、
     /三三三ニ≧、二>/   /ハソ ヽ三ミ、
     ,'三三三三三三三/    /  /三三ハ
    仁三三三三三三ニ|    ノ  マ三三ニ!
   ,三三三三三三三//^ヽ、/ム  ∧三三i|
   }三三三三三三∨/  ハ__,∧ ∧ マ三三!
   /三三三三三三i/ ′/  }:/ ∧》∧ X三ニ)



         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|   「えーと……目の前の光景を切り取ったような、
.   /,'才.ミ). (__人__)  /    実物と間違うほどに精巧な絵……かお?」
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ



 写真、と言う言葉を何気なく使ったが通じなかったらしい。
 言葉は通じるのに、単語が伝わらないと言うのは会話としては実にややこしいものだ。




     ____
   /      \
  /   _ノ ヽ、_.\
/    (●)  (●) \  「それをこの携帯に収める事が出来るんだけど……
|       (__人__)    |   説明が難しいお……百聞は一見に如かず、と言うし実際にやって見せるお」
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

233 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:00:44 ID:q31573uQ [57/98]

  _        '.; \: : : : : : : : : : : :`゙'''‐、
Σ  ;` ̄''''ー - 、/ '‐- 、,\: : : : : : : : : : : : : :ヽ
  \゙、: : : :/: : : `ヽ: : : : : :`゙'''‐、: : : : : : : : : : :゙、
    '.;ヽ:': : /: : : : :i ヘ: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : ゙
     /: : ,': : : :i: :',i: ::゙,゙i: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : :゙!
    ./: : : i: : : i: :i: :i i゙、゙、゙、: : : : : : : : : ゙、: :i : : : : : l
    .,': : : : i: i: :i : :iヽii: :゙、゙、.゙、: : ゙i: : : : : :゙i : i: : : : : :i
    i: i: : : :i从: :iヽヽリヽ ゙iヽi i: : .:i: : : : : : i: :i: : : : : :i
    |: i: i: iλ从 七ヘ,ャヌ丁ズi゙!: : .i: : : : : : i: ヘ: : : : : i
    .i: i゙!゙!ヽi iヽヽ` イ弋 ッ'  ゙!: : i: : : : : : i: :ヘ: : : :i: i
    i:i ゙!゙!: \i\   '`     ゙!: : i: : : : : :.i、:ヘ: : : i: :i     「のぉ、やる夫。
     ゙!i  i: : : : i         ゙!: : i: : : : : :.i:ヽ:ヽ: :ヘ: ヘ     それは人物でも可能なのか?」
     ヽ  i: : ,/          i: : i: : : : : : iヽ:ヽ: :ヽヘ: ヘ
        i: : \  ,,. -ツi    i: : i: : : : : : i: :ヽ:ヽ: :ヽヘ:ヘ
         i: : : :iヽ ヽ_ノ     l: : i: : : : : : i、: : ,-" ̄ ̄`ヽ、
         .i: : : i / \   ,. 'ヽ:i: :.i: : : : : : i`/       ゙、
         .i: : : i,,_ヽ `マ'´i ゙! ゙!:i: :i: : : : : :i /         i
         .i:__t-'、 ヽヽ_i .i ヽ/: i: : : : : :i           i、
         i: i ,\ \ ゙i i  i:'´ i: i: : : : : i   、       i:ヽ
         i: ゙!ヾ-゙'、_ヽヘi  ヘ`丶i:.i: : : : :i    ヘ       i: : ヽ



 壁の写真を取ろうかとやる夫が携帯を操作していると、何か思いついたのか黄蓋が尋ねた。



               ∩_
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }
     /⌒  ⌒\   |   |
   /( ●)  (●)\  !   !   「勿論だお!」
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l
  |     |r┬-|       |  /
  \     ` ー'´     //
  / __        /
  (___)      /

234 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:00:54 ID:q31573uQ [58/98]

                        /::\.    〈: : : : : : :\
                        |\::::\.   ∨⌒\.: : :\
                        |\\::: `ー─ヘ   \ : : :\___
                        |  〉 >ミ: : : : :\__: ::ハ: : : : :\: : :\
                        |/ ''"..:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\
                        .〉/: : : : : : l: : : : : : : \: : : : : : : : : : : : : :\
                       //: : : /:.:./: :|: : :|: : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : :.ヽ
                       //: : :.∧:./: : :|: : :|: : : : : :|: : :.l : : : : : : : : : : : : : :∧
                      ,'/|: : : {: : :|: : : |: : :|: : : : : :|: : :.l: : : : : : : : : : : : : : : ∧
                     ,',' .!.: :..|: : :|: : : |: : :|:\: : : l: : : |: : : : : : : : :.:.|: : : : : : :|
                     |!  |: : ::|: : :L: : :l:: : |: : :ヽ..:.!: : : }: : : :.l: : : :|: :|: : : : : : :|
                     |!  |: : ::|x'´lヘ: : |:ヘ:: `ー|=:|=-/|: : : :.| : : :.|: :|: : : : : : :|
                     |!  |: : :.从l」 \!小从l」小L__l/l : : :.:|: : : :|: :|: : : : : : :|
                     |!  ∨::ハイ示ミ!     ィ才乍ミぅxl.: : : | : : ::|: :|: : : : : : :|
                     ll   〉\ 圦トィ}     {、トryメ.l:|: : : | : : :.|::∧..:.: : : : |
「ならわっちを写して貰おうかの」  ヽ .∧: ::ハゝン       弋こソ .!:!:: :.:.| : :/:|:..:.:|.:.: : : : :|
                       /: : / : :| ゝ      / / / / .l:|: : :/ :/:./:.:.:.:|: : : : : :|
                      /: : /: :/人   _        /:l: :./ /::.∧.:.:.:.l: : : : : :|
                      /: : /:.://: : :\._ヽ)_____,. / l::/: : ::/:::ハ.:.:. l.:..: : : :.|
                     /: : /: ://: / ̄⌒ ̄ __∠,イ: : :l/: : :/⌒`ヽ、:.|.:: : : : :|
                    ./:.: l⌒l⌒l⌒ゝ      ̄∠/: : : :  /     ハ|.:: : : : :|
                   /: r-{  |  | /    __  /  . . . .// ̄ ̄\ハ:: : : : :|
                   /: _ハ \ ヽ. |‐'    /____\/ : : : : : :/       ∧ : : :.|
                  ./''´   \)‐'‐′   〈____/: :./: : : :/             ',.: : :|
                ./            〈__/: : /: : : :/ }      ___,∧: :|
                /              `ー/: : /: : :/{ /    ./   ./ ',::|
                {/∨l__             /: : : :/:.:/〉 ∨   /   /   }::|
                {   /l        /: : : : ::// /   ヽ  /   /    /:::|



 恥ずかしげに頬を染めながら黄蓋はそう言った。
 それは明らかに状況を楽しんでいるのが解る仕草だった。

235 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:01:08 ID:q31573uQ [59/98]

  l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Lriヘーrr-、,、_
 |::_,..r┬‐ァ‐ァ-、_,.._::::::::::::::::::::::::::::::::::::::├'´ ̄ ̄``ヾ、Lト、、
 _j'7 ノ-'┴宀┴¬-<::_>ュ、:::::::::::::::::::::::::';::::::::::::::::::::::::::::::ヾ!〉
T レ'‐′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`´`ー'"<_>-,、_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y,>
"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:-r:T__二ニ:;;_-__ニ-<ノ>ー,-,、_::::::::::::::::::::::::に}
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.r:゙´::::::|´ /_,,,.ニ=ミヽ`ヽ  r;ミr`'宀ー'∠ZZ)_‐r)マ
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;r:'´::::::::::::::::',ィ彳_):::)),.>   ヾ}レ!:::::_ノ
.:.:.:.:.:.:.:.:.:./::::::::::::::::::::::::::', `` "´       \!:i::{、   r‐┐       「あら、ずるいわね。
.:.:.:.:.:.:./::::::::::::::::::::::::::::::::::,           .-,r!ト、:ヽ、_/__{        私も期待していたのに抜け駆けかしら?」
.:.:.:.:.:イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',          _, |"ヾ;:ヾ;`ヽ、 `ヽ、
.:.:.:.:.:.|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',     ー=ニ-‐′!T ̄ヾ;:戈、;:ヽ一'⌒ヽ、
.:.:.:.:.:.:';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、       ー‐' ハ ,/ ヾ;.、ゞ::}、,r'⌒ ┴i
.:.:.:.:.:.:.ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ           !r<´> ,/ !::レ'´   _...- ヽ
`` '' '' " \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', 、....___ .....ノ:::`'''ヾ゛  |::j  r''´  _  `
         ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ__,...、_,...,__,..、_:::::::::\  lノ、 /  / ^ヽ、
        ';::::::::::::::::::::_,..ィァ7ムu-</<∠r'フ>ァ-くノ,〃) /{
         i:::::::::::_,.-イ/-'"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::`´``'"ヾー<Zフ7‐rァ、..、_
         j_,.ィイム/'´::::::::_;::::--―---:::::;_:::::::::::::::::::::::::::::::```"`ー-'
      ,..,ィ7ム/'"´::::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::``::丶::、::::::::::::::::::::::::::::::::::



      |:|.:.:.:.:.:.:|.:.い:⊥ |.:ハ: | l:|   |:.|l.:.:|.:|.:.:l:.:|:|.:.|.:.:.:.:.:.:|.:|
      |:|.:.:.:.:.:.:l从.:Ⅵ l八ヾ、リ  レⅣ レ厂|从l:イ .:.:.:.:. |.:|
      |:!:.:.:.:.:.:. l ≦アテ心      ィチテ心≧ |.:.:.:.:.:.:.|.:|
       |:|:._:.:.:.:.: |ヘ {ト-じノi}       {トじ-ノi} イ、j .:.:.:.:.: |.:| _
        |:f' l=.:キ =¨三       `三¨= ≠.:.:=.:.:l:./ }     「何を言っておる
.       l :| :|:==.:.'. = ==        == =/.:.:.== .:.:j/ /_     ただの毒見役じゃよ」
    /|.:.| :|:.=:.キ = ==   j:.    == ≠.:.:==.:.:.=/ / `ヽ
.   /  l:._| :'.:.:/^7:ヘ.    t――――ァ   イ.:.:./.:「`l:./ /     }
  r-トrー「 } ∨ ,' :. :. ヽ、 `ー―‐一'  イ〃.:./.:.:| レ′/'^ト、 _j
  { `! { { / │:.:.:.: ', | >  __. < |∨.:.:./.:.:.:.| .} / / }'´ )
  `ト、{ ヘ }./   .|.:.:.:.:.:.:∨        /.:.:./.:.:.:.:.l  { {. / /tイ
   l \ノじ′  :|.:.:.:.:.:.:.:.'. \   / ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.: |   ヾ:Jじ'´ j/
.    |   {     j.:.:.:.:.:.:.:.:l         l.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.{      /

236 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:01:37 ID:q31573uQ [60/98]

 黄蓋と周瑜は笑みを浮かべて軽口を交えて居るが、それとは裏腹に段々と部屋の空気が重くなる。



            ____
         :/    \:
        :/ _ノ iiiii \. \
       /  (○)  (○)  \
      : |    (__人__)    |:  (え、何この空気?
        \   ` ⌒´   /    やる夫は何もしてないお?)
        / ⌒ /⌒Y⌒ヽ ヽ
       :|  \|  .i  イ |
        |\ /   人  .\!
        |  \___/  \__/:
         |        /
         |         /





 黄蓋は周瑜との会話を終えて言葉を区切ると、僅かの間を置いてやる夫を見る。
 先程とは一転して、鋭い犬歯を見せながらやる夫に獰猛な笑みを浮かべた。



: : : : :.:.i : : !: : !: :. : :| : i     |         ||::  |            {
: : : : :.:.|i: : |: : | : : : :| : |     l:.         ||::  |                '.
: : : : : :|l: : |!: ::| : : : :| : |     l:.          fi::  |                 '、
: : : :.:.:.|l: : | |: :| : : : :| : |     l:.          !|::. {、               ヽ
: : : : :.:|l: : l ! :! : : : :| : |::i   l:.          ||::. |:'ヽ.            \
: : : : :.:|l: : l | :|: : :.: :| : |::l   l::.       !|::. | ノヽ、         . ''´
: : : : :.:|l: : ! | :|: : :.: :| : |::l   l:::.       |1  |´ーイヽ.    r―‐ '"´
: : : : :.:リ : i  l: |: : :.: :| : |::l   l:::...        f1  | 厶<:〉___.′
: : : : :..′:.l  | :!: : :.:::| : |::.:.   l:::::..      lz| : | 
: : : : :' : : :;   !.:|: : :.:::| : |::::;   ;:::::::..       ト.!:: |
: : : : ' : : ::'  |:l|: : :.: | : | : :   v:::::::.     ! !:: !      「無いとは思うが……
: : : :’: .:.:.'   |: '.: : : :| : |::::::  V:::::::.     ! |:: |       何か違和感を感じた瞬間に
: : :/: : :.:′  |:∧: : :.l : |:::::::  ∨:: :     !‐'1: |       主(ぬし)の喉元が喰い破られると思うんじゃの」
: :/ : : : ’ー- .,_.!:.∧:.:.:.|: :|::::::::.   ∨:::::.    |  !  !
:/::: : : :′i:i:i:i:i:i' : ∧ : |: :|:::::::: .   ∨::::    !  |:: |
::: : : :::′i:i:i:i:i:i:i': : ∧: ';:::;:::::::::    ∨:: :   l   !:: |
::: : : /i:i:i:i:i:i:i:i:i小.: : :':,∧:'.::::::::     ∨:::.  |  |:: |
::: : /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧:.: :.'、:'; '.,::::::::.   ∨::::. l   !:: !
::/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ : : ヽ; :ヽ:::::::.    ∨::: |   |:: |



         ____
       /   u \
      /  \    /\
    /  し (○)  (○) \  「……」
     | ∪    (__人__)  J |
    \  u   `⌒´   /



 思わずやる夫の頬が引き攣る。
 脅しではなく、本気だと言うのが直感で解った。

 そして同時に周瑜との一連の流れの意味が解った。
 きっと牽制目的の威嚇なんだろう。
 「下手な行動をすれば如何なるかワカチャナドゥ?」と言う意味を込めてのやり取りだったのだろう。

237 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:01:53 ID:q31573uQ [61/98]

 大丈夫、と解っていても平常心を保っていられ無い。威圧感に気後れする。
 漫画みたいに殺気を感じる――何て事は出来ないがそれでも怖いのだ。

 相手が人間だから如何の、と言う問題では無く
 それは檻から出ている『ライオン』を目の前にして『怖い』と思う位に単純な状況なのだ。



          , 、、  ,,                   丿⌒ヽ、
        , '  ____ " 、、               /⌒     ヽ
         , '   /⌒三 ⌒\  ',          (  そ  そ   )
       ;  /( @)三(@)\  ;          ) れ    `  (
       ; /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ ;  _     /  じ     丿
        |  u   |r┬-|  u  | ;   ヽ 、_ノ    ゃ    /
       \   u `,. -'"´´ ̄`ヽ ;    ヽ、_ノヽ  取   ノ
    _   /    (___   | ',          ) る  (
  ,、'  /              |  ;         (  お  /
 、 ( ̄                |  ;         ヽ、_ノ
     ̄ ̄ ̄|               | ;



 頭を空っぽにして、無心で写真を撮る為の動作をなぞる。





                   イレ'^!
                x<   ;  /
            _ ,/: : : 〉/;:ハ/ ̄ `丶、 ___
           /, :´ : : : /;:;:;;;':/: : : : : : : : ヽ : : : : :く二ニZ
.       /: : : : : : /'"´:  ̄: : : : : : : : : : : :\;;-‐;;:'"/
.      /: : : : : : / : : : :/:/: : : : : : : : : : : : : : :マ;;'/
.       ,′: : : : :/: : : : : /:: : l: /: : : : : : : :ヽ: : :丶: :〈
.     : : : : : : :/: : : : : /::: :{ |│: :/: : │: : |:: l:: :|:: : :',
     i: : : : : :/ : : : /:/:l::::八! |: : {:: : : j:: : :|:: |:: :|:: l: :|
.    l: : : : .:,':: : : : l: |l::|::::|:::j/|: :,'!:: : /l:: ::,':: j: : |:: j: :|
    j: : : : .:l :: : : : l: |レ∨|:‐ト|: ハ:::.:!│:/_;.イ:: /::/: ,′
    ,' : : /.::,'!::: : : : l: L二._Ⅵ_V`ヽヽ{ 匕Ⅳ レイ::/} /
{ ̄ ∨: : /.::/::|::: : : : l: |l代ぅ:歹 ̄`  弋歹^ア/:イ/
l:::::::├<.::/:::,'|::: : : : l: |   ¨¨^      `¨ ,':: : |
l:::::::∧::::::::`ヽ:|::: : : : l: | u       〉   :::: : :|    「……」
'::::::::::::}::::::::::::: `l: : : : l: ト、    、   _,   イ::: : : :!
:::::::::::,' ::::::::::::::: |: : : : l: | 丶、   ̄   . 个:!::: : : :|
::::::: /::::::::::::::::::::|: : : : l: |   /ヽ、_, ィ升=、| :l:::: : :│
ヽ/::::::::::::::::::::∧: : : :l: |  ハ/   ∨ヽ }:l::::.: : :|
::::::::::::::::::::::::::::::::∧:: : l: |>rK ヽ_/⌒V!.:l::::.: : :|
:::: ::::::::::::::::::::::::::: ∧:: l: |/∨ 〕 `\  /j :j::::.: : :l
::::::::::::::::::::::::::::::::::: ∧ l: |  厂\   ∨V.:,':::.: : /
::::::::::::::::::::::::::::::::: /::/\|  仁 二>、_ノ |,:': .: : /
::::::::::::::::::::::::::::://::::::::\ |/巛〉\/  |:::.: : /
::::::::::::::::::::::://::::::::::::::::::::\〈》》》〉\ j:.: : /



 やや緊張した面持ちのホロに対して携帯を構える。
 両者の間に張ってある緊張の糸が限界まで引っ張られた瞬間――

238 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:02:06 ID:q31573uQ [62/98]

           {{   |'      |'   |'       /  / r=、/!
           ',!   !      !   {!       {!  {! {! }ハ,'
           >―‐┴―――┴―┴――――‐┴‐┴{`イ! |
           / /`T  ̄ ̄ ニニニニニニ  ̄ TT '' ┐ !_ll ,'`丶、
          / /〃 ̄ヽ  ' -―――- ' 〃 ̄ヽ  l  llr ゙! _,.  `丶、
            l ! ゞ...,,_ノ  _,.==;-、     ゞ..,,,_ノ l  /l_ ll/
          l l  /   , '/    `ヾ,ヽ     ll   l llゝ、/   <WRYYYYYY!!
         l l  /  〃'{      ヽヽ   ll   l ll / l!
         l l 〃 ̄ヽll ト、     ノ  `ヾ ̄`ヽ ! l ∩ l!
        | ! ゞ...,,_ノ','、ヽ \  /     ヽ_ノノ'| ll H' l'!,. -
          l ! { {____ヽヽ\` ´   , / ̄  ', / ll// l//
       ,| l,ィ―――、 `ヾ='、  /       \/// l, '
      /l ! ゞ____ノ   f´`ヾ',           `ヾ{..,, -
   ,.-'´  ! !          `¨´ ヽ            `ヾ―-
  /    l l f ̄ ̄ ̄ヽ r――- 、 >、
 {     l ! '、.....,,,,,_ノ '、.....,,,,,,_ノ '、_',
. '、   l l ,―――、 ,.―― 、  _.....,,,,,,ヽ
  `ァ、__l l '、____ノ {     } {     ',
. /  ! l ,-――-、  , ニニニ´,  ,ニニニ´|



 どこか間の抜けた携帯の電子音が部屋に響く。



           //__/_/ / |  ヽ \\ ',
           r┴' / / `∧ ! /^\< ̄ヾヘ
         // /    / ,、∨,、  \ヽ  \\
       ∠..ノ /  /  / ∧ヽ|/∧ヽ  ヽ\  ヽ ヽ
        r' / ,'  /  /l /´`"゙`´ ', ! 、   ', ヽ\}
        | { l   リ ,' 从     リ |  〉  }  } リ
      /レヘ |\トヘ匕L.._,. 、__/厶∠L/ l lイL
   ,ィ ´ / ∧ト、ゝ弋‐辷テミ、   ,ィ辷テァ//|,.イ ヽ\ー- 、        「――」
  /  /-ー彡'´|l lヘミi` ̄彡 | ヽ ` ̄´/ // ! ` ‐- \`ヽ \
 _,.〉<´  //   |l トゝミ彡'7   |   u //,' |ヽ   `¨ ー-  ヽ
.´       //   |l |ヘ三彡゙  ┘'   ,.フ /  l  \      `¨>ー 、
.       ,'/     | ', ヽ.l`マ{ ゞ二.Tミ、/l l  |    ヽ        〉   ',
      /     /| l l|  \    |ヽ|´ | l  l|     ',.      /   l
.     ,'    ,' | l l|    ` ー'|ヽl   | l l ト、  |     /     !
    /__ /  | l  |   \  ゞ'゙   | l l | ヽ___⊥__    /     ,'
    ヽ,      | l  |彡   ` ´ ィ三ミ:! l l |     /    /    /
      \   ノ l  |三i        ゞミ三| l l |      /    /     /

239 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:02:35 ID:q31573uQ [63/98]

                  _        ,r─ - 、
                _,ryニL{_ヽ‐ 、  _,ノ´    、ヽ、
              _rレ'´    `'{_j`'<_        `ヽ、ヽ、
               j/         ヽノ }          ̄`ヽ、,_
            j'   ,r ' ´__  ∨ヽ             ´")、
            |   / ァ'7::::::´"''- V^'i、          ,r '´ /
                !  l! / ´し‐‐、_::::::::ヽノト、         /    /
             '、 /       7:::/:ハ| }、       /   /
             ヽ/ 〃,i_,、_,r‐v‐!|:/ |:|. K、ト、       /    /__
              l/::レ:::::::::::::::r┘l」‐、|! |::|l,| }!\   !   /`゙~`
                   l:::::::::::::::::::::l '!ーrミ、ヽl」|ヾヽ、\ヽ、  ∧
         _ _     !:::::::::::::jl:::::!  ヽニ´_ヽ ヽ l>} ト、 ヽ、`'-'゙
      ,r'´   ´' 、  j::::::::::::N::::!          i ,zチ、゙ト、 `'ー
     /       ヽノ::::::::::::l |:::l  、     l !ヾ'ニ`>し!ー、_
    /         ゙i:::::::::::::| l:::l、  ` 、_ 、_j_!  /::::::ヾーLl゙Y‐v-    「――」
   /           |l:::::::::::| |:::| ヽ、 `'-`" ,.ィ´ヽ:::::::ヾ、:、 `^'┴'
.  /             |li:::::::::l| |:::| /:::ヽ、、、 .ィl´|:::|  ',:::',ヽ:、`ヽ、
  /   i          l!l}'vi:::|| |:::|'!:::::::| ||l:::::| | |:::l   i:::::! ゛,::.、 `
  i    !          !} l!`ヾ、|:::|ト、::::| |||:::::| l l:::{   j::::::! }:::::i
  !     .l        |{i l}i、 ヾ、|l {!ヾ || !::::l | l::::.、 ´ヽ:j └ 、|
 j~ー~'!       ├!‐、j!   ヽト 、` l:::::i l 、::ヽ、
 l⌒'^i⌒´i        |_,_ `ヽ,_、 ヾ;、 ヽ`ヾ! ! `ー`



          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : ://,、-‐┴┴: : : : : : : : ヽ: ,、 '": : :/
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        /: : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : 'く
        ,': : : : : : : : : : : : : : :./: : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : ',
          i: : : : : : : : : : : : : : ,.': : : : : : : :/:.: : :,':.: : :.i: : : : : : : : : :i : : : : : ',
       l: : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : :.:./:.:.:.:. :i:.:. :.:.:l:.:.:.: : : ,':.: : :.l: : :.!: : :.i
.       l: : : : : : : : : : : : : ,': : : : : : :.:./:.:.l:.:i:.:.l:.:.i :./l:.:.:.: : /: : : : l:. : :l :.i: :l
       l: : : : : : : : : : : : : i: : : : : : :.:/ハ:lヽl、:l:.:.:l/ l:.i:./:.ハ:.: :./:.:.i:.:l:. :l: l
.      !: : : : : : : : : : : : :.l:: : : : : :.:.,':l  '" ̄リ ̄ハヽlル'l/  l: :/ l:.:,':.:l:.:/l:.l
      l: : : : : : : : : : : : : l: : : : : : ::l: l. r r─==、ヽ    '⌒>:.l/l:.:.l:/ l:,'
.      ,': : : : : : : : : : : : ::i::: : : : : :::i: l ヽヽ::::::ノ_     /=、/:/l lル' ,','
     /: : : : : : : : : : : : :/l:::: : : : :.:::l: l U         l::://イ:.l   〃
.    /: : : : : : : : : : : : :/::l::::: : : : :i:::l: l          . :ヽ,': :l: l  /
    /: : : : : : : : : : : : :/:::::l::::::: : : :.l:::l: l         . : : :〉: l l       「――終わった、でありんすか?」
.   /: : : : : : : : : : : :::/::::::/::ハ::::: : : ',::',:l       _.._ /: : :l i
  /: : : : : : : : : : : :::/::::::/::/ '::::: : : ヽ-──- .._  ゛/i: : : : l:l
. /: : : : : : : : : : : :::/:::::::/::/_ >'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.く:::::::l: : : : li

240 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:04:03 ID:q31573uQ [64/98]

 喉元過ぎれば何とやら――三者三様のいかにもな様子に、流石に緊張も解れ
 『漫画でこう言うシーン見た事あるなぁ』等と、頭を掻いて呑気に構えながら答える。



                           _______ ____
                         /         (__ ゝ
                        /           (___ヽ_
                      /   ──     ──  (__ _ ヽ_
                     /  /´  `ヽ   /´  `ヽ  (_\ 〈
                   /     `T;;;:::;;;T′   `T;;;:::;;;T′  \ \
 「まぁ……一応は、       |     ヾ''''''´"ノ   ヽ⌒゙''''''´" U  |  )
  こんな感じで撮れたお」    |       (    i    )       |三三)
                    \       `ー ─'^ー 一'       /.:.|  .|
                     \         ̄ ̄        /|.:.:.:.:|  .|
                       〉三三三》     《三三三〈  |.:.:.:.:|  .|



 そう言って三人に見える様に画面を向ける。
 画面には、やや強張った表情を浮かべている黄蓋の写真が収められていた。

 差し出された携帯に孫策達は若干の躊躇の後、覗き込むように携帯の画面を見る。

241 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:04:22 ID:q31573uQ [65/98]

          z-へ へ へー-
        ノ ̄i┴   /- // \
      < /  i   V/l \\l
     / /  / / l  l     \ゝ
    / /〈〉 l/  / ∧ l  \ l \\
   /  l / l l 彳\V/丿( ヽ\ \
   l  / .l l トiイ l \/ヽ\ )  l  ト
   / / l l l∧ i li    レハ. /人 l 丿 〉
   l  ハ  r ー-ii-、\  ,,-ーll-、l/l l/
   l l l i L-〒Tァ=  ,  ッtTゥ、/l ) /
    \ヽ ヾ丶=~"  . l   "~./レイ l
    / l、≡三イ    l      7 イ l l        「ほぉ!こいつは凄いな
    / l ヾ ミ》   .-      ./l  l  l         確かにホロが居るじゃないか」
   /l l l  ヌ ミゞ ャ-=ュ〟. / l  l  l l
   l l l l l  \  .ゞ≡\\/\ l  l l l\
   / l l l  l\l \   ゾ\㍉ {  l  lヽ \
  /. l  l  l\ .ヽ. . ゝ- <   lヘヽ_l\l lヽヾ \
 r .l l /. l  .l \ \,    \ l l l l .  l  l\\ l\
r  ー/   l  ヽ\ \,     ト\ l . .l . l゙ ゙ ゙ヘーーヾミーミ
⌒/ /   l, l ヽ  L,,     .  \l l l l  //三二=彳
,,/  /  r ヘ\,, l  \ ,,)        l . \\l /  ll /  ∥
  /  / 《 / く,, l    l,,       /\ \ \ .ll  ll .∥
 /  / 《 /  ,L A \l,, \ \.     l \ ゞ .> ll  ll\∥
ムヘ/ .《 /  ソL く ヘ ヘ,,    し   <\ \ l ll ll ll ∥
   \./   / l,, > y ヘ, l ミゞ\ ゙゙\  }ミ\ ヾ \ll ll ll 》
     \//  l,,    V \ミミミミヽーへ、_ミ ミ\ \\ ll ll ∥
      /   l, ソ,r    〉ミミミミミミミミ\/ミミミミミ\ y\} ll ∥
     く     \l l\ ゞlミミミミミミミミミミ\ミミミミミミミ\l彡 ll ∥



          /..:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:/..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:メ、;ミ
.           /.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:/.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ:.:.'/
         /.:.:.:.:.::{:.:.:.:.:.:.:.::/.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:: ト、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.:.
         .:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.: .:.:/'|:.:.:.:{:.:.:.:::! :.:.:.::}:.:.:.:.:.:.:.:.:':.:.}
          |:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:{:::{ |:.:.::ハ:.:.::::! !:.::: ハ:.::.:.:.:.:.:.:.:}.:}
          |:.:.:.:.:.:.:::|:.:.:.:.:.::从厂!:.:ヌ::ト、:::| i:::/jノ:.:}:.:.:.:.: ;ハ:ト、
.         j:.:.:.:.:.:.::::|:.:.:.:.:.:|K利「うト、jハ}リ j厶}-从:.:.:.:/ リ ヽ
       i:.:.:.:.:.:.:::::|:.:.:.:.:.:|`弋::タソ       ,. __,, /ノソイ 〃
         ,! - ミ:::::|.:i.:.:.:.:|             ⌒ヾ::.:.:.://    -/,`丶、
        /     ヽ|.:i.:.:.:.:|        〉   /.:.:.:/    j/ .とニ二.__\    「おぉ……この誰もが見惚れる様な美女は
     /        |.:i.:.:.:.:ト、  「 ー‐ァ  . イ.::/.::.    ノ;し′ ` ー- `ヽ    確かにわっちでありんすな」
     ,′      |.:i.:.:.:.:| \ ` ='  イ:厶|:/ .:.:ト .   ;: ;.:.:i}`ヽ丿   }  ,
.     ′      │i.:.:.:.:|.   ` r "  |:::.:.:/.:.:.:.:l  l  ;: :;.:.j.:i:ト、     }  ′
     {         |.:i.:.:.:.:|   /     !:::.:.:.:.:.:.:.:| │ ;.:. ;:.::!:i:} \     }
    |        j|.:i.:.:.:.:ト、   {  /  i::: i.:.:.:.:.:.:| │ ;.:. ;:.::!:i::}    `}     |
    |        ||.:i.:.:.:.:| \     i:::.:i.:.:.:.:.:.:| ! ,:;.:. ;.:::!::!:}    |     |
    |        ||.:i.:.:.:.:|        i:::.:i.:.:.:.:.:.:| ! ;:;.:. ;.:::!::i::}.    |     |

242 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:05:11 ID:q31573uQ [66/98]

                       _,,,,_
               _,.-‐''''""~   "'ヽ、
            ,. -''"               "ヽ、
             r"                 \
          ,i                      i
       ,,r=Йヽ-、、,                  i
     /!ノ'"~~"ヘ,-'\                  |
    ベr'"      "ヽ, 'ゝ,               |
   (y"          ~ゝ;;ヘ、,           |--‐''''''‐=、,,,
  r''j"          _,,,,,ニミヽ、          |""~ ̄~"'=;;";、
  { ソ       ,..r:'"´::::::::::::::;;;;゙‐ミ'ゝ‐;,、,__     ヽ     ,,i' ,i´
 ト{      _,r:'´::::::::::::::::::::::::::!;;;;|i;i`"'‐i;;ニ=、、,,,__  `" _,,ッ=)/
 N     ,r':::::::::::::::::::::::::::::::::::!-' ''_,,,_ 、_   !-i;`';;‐;;;;;こヒ彡-'"
 H     i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|,.r;'ツ'''ド、 `ヽ、 ~`_ニ,i::::|
  L'i    i:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::!.'=:::::ノ_,,.ヽ  ヽr;ツ|'/::::i
  i,'i    ゙!::::::::::::::::::::::::::::::::::::|   ̄     {.|:::/,'::::/    「これは……凄いわね。
   'i >,   !::::::::::::::::::::::::::::::::::::|          i.| .,:'::::/
   ヽ、ゝ-r‐!:::::::::::::::::::::::::i::i::::::|      ,、 |.|/:::/       ねぇ、御遣いさん。
     ~''''""~!::::::::::::::::::::::::i:::::::::!    ,,_ .  ‐'::::/        これは道術か仙術の類
         !:::::::::::::::::::::::i:::::::::|、   .ヾ=="',r'::::/        ……それとも宝貝(パオペイ)なのかしら?」
         !:::::::::::::::::::::::ト、:::'i ` 、_   /:::::/
         !:::::::::::::::::::::::| ヽ:::゙V´:::`~"´::::::::/
         i:::::::::::::::::::::::!  `、::゙i::::::::::::::::::/|:|
         !::::::::::::::::::::::|   \:::::::::::::::::i i:i



 孫策達の反応の良さ――特に周瑜の眼の輝きに、手応えを感じて小さく安堵の息を吐く。



                  ,ヘ
      ____      / /
     /\  /\   / /
   /( ⌒)  (⌒)\/  /
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\ /  「いや、これは科学の力だお。
  |     |r┬-|       |    科学は学問を積み重ねて、絡繰りの技術を発展させた先にある世界だお」
  \     ` ー'´     /
  /          \
 /             \
/  /\           ヽ
 /   \          ノ
U      ヽ        ノ

243 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:05:42 ID:q31573uQ [67/98]

                    ,        、
                  , -'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;イ`ヽ
                /          /,';;;;;;;;;;ヽ
                /          イ/  ,;;;;   ;;;',
                ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡'   ,'〃;,,,   }
               ,';;;;;;;;;;/゙7;;;;;;;;;;;,'ニミヽ,//!;;;i;;;;;;;,,, !
               |;; ;;;;;;;i!:::'i!;;;;;;;;;;;;i==ミ \ヽコ;;;!;;;;;;;'
              !i ! !!;'-ノ|;;;;;;;;;;;;ト、____ン;メミ7;;;;/
              、ト=、ヾ'ー| ;;;; i;;;i      ',ヽイ;;;;/
             __,>',  ;;;;;;;;;;;!i' i!;;i ヽ、,,   ー'ム|;;;,'  「へぇ……そうなの。
        ,,..<''" ̄  ヾ,  ;;;;;;;;;ii,,,,,i!;;i   、.`.''',.へ !;;;!  もしかして、御遣いさんの天の国にはこう言った『もの』が沢山あるのかしら?」
      /´ ⌒゙'''ヾ\   i!  ;;;;;〈i;;;;;;ii;;i>、_   , '  /;;;;!
     , '      \ヾ,,i! ,;;;;;;;;!;;;;;;i!ソ 〃 ̄  /;;|i !i
      /    ヽ   ヾ;;;i! ,;;;;;;;;;;;;;,;'∧ ,   ,/< |;;;;;;;!
     ,'       \  ヾi!  ;;;;;;;'!;;;;;,',...〉、ヾ  ',ソ リ;;;;;/
    ,'     ヽ ヾ;、'、ミi! ,;/;;!;;;/ {;;;;! ヽ  ',;;,」/
    i       `ヾ;;;;;;;;;;;i!/;;;;;;イ'  !;;;;!,,.., r''" ̄ }
      ヽ    ヽヾ;;;;;;;;;;;;;/;/   y'´ ヾ,| ;;;;;  i
      ;;;;;;;ヽ、    ヽヾ;;;;〃;;/i   /ヾ;;;;;;;, i ;;;;,,,..!
       ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、 ヾ;;;;;;/ヽ', , ' < };;;;;;;;>';; ,'''''"、
       ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;, ;;;;;;;',\ '‐' /:::)|!r''"ヽヽ',;;, ;;;,
       ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;, ;;;;;;;;;Y::ヽ/` (:7,'ヾ;;;;;;ヽ〉;;; ;ヽ
        ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;, ;;;;;;;;ヾ'〃ノ y/ /,!;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;',
        ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;, ;;;;;;;;ヽ  ///人;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;',



      *   ____
    + 。 / \  /\ キリッ
       / (ー)  (ー)\+ 。 *
     /   ⌒(__人__)⌒ .\
  + 。|      |r┬-|    |  + 。
     \     `ー'´   /      「沢山あるお!
       \ ,,,,    ,,, / + 。    やる夫が居た国ではこう言った技術が発展していて――」
       /        \
     / ,、      .l> ,>
     \ リ       l <
      <_/       ト-'
       i        l
.       l        l
       l   、__.    l
       l    ∧    l
.      l    / l.   l
    ,、-'"l   /' ̄l   l'-、
  /  (__ノ   ゙'-、,_) \
  /                 i
  l     有頂天 状態    /
  ゙'-、, _______ ,、 - '"



 上手く事が運んでくれた事に幾分か楽になった気分で言葉軽くやる夫は、得意げに質問に答える。
 携帯に始まり、テレビや冷蔵庫、車や飛行機に到るまで、自分の身の回りに合ったあった科学や技術の結晶を
 答えれる範囲で話し続ける。

 孫策や黄蓋も聞き入っているだけだったが、周瑜は黒耀石のような大きな瞳に艶やかな色を滲ませながら
 気に掛かる内容があると、幾つも質問を重ねて行く。

 そしてやる夫はその質問に丁寧に答えて行く。
 その饒舌っぷりは正しく有頂天状態。
 水を得た魚のようにその姿は堂に入っており、普段から話慣れている様子が伺えた。

244 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:06:21 ID:q31573uQ [68/98]
                        ┌──────┐
                        │         .│
                        │         .│
                        │         .│
                        └──────┘
                                 ┌────┐
                                 │     ...│
                                 │     ...│
                                 └────┘
                            ┌───┐
                            │   .....│
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245 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:06:48 ID:q31573uQ [69/98]

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 「――と、少し話し込んじゃったかしら?            l!、:、! i. -'")l        ,./  |:::.:::::i::::::i:::
  とても有意義な話が出来て嬉しかったわ、御遣いさん」    ゙i l´ ,.-i l_,. -  ,. -'"    |.:.:.:.::i:::::::::::
                                       / }ヽi:、  - ''´,,,.       |: : : :i::.:.:::.::
                                       ヽ. \l:i:ヽ  ゙"       ,,.|: : : :i:::.: : ::
                                        ヽ. l:!゙、-`ー--- 、 ,、-'"/!.:.: :.:i!::: : : :
                                         ゙ヽ、       ヾiヽ, |:::::::::!i::: : : :
                                          /|゙'ヽ       / / |::::::::| l:::.:.:::



 一頻り聞き終え、話し終えた後、周瑜は満足そうにやる夫に笑みを浮かべて礼を言う。





            /     < / i      V/l \\l
           ./   / /  /  / /へ   l    \ゝ
           /   / / 〉l/ / ∧/  ヽ / l \ l \\
   /      ./  , /  l / l l 彳 \  V / 丿( ヽ\\
       / /: / l  / .l l トiイ l \ イ\ /ヽ\ )  l   ト
        ィ//ィ' // / l l l∧ i li<ノ      レハ./人 l 丿 〉
  /  /  l/  i  / ハ  r l /ー─ヾ    ー--リ!  l/l l/
    /   V  /l .l l l i Ll/ '  ̄ `ヲ     ‐- l  /l ) /
   ; ′     ヽ:/rェl \ヽ ヾ丶弋ヲフ ̄`〃  .仞 ̄ト/ レイ       「ロビン――貴女が歴史等々に
   ヽ      ヾi ハl iヽ ヽ 、ヽ‐---‐'ミ    `ー '・!            昔から興味があるのは知っているし、
   ヽ 、    , -、‐弋   ! ` 、: ヘ`ヽ巛ミミ7     〉''' }!   /        彼の話は面白かったけど、
     ヾ 、f  ゝ、::}`ー!   !`ヽ辷三彡{        ノl   |   r―   少しは軍師として行動して頂けないかしら?」
      ヽ l    `ー-l   ト、三ミマミ彡7   _ / :l   r'  _ノ
         !      l     l ¨''‐、ミ辷/  (マ;ム::::`、l  |   l
       :::|      l    l     丶.__./::マ;ム:::::\ ) ノ
;;;;  ヽ  ::::::l       l    .l       ヽ、,:::::::::マム::::::::丿 (
;;;;;;;    :::::/\     l     !        ヽ:::::::::マム::/ _ノ
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;::::/       l    l         /:::::::::::マッ´:/



 そんな周瑜に対して苦笑交じりに声を掛けたのが孫策だった。

246 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:07:11 ID:q31573uQ [70/98]

                _ 
             , - 、 ヽ
              ` ヾ、 i
            , イ ´ ̄ y - 、
          //  ,  ,   、\
        -'7 , / ル' ノl ハ ト、N  ヽ
        / ////l l l l l l l i  l
        / /く,、イ / l l l l l l_ |  |
        / ィ/r'ト'i / l__l .L/_l - Ll  |
       `i'/,}1 l l ー==  、{ 't,;;テ |  |
         レ l | l .l 彳;;ア  |l ´´ |  |      「心配性ね……大丈夫よ、バラライカ。
        i , ト} l l ´   〃   ,|  |
          ハi `N l ヽ、_ ー  ´ /  |       それはそれ、これはこれ。
       ノ | i , } `   ` 、   イ  /        これでも軍師とし理と論を整然と並べ、
      ノ | l l_ゝ、    `Y |  {__ -┐    彼の真意を探っているつもりよ?
        /f´c _|l Tヽ   | |  |__ r- |
       ノ∧-ヘ  ||__ L |_ l  ヽ l  l f´- 、  軍師とは観察者――と言うのは私の持論なの」
      __ノ\ ヽ Fー c T 7   v  l ,|  ̄ / l
    ,r_´--_ ̄\`|  c l'  |  ハ / l    |
     l \ 、ヽ  / ,l- = テ=_l  / レ !   ,  |
    |  \ヽ丶/ /|´  i   | /  ト、く   l  |
     l   \ヾ| l' |   l   |`☆  ヽl |    ! l
     `i    y!、`|   ′ .|     y    Y
      l  丶 ヽ Y     ,|、 ヾ ノ_j     l
        l   \ `|      |、二ニ´- `l    l
       l   ヽ|      |       |    ノ



 真意の読めない表情で、周瑜はすらすらと言葉を並び立てる。
 孫策は肩を竦めて言葉を繋げるのを諦めたが、黄蓋がすかさず混ぜっ返す。



            /: : : : : :./:.:.:.:.:.:._ = - = :.:.:.:.:.:ヽ: : : : \
            ′: : : : ;/:.:.:.:> ´       `ヽ:.:.:.\ : : : ヽ
          /: : : : : :ノ:.:.:.:./     ,ハ      \:.:.:\: : :.ヘ
            /: : : : ,.ィ:.:.:.:., ´   ,ィ i   | V   、、  \:.:.:.:ゝ、ヘ
          ′: : :/:.,:′/    ムL{   |  ',   l!Lム    \:.:.:.:.:.ハ
          ′: :,イ:./:.:.:/  i  / !  V!、{  !,イ ハ! l! V    !心、:.:|
        |: : : :!:.;':.:.:/   レ!/   、! ヽ!  リ_lノィ  ハ  /l! ! }三心_}
        |:.:.:.:.|:.l:.:.:/    !ミィ = ミ、     イ"⌒ヽイ/ |リル!三三}
          !: : :ヘ:!:.,′   !"         i      ノ}'   !三三ソ´   「本当かのう……。
        l: : : ハ:.{     l           '      ハ  !三/
         !: : : :Vヘ、   ',    r────    !   !ノ       そんなに満足げに笑っていては
         }: : : : :V:.:ヽ   i   V      /     八   ト、      説得力が無いでありんすよ。
        ノ: : : : : :〉:.:.l   ヘ   ヽ   ソ   /    |三ゝ,
        { : : : : : :/:.:.:.L    ヘ        /       リ彡ィ!     ほれ、普段は笑み一つ浮かべずに、
        ゝ、: : : :{三三三三ニニニ======ー 三三ソ′     小言をぶつぶつ言っておろう?」
          ` ̄}ヘ三三三三三三三三三三三三三三三=メ
              ノ : : :` ー == 三三三三三三≡ <: : :}
          (: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ノ
           ≧ー:-: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :_: ;イヘー 、
       ,. .´: : : : : : : : : : : : : : : : :ー: :- _: : : : :_: -: : : : : : : : : : :ヽ
      / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :(⌒)ー:L!: : : : : : : : : : : : : : : :ハ
      ,′ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ノ: : : /ヘ: : : : : : : : : : : : : : : : :}

247 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:08:10 ID:q31573uQ [71/98]

             ,..、 -、-、.,,_
        ,r‐'''""´   ヽ、`‐、 ゙!
          ', 、..,........、、|'‐、 ヽ ゙! {       ,-'''''''''' ‐-、     ,.r‐- 、、_
           ',   ',   | |  `, l ,}`′    ,'   ̄ ̄', !- 、   /ノア',.- _,`ヽ、__
         ',   ',  | !   ヾ゙′  ,,、-:;'、_       ' l  ゙i ` /ノ,r</,r、,,_ヽ
             ',   '、 `′      (     `ヾ、、  i  }   }}  `"´  从. r'i.|  |
             ',   ヽ          ヽ   r‐、_ヾ、  ,ノ  ノ       |.|.| ,} ||  |
           ',  `、         >く::::::依:式ゝ,...,.ィ_     ',ヽ」 }/゙!./|  |
               ',   ,',       r′-:ヘ::::::゙、 、__,!/{´'' ヽ,     'ァ ノ .|//  |   「それでは、ご期待にお応えして、
           ノヺ、/ノ`'‐ 、_   {.     `ヾ:::゙iー゙イ:::',,_  マー─f゙ r′∠i   /    次回から飲酒に関して
             / ///,r'゙ヲ   `''‐-',    └、:|  ゙7゙` ゙i!  },_,,,L,,,_/ ′ ,/     笑みを浮かべず、チクチクと
            i゙ .{/ ,r゙'゙,r'"`''‐ 、_    >、_    ヾ` ′ `ァ〈 r'´   ゙i ̄ ̄      今までよりもきつく言わせて頂くわ。
            } / ,/ ,ム‐'二∋  `''ァ1l  {_,、`ー 、   ゙i '‐-、_,L._゙i''´`ヽ   }        
          !′ ´,/´     / {_,..、=='、_,--┴ 、!`メ"´   `=;__,,」、=く、       私の眼と耳は何処にでもあって、
         ,′   i      /   ゙T''''"T'ーュ` ̄` `ー--、   }     |        手はとても長くてよ?」
          ,′   ,′   ,.-'   ⊂,ニ二二゙、,.      _}    } __,、‐′
          i    / ,、‐´   _、‐´ ,'`''ーァ‐;:ァ __,....、-‐''{    ノ´"ー、ヽ、
         〈"´   _、‐"   /   ,r''゙,.r'"ノ ゙r 、_  ``゙フ"゙ヽ、   ヽ i
         ヽ  \,、‐"     /   /`´,ィ´/ }   l゙'‐-''´     `ヾヽ!ノ
        "二`、.  \.    /   /''´  , ゙   }  i゙   !    `  ノノl|ヽ
       ,.-"´ ,.`..`.、   ヾ、"゙7   /   /    ,゙ ,人._ ,'        ,,''/ソ  ',
    ,r゙   /     ヽ、   `ヾ、 ./ , '     ノ /--、/     _, ‐´タ/   ゙、



     ,. . ´: ̄ ,二丶、
   _/: : : : : :ノィ: : : : :ヽ
 ,.イ/: : : : : : :'ー┴< : : ハ
 `7/ : /:!|ハ: :|: |:ヽ、 : : : : !
  |:l l l_l_レ{ ヽト士十!: : : : |   「いや……その……
  从トト{≧=  == |: | : :|   そう言うつもりで言った訳では無いでありんすよ?」
    |八  _ __ ..イ:j : : :|
    |:|: :`.了ー':.:.:.ソ/: : :|!|
     从: ト: |:{:.:.:|:./イ{: : /リ
      ヽ,rLjー!_{ーヘく/___
     く´:::`’::::`’::::::::`フ: : `ヽ
      `ー‐ ¨¨`ー<__Zィー′

248 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:09:10 ID:q31573uQ [72/98]

                                        _______ ____
                                      /         (__ ゝ
                                     /           (___ヽ_
                                   /   ──     ──  (__ _ ヽ_
(結局、やる夫は如何なるんだお……           /  /´  `ヽ   /´  `ヽ  (_\ 〈
悪い方へ転がりはしないだろうけど、不安だお。   /     `T;;;:::;;;T′   `T;;;:::;;;T′  \ \
                                |     ヾ''''''´"ノ   ヽ⌒゙''''''´" U  |  )
後、黄蓋さんマジで涙目だお)              |       (    i    )       |三三)
                                 \       `ー ─'^ー 一'       /.:.|  .|
                                  \         ̄ ̄        /|.:.:.:.:|  .|
                                    〉三三三》     《三三三〈  |.:.:.:.:|  .|




 三人の力関係を何となく理解しながら、少しずつ気を引き締める。
 孫策がちらりとやる夫に視線を送り、口火を切るタイミングを見計らっているのを感じたからだ。




            r'ー'´`ー// `ー 、
          ノ`(', ',l | //―-`ヽ
          }ミミ{',ヾ冖ヽ\`ヽ ̄` ,
           <// /l i ヽ' , ノ`ー'⌒`ヽ
            //l| ,' l |ヽ,rー'`ヽ \ ソ ヽ
          l_/ノ`ヽー 、/`ヽ\i ヽ',ヽヽ /\
           l´ ,Y /ノ ,ヽl/', l / .l i ヽ .}ヽY
         r' i ノv' { {゙゙ `´ヽlノl / /l // }',l,
        .}Yl 丶 ,、lヽl ', 、  lフj/}/_ノl/l//l l }', 
       lノリ、 、 x 乂三、ヽ ./イ(・)ゝノ|/l |';|ヘ      「さて、そろそろ結論をだそうじゃないか。
        `ヽヘヾゝ rt・チゞ   ー '・ //l|l |i ヘ      やる夫も手持ち無沙汰で暇を持て余しているようだし、な。
 ,r‐――===`ヽミゝ=彡( l       / | l |.l lヘ
      、└l  i' l \彡ミ   '      ハl.| .| | ',;ヘー-、  で――如何判断するのだ、筆頭軍師殿?」
  冫、__,ンゝノ ./ l> /l、ミヾ ,rt‐、    ハ|l il ノ ヘ/\
  ´ゝ_   ∠_ノ / /ノl |l lヘ/ミ/`  /  .| l、ヽ \
    .` ̄´ {/ ̄ヽゝlノ;;;;´/ミ/`ー'     .| l ゝ _ノ;;;ヽ
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|リ /|;;;;;/ミ/ヽ     .ノ ハ|;;;;;;;;;;;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j'/ l.|;;;;`゙゙',ミリ\   / l   .|、;;;;;;;;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ /.ノ;;;;;;;;;;;;;ヽ彡 ヽ { i \ .`ヽ;;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ    `ヽ   ヽ };;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ミ ', }  ,r´;;;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{ < ./ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ',///;;;;;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ  j |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\/;;;;;;;;;;;;;;;;;;

249 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:10:28 ID:q31573uQ [73/98]

  l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Lriヘーrr-、,、_
 |::_,..r┬‐ァ‐ァ-、_,.._::::::::::::::::::::::::::::::::::::::├'´ ̄ ̄``ヾ、Lト、、
 _j'7 ノ-'┴宀┴¬-<::_>ュ、:::::::::::::::::::::::::';::::::::::::::::::::::::::::::ヾ!〉
T レ'‐′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`´`ー'"<_>-,、_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y,>
"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:-r:T__二ニ:;;_-__ニ-<ノ>ー,-,、_::::::::::::::::::::::::に}
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.r:゙´::::::|´ /_,,,.ニ=ミヽ`ヽ  r;ミr`'宀ー'∠ZZ)_‐r)マ     「御遣いさんの話は
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;r:'´::::::::::::::::',ィ彳_):::)),.>   ヾ}レ!:::::_ノ             私達の既知の事実では証明出来ない
.:.:.:.:.:.:.:.:.:./::::::::::::::::::::::::::', `` "´       \!:i::{、   r‐┐        未知の現実よ。携帯と言う機械、が何よりの証拠よ。
.:.:.:.:.:.:./::::::::::::::::::::::::::::::::::,           .-,r!ト、:ヽ、_/__{
.:.:.:.:.:イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',          _, |"ヾ;:ヾ;`ヽ、 `ヽ、      順序だてて説明をこなせる所を察するに
.:.:.:.:.:.|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',     ー=ニ-‐′!T ̄ヾ;:戈、;:ヽ一'⌒ヽ、   頭の回転も中々良さそうだし、優良じゃないかしら?」
.:.:.:.:.:.:';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、       ー‐' ハ ,/ ヾ;.、ゞ::}、,r'⌒ ┴i
.:.:.:.:.:.:.ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ           !r<´> ,/ !::レ'´   _...- ヽ
`` '' '' " \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', 、....___ .....ノ:::`'''ヾ゛  |::j  r''´  _  `
         ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ__,...、_,...,__,..、_:::::::::\  lノ、 /  / ^ヽ、
        ';::::::::::::::::::::_,..ィァ7ムu-</<∠r'フ>ァ-くノ,〃) /{
         i:::::::::::_,.-イ/-'"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::`´``'"ヾー<Zフ7‐rァ、..、_



 恬然とした笑みを浮かべたまま、周瑜は答える。



                                    /::::::::::| l:::::: :ヽ;: : ヽ: ヽ: : : :゙i: : : : : :i: ゙i: :
                                    ,':::/::,':.i:! ゙i::!:::: : ヽ: .:.゙、:..゙i、:.:.:::i:.:.: : :.:.:i.:.:i :
                                   l.:.:i.:.:i: i:.! ゙i:゙、:、::::゙、、:::゙i::::!l゙i:::::::i:::::.:::::::i::::i.:
                                   |: :i: :.i: :!l!  ゙、ヽ,.<ヾ`''" `' '´`i:!::::::::::::::i::::i:
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                                   |::::i:::/‐'}''"ヽ   '´         !::::::::::::::i::::i
「それに、何より気概が気に入ったわ。            l::i::〈 /. ,r''' i           |:::::::::::::::i::::
                                    l!、:、! i. -'")l        ,./  |:::.:::::i::::::i:::
 歴史に対して『浪漫』と言う言葉を                ゙i l´ ,.-i l_,. -  ,. -'"    |.:.:.:.::i:::::::::::
 素直に吐ける人間に悪い人間は居ないわ、きっと」      / }ヽi:、  - ''´,,,.       |: : : :i::.:.:::.::
                                      ヽ. \l:i:ヽ  ゙"       ,,.|: : : :i:::.: : ::
                                       ヽ. l:!゙、-`ー--- 、 ,、-'"/!.:.: :.:i!::: : : :
                                        ゙ヽ、       ヾiヽ, |:::::::::!i::: : : :

250 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:11:06 ID:q31573uQ [74/98]

 周瑜の発言に続いて、黄蓋が言葉を繋げる。



      |:|.:.:.:.:.:.:|.:.い:⊥ |.:ハ: | l:|   |:.|l.:.:|.:|.:.:l:.:|:|.:.|.:.:.:.:.:.:|.:|
      |:|.:.:.:.:.:.:l从.:Ⅵ l八ヾ、リ  レⅣ レ厂|从l:イ .:.:.:.:. |.:|
      |:!:.:.:.:.:.:. l ≦アテ心      ィチテ心≧ |.:.:.:.:.:.:.|.:|     「わっちも構わんぞ。
       |:|:._:.:.:.:.: |ヘ {ト-じノi}       {トじ-ノi} イ、j .:.:.:.:.: |.:| _
        |:f' l=.:キ =¨三       `三¨= ≠.:.:=.:.:l:./ }    さっきも言うたがこの状況での健啖ぶりが気に入った。
.       l :| :|:==.:.'. = ==        == =/.:.:.== .:.:j/ /_    まぁ、この状況での糞度胸を買ったと言う訳じゃな。
    /|.:.| :|:.=:.キ = ==   j:.    == ≠.:.:==.:.:.=/ / `ヽ
.   /  l:._| :'.:.:/^7:ヘ.    t――――ァ   イ.:.:./.:「`l:./ /     }  それに、主からは色々と面白い匂いがするでありんす」
  r-トrー「 } ∨ ,' :. :. ヽ、 `ー―‐一'  イ〃.:./.:.:| レ′/'^ト、 _j
  { `! { { / │:.:.:.: ', | >  __. < |∨.:.:./.:.:.:.| .} / / }'´ )
  `ト、{ ヘ }./   .|.:.:.:.:.:.:∨        /.:.:./.:.:.:.:.l  { {. / /tイ
   l \ノじ′  :|.:.:.:.:.:.:.:.'. \   / ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.: |   ヾ:Jじ'´ j/
.    |   {     j.:.:.:.:.:.:.:.:l         l.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.{      /



                         _______ ____
                        /         (__ ゝ
                      /           (___ヽ_
                     /   ──     ──  (__ _ ヽ_
                   /  /´  `ヽ   /´  `ヽ  (_\ 〈
                  /     `T;;;:::;;;T′   `T;;;:::;;;T′  \ \
「ありがとう……ですお」   |     ヾ''''''´"ノ   ヽ⌒゙''''''´" U  |  )
                  |       (    i    )       |三三)
                  \       `ー ─'^ー 一'       /.:.|  .|
                    \         ̄ ̄        /|.:.:.:.:|  .|
                     〉三三三》     《三三三〈  |.:.:.:.:|  .|



 思った以上の高い評価に頬を掻く。
 照れ臭い、と言うのもあったが、どちらかと言えば少しばかり都合が良過ぎる展開にやる夫は戸惑っていた。

251 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:11:20 ID:q31573uQ [75/98]

                                     /  ト、                     i
                                       ト、 ヽ  \                  |
                                    | {  | ヽ ヽ   ヽ               亅
                                     ,ハ  ,{  ヽ }\__jヽ._                
                                    |l } / ! _   > '´‐- .]            !
                                    || !  トvミ_  ′ ‐=せナ|               ;
                                    }! \jい-'}i      ̄´ |
「それで……バラライカは如何なの?                   }〉|l      |           {
貴女の意見を私達はまだ聞いて居ないわよ?」            | jL、-    |    i          |
                                         |  ヽ`二 ´  |   |      !
                                   / ̄ ̄ ̄¨¨,二フヽ  ,. 1     l          l
                                  /  ` < ̄]      l「  |   |        !
                                /     ヽ‐- _ ̄_〕 ∥   |    li
                               /     ト、 \___丿  ll    |    ll           ヽ
                             . '      y  !/ヽ ヽ!l !   |{      八         \
                            /      ハ {  \__)   ハ __,ノ  / ′ \_,r;.=====ミ
                                  ノ-‐} !   |r1  / ̄/}   /一…ァ' /          \
                            |   ィ     `┘  /|| | j,ノ /  j /}ノ   //
                            |     |         /  j'フ~/   ^´   //              }
                            |    |      厶-‐' '´        //               ;
                            |   |     /. '´    ___,..   //                     /



                       〃〃    ヾ ヽ
                    ,レ''¨¨爪|¨¨`ヽート|
                  トァー⌒ヽ__ル | ハ ハ
                   rーZ  ⌒ ´∧/ヽへへ}、__
                   ソ'〃/  从/ィ     ヽ
                /从( /从(ソ  | |. | | 、./
               / | ,イ.xtッ≧  メム_ノ ノ .ノ|
             __z-ー=彡.| |ミミミ  イ =tォイ___/lハ       「……無害でかつ利になるならば、構わんさ」
          rzイ// ノ   イ| レ' 〉ミ  」   彡'ii, l | ヽ、 
          (〃{/ ,,彡イ // .ム<二二ニア |\ ,|  ハー-、
          ル <   |//     -ーヾz:::::. |  >- 、 ヽ  ヽ
      r<       ,ノ./      イ´  / .|     `> 、.|
      |  \     ,リ|      /   / l |ヽ        >、
      |   \ 、.  ノ/    rーイヽ ´ ̄j | | 〉         /
        ム    ミソ ( ∧    /ミゝ    ({ |  ヽ          /
      {∧      人 ` ̄ ̄ヽ  ,  人 l l   〉       /ヽ
      | ∧       /  \_ []/|\i| /  川   リ        /   〉

252 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:12:56 ID:q31573uQ [76/98]

                      ,.一ー 、\
                      _,二ニヽ.  ))
                 __, ≦ =ァテア):K_
                  `フ::::::::::::::斗:':イ:ハヽ::ヽ
                /::≦ニ´‐ァ7:://:::::}::i::::::
               /:イ::/r{'Y/ /:://::/}/}:|:i:::::i
                〃 レ://} |∟」_/〈;:イ/仏'!:!:i:::!
                   /:r{{ | fテ:;Iド  r升;云〉:':/
                //ハ.ぃ|!     ||   ,:::;イ
               ///:ハ}″ヽ. 、___^'__,. /:/亅  「あら、随分と冷たい事を言うのね」
              //:/::i:ト、   \   ,.イ:/
             /〈Q二コ》:\    T"{'´/
           __くハ ヽ {{_;:ノ_}  / :√Q7)
          / ̄  ゙̄'ヘ VF一oミ>く_ |::{一ァ7/
            |  ヽ ヽ  〉 /_ o / 〉′》! /,仁二
            |  ヽ }/ 厂⌒メ、、/ 〃|j //
            |    V/ (/  /  ,《 〃 /'〈 ゝ
          !   { {{ヽ/   {  / 、ル  ヽ ヽ
          l    い[/      / ペノ
         !    V     /\_,.-‐
           }  フフ      /




                            _ ノ    .:.:.:l    {   \、. . . :ヾヘ:.:.:.:.:.:.:`ヽ:.:.:.:.:.:/:.: /:./:/:
                           j    j! .:.:八:ヾ:.:.:.:ヾ、、 ヘ. . : : :.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i―-、:. /:.:.:/:/:::
                           〈   .:.}{ .:.:.{  } :ハ: )`ヾヾヾ. .:.:.:.:j!:.:.:.:.:.:. 、Y⌒ヽヽ :.:.::/:/::::::
                           ノ   .:.:.:.:.ヽハ {イ-ーjノ  jソ j:.:.:.:/!|:.:.:.:.:i、:.:!ソこ} } }/:/:::::::::
                          γイl| .:.:.:.:.:.:.{i!i!       rュ==ァイ:/ Ⅵ:.:./:.:ンl`ヽ/  ,ノ :.:/:::::::::::
                           ノ小从 .:.:.:.Ⅶ、    イヾソ'′ ’/  /:./:.:.|!:.:l: 人  /:.:./::::::::::::/
                             ハヽソ:.:ハネj}              /イ : /:.:|!:.:.l いソ/:.:./::::::::::::/
                               ( {{  V           /// :.:.|!:.:.:l ,イ彡′ ::::::/
                                  /           //イi .:.:.:|!:.:.:.l j/ 'ヘ::::::::::::/
「普段の貴女には負けるわ、ロビン」            /_ .....:.:.:.:..         //:|:.| :.|!:.:.:.:l二二ヘ从ソ
                                   `ヾ;  ___ ノ     // |.:| .:|!:.:.:.:.!二二ニヾ、
           .       /7                  └彡::::: ´     /′ |:.l :.|!:.:.:.:.l三三ニニ=\
             il.、   / ハ    __                 _ ハ ;;;         イ.:! .:|!:.:.:.:.:!三三三ニニ=
             ij i  /ノ:/__..:.:.:.:.:.::::::ヽ          . . : :/ :∧         //i . : :,.:.:.:.:.:.l三三三ニニ=
           .  l_:l_/  /:::::ヾヽ:/:):ノ       /: : /  ://ハ、__ _ ...ィ////. . : , :.:.:.:.:.:i三三三ニニ=
           ::::::::::::::/  /::::::::ノ/-イ       /: : / /∠二二ヽ////////. . : : .:.:.:.:.:.:∧三三三ニニ=
           ::::::::: /  :/:´ /  /  ィこ>  / /.:.:.:.:/:γ三ヾ、 ::://///// // .:.:.:.:.:.:/:.∧三三三ニニ=
            ̄l_/  .:j ./  /  / ./  / /.:.:.:.:/ ::{{:::}}: ////// / /:.:.:.:.:.:.:/:./:.∧三三三ニニ=

253 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:13:33 ID:q31573uQ [77/98]

     ____
   /      \
  /  \   ,_\.
/    (●)゛ (●) \
|  ∪   (__人__)    |   「……」
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



 話は纏まった様子だが、やる夫は結局どうなるのだろうか――。
 そんな疑問を挟んでいると、孫策がこちらを向き薄っすらと笑みを浮かべて問い掛ける。





         /:/  -  ̄  ハ ` ‐ 、ヽ  !,
         Y .// / /  |:i    \、 i
         /ー-、/、_ :/ ', i i,.ヘ ',  ヽ:i|
       r―´   ´  /   i /:  ト 、  i:ヘ
      ノ          ヘ | ,.ィ  i  `ー 、 i
     i ,.イ        / ハi,|//|  i    `
      /   i ハ  i /  i|`ー- |
      'i i  ハ ト! ィ:ハ i ハ   ノイ /  i
      ハ/|  |iL__V`'くハハ     |イハ  :i   「さて……主役を待たせて悪かったな。
      / V\ト卞乏`ミヾ`  ー-=≠―| ./
    /  | :ト、ゞ、:.:.:´彡  i えzゥ‐ラ/:/  /  こちらの意見としては聞いてい貰えた通りだが……
   /   :/| /iト-=;,;_i'    `    ‘/イi イ / やる夫、お前は如何したい?」
- ´  / :/ | i :ヘヾ、;,/       /イ//イ |ハ
   /  /,.イ :/ :||;ヘ=:{ _`´_   /イ|i  |  i
  / .:ノ´./:/  |:|:i,:\{ `ー- `  ,.イ: `| i |   i
/_ -/ //  /:|:i:',: \ ` ,. イi;:/:.  | l ト、
ニ -/  :/´  :/ \:i,.  ` ´  i:;ハ:  | :l | ヽ
.:/   /´  /   `!      /  ヽ |  i:l ヘ



 最終的な判断をこちらに任せる――やる夫にして見れば、それは答えの解り切った残酷な問い掛けだった。

254 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:13:49 ID:q31573uQ [78/98]

         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \    「……今のやる夫に、
  | / .イ '(ー) (ー) u|    選択肢はあると思うかお?」
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ



 国が違う、風土が違う。人種が違う。
 貨幣も無く、技術も無く、生きる術も無く、頼る人も居ない。
 袋小路のぶらこうじ。完全無欠の八方塞。
 単純な言葉で言えば――今のやる夫には何も無いのだ、良く解らない『肩書き』以外が。

 そしてその『肩書き』が唯一活きるのがココの、このタイミングでしかない。

 そんな状況で衣食住が保障されるであろう選択肢を蹴り飛ばすような人間は
 余程の変人か、自信家か、またはその両方だろう。





         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \  (まぁ、無条件に向い入れられるよりは
  | / .イ '=・=  =・= u|   逆に安心出来るお。
    /,'才.ミ) (__人__) /  
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \   それに選ぶべき選択肢が解るなら、なおさらだお。
 /\ ヽ          ヽ  後は、どれだけ自分の意見を織り込めるか、だお。



 自らの意思で選択をさせた――と言う事実が大事なのだろう。
 そうする事によって意思を縛り、選択した本人もその意思に自ら縛られる。
 ある種の呪であり言霊みたいなものだろう。そして、これは想像以上に効果がある。

255 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:14:09 ID:q31573uQ [79/98]

                              _ ノ    .:.:.:l    {   \、. . . :ヾヘ:.:.:.:.:.:.:`ヽ:.:.:.:.:.:/:.: /:./:/:
                              j    j! .:.:八:ヾ:.:.:.:ヾ、、 ヘ. . : : :.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i―-、:. /:.:.:/:/:::
                             〈   .:.}{ .:.:.{  } :ハ: )`ヾヾヾ. .:.:.:.:j!:.:.:.:.:.:. 、Y⌒ヽヽ :.:.::/:/::::::
                             ノ   .:.:.:.:.ヽハ {イ-ーjノ  jソ j:.:.:.:/!|:.:.:.:.:i、:.:!ソこ} } }/:/:::::::::
                            γイl| .:.:.:.:.:.:.{i!i!       rュ==ァイ:/ Ⅵ:.:./:.:ンl`ヽ/  ,ノ :.:/:::::::::::
                             ノ小从 .:.:.:.Ⅶ、    イヾソ'′ ’/  /:./:.:.|!:.:l: 人  /:.:./::::::::::::/
                                ハヽソ:.:ハネj}              /イ : /:.:|!:.:.l いソ/:.:./::::::::::::/
「その発言は肯定と取って良いのかしら?        ( {{  V           /// :.:.|!:.:.:l ,イ彡′ ::::::/
                                     /           //イi .:.:.:|!:.:.:.l j/ 'ヘ::::::::::::/
 こちらの望み通りに飼われる、と」               /_ .....:.:.:.:..         //:|:.| :.|!:.:.:.:l二二ヘ从ソ
                                     `ヾ;  ___ ノ     // |.:| .:|!:.:.:.:.!二二ニヾ、
              .       /7                  └彡::::: ´     /′ |:.l :.|!:.:.:.:.l三三ニニ=\
                il.、   / ハ    __                 _ ハ ;;;         イ.:! .:|!:.:.:.:.:!三三三ニニ=
                ij i  /ノ:/__..:.:.:.:.:.::::::ヽ          . . : :/ :∧         //i . : :,.:.:.:.:.:.l三三三ニニ=
              .  l_:l_/  /:::::ヾヽ:/:):ノ       /: : /  ://ハ、__ _ ...ィ////. . : , :.:.:.:.:.:i三三三ニニ=
              ::::::::::::::/  /::::::::ノ/-イ       /: : / /∠二二ヽ////////. . : : .:.:.:.:.:.:∧三三三ニニ=
              ::::::::: /  :/:´ /  /  ィこ>  / /.:.:.:.:/:γ三ヾ、 ::://///// // .:.:.:.:.:.:/:.∧三三三ニニ=
               ̄l_/  .:j ./  /  / ./  / /.:.:.:.:/ ::{{:::}}: ////// / /:.:.:.:.:.:.:/:./:.∧三三三ニニ=



 「飼われる」と言う言葉を孫策は使ったが、それは『挑発』や『嫌味』の意味合いは薄い。
 どちらかと言えば、やる夫の出方を見定めようとする意味合いが強いのだろう。

 乗るか、反るか、攻めるか、引くか、足すか、割るか、はたまた掛けるか――どのようなアクションを起こすのか
 楽しんでいるのだろう。そして、それは『期待』と言う言葉に置き換えて良いものである事も理解出来た。



         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '(ー) (ー) u|   「そう考えて貰って構わないけど……一つだけ訂正させて欲しいお
.   /,'才.ミ). (__人__)  /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ

256 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:14:46 ID:q31573uQ [80/98]

      /    丿     /   j  { /⌒ヽィ公x       \_ノ
     /    /   /  /  ,.イい八!        }       く
    /    /    /  /  / -|‐==ト      ノイイ  ノ  ,ハ
  く      }   ノ { 〃l /{. 斗=ミヾ::::)  .:⌒メ j| イ     ト
    }      厶イ八八{ 八{  >セヅ`仁7  ィゼド刈  }ハ  ハノ
   ノ       {   {   ィ个ニ≧=彡ニ/   { ー= リ ノ厶イ
  (       ∧, -ヘ   |ニニニニニニニニ,′  ∨  イイ /
.  '         { く !  ├=ニニニニニニ{   , /   仏ィ′
    i    l  人 (l   卜ニニニニニr‐┘   __   ノハ|
    |    l    ヽ.|  八ニニニニ=┤   ∠二〕  / |     「あら、何かしら?」
    |    |     l|  | トヽニニニニゝ   `こ ゚′ /l  |
    |    |     l|  | | \ニニニニニ}    フ  /⌒' ノ
    |    |     l|  | |  `ト ニニ=}      イ / .イト、
    |    |   从 |!   {  ≧=‐-r=彡'  i / !{ !\
   ノ    j   .〃   | ト、      r‐ ミ|i {   |,' 川 ! \
       /  〃     | | \   ∧   Ⅵ {   | 〃从   ヽ、
      /     {{     ノ |    ヽ /∧  ∨ ̄ ̄ ̄`ヽ'ハ    )\
          ノ    (  ト、    ∨/.ハ  |  / ̄ ̄   Ⅵ}   '   \



 荒波立てる事無く、心拍を認識できない心電図のように『スルリ』と事を終わらせるには、
 現状維持に努めて『YESマン』宜しくやって行けば良い。





       /⌒ヽ,      .,,;-―――――-;;,,
       |   {    /            \
       l     ヽ                 \
       \   ヽ          __._ノ   _〉
        }ヽ.   \    U  `i |;;;:::| i  〈{::} 〉   「その選択肢の答えには
   _,. -―‐く`      ヽ        ⌒゙''''''´" ヽ    『今は』って前置きが付くって事だお。
   {′    i ヽ    }ヽ_      (,,__,,ノ!_ノ .|
   `ーァ= <  ,} 、  ハ!_        ̄ ̄ ̄  /   それに飼い犬ってのは
     {   { ̄ヽ  _> ´ r‐_)          /    愛情を持って接してくれれば、それに答えるし、
     ヽr―― '´ ̄   /´   > .  `ニ´ ,.メヘ、   いずれは飼い主と『対等』に為れるって事を知ってるかお?
     /.{      __.. イ ,ハ\  \  ` ー‐ ´/\、 ヽ
     | ヽ. -‐ ¨´   ノ}\| > 、 ヽ    ∧ ヾi、 l. |  何より――産まれ立ての犬は育つもんだお。
     }  ハ     ,/ ∧ヽ\ .ヽ ヽ   /  l  }il! } |        ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
    ハ  ヽー、―--- '´ノノ ト、 ヽ          ,iリ/-{  そいつがどこまで育つか、眺めるのも楽しいと思わないかお?
    {    \\ _/イ .|ヽ.ヽ ヽ    l   ///ト、ノ
    `7ヽ、  ` =チ'´/ ノ
     /  {\__ ノ .ノ /



 だから、やる夫は牙を剥く。出来る限り、その牙が大きく見えるように。

 それは敵意を示すものでもない。
            ・ ・ ・
 これは賭け――飼い犬としての矜持を示す為の賭けである。交渉と言っても良い。
 だから強気だけでは駄目だ。謙虚だけでも駄目。
 必要なのは自身の『伸びしろ』の多さを見せて、如何に相手の琴線に触れれる言葉と答えで
 今後の『期待』を持たせる事が出来るか、それに尽きる。

 無論、リスクは限りなく高い。
 会話の中で複雑に絡み合うその『糸/意図』を読むのは、加減を間違えれば雁字搦めとなり、
 どのようにしても元に戻す事は出来ない。

 ――博打ってのは、外れたから痛い目みるから面白れぇんだよ

 とは、祖父の弁ではあるが、別にそれに習って実行した訳ではない。
 ただ――ここで引いては行けないとやる夫の直感が訴えたので、その直感を信じた。
 それ以上でも、それ以下でもない。

257 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:15:43 ID:q31573uQ [81/98]

         /:/  -  ̄  ハ ` ‐ 、ヽ  !,
         Y .// / /  |:i    \、 i
         /ー-、/、_ :/ ', i i,.ヘ ',  ヽ:i|
       r―´   ´  /   i /:  ト 、  i:ヘ
      ノ          ヘ | ,.ィ  i  `ー 、 i
     i ,.イ        / ハi,|//|  i    `
      /   i ハ  i /  i|`ー- |
      'i i  ハ ト! ィ:ハ i ハ   ノイ /  i
      ハ/|  |iL__V`'くハハ     |イハ  :i
      / V\ト卞乏`ミヾ`  ー-=≠―| ./     「……」
    /  | :ト、ゞ、:.:.:´彡  i えzゥ‐ラ/:/  /
   /   :/| /iト-=;,;_i'    `    ‘/イi イ /
- ´  / :/ | i :ヘヾ、;,/       /イ//イ |ハ
   /  /,.イ :/ :||;ヘ=:{ _`´_   /イ|i  |  i
  / .:ノ´./:/  |:|:i,:\{ `ー- `  ,.イ: `| i |   i
/_ -/ //  /:|:i:',: \ ` ,. イi;:/:.  | l ト、
ニ -/  :/´  :/ \:i,.  ` ´  i:;ハ:  | :l | ヽ
.:/   /´  /   `!      /  ヽ |  i:l ヘ



           /⌒ヽ,      .,,;-―――――-;;,,
           |   {    /            \
           l     ヽ               U \ …ヤラカシタカンジカオ?
           \   ヽ          __._ノ   _〉
            }ヽ.   \    U  `i |;;;:::| i  〈{::} 〉
       _,. -―‐く`      ヽ        ⌒゙''''''´" ヽ
       {′    i ヽ    }ヽ_      (,,__,,ノ!_ノ .|
       `ーァ= <  ,} 、  ハ!_        ̄ ̄ ̄  /      「……」
         {   { ̄ヽ  _> ´ r‐_)  U       /
         ヽr―― '´ ̄   /´   > .  `ニ´ ,.メヘ、
         /.{      __.. イ ,ハ\  \  ` ー‐ ´/\、 ヽ
         | ヽ. -‐ ¨´   ノ}\| > 、 ヽ    ∧ ヾi、 l. |
         }  ハ     ,/ ∧ヽ\ .ヽ ヽ   /  l  }il! } |
        ハ  ヽー、―--- '´ノノ ト、 ヽ          ,iリ/-{
        {    \\ _/イ .|ヽ.ヽ ヽ    l   ///ト、ノ
        `7ヽ、  ` =チ'´/ ノ
         /  {\__ ノ .ノ /



 沈黙に冷や汗が零れ落ちる。

 選んだ答えに後悔は無い。あれは紛れも無く、やる夫自身が示したものだ。
 だが『伝え方』を間違えたかと言う不安はある。

 違う態度で改めるべきだったか、意思を伝え切れなかったか、順序立てを間違えたか。
 ――ありとあらゆる最悪の光景が脳裏を掠める。

258 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:16:01 ID:q31573uQ [82/98]

 やる夫の表情を見ながら、孫策はゆるりとした動作で煙草を咥える。
 そして煙をゆっくりと吐き出しながら、口を開いた。



                   〃〃    ヾ ヽ
                ,レ''¨¨爪|¨¨`ヽート|
              トァー⌒ヽ__ル | ハ ハ
               rーZ  ⌒ ´∧/ヽへへ}、__
               ソ'〃/  从/ィ     ヽ
            /从( /从(ソ  | |. | | 、./
           / | ,イ.xtッ≧  メム_ノ ノ .ノ|       「……この状況で随分と大きな声で吼えたものだ。
         __z-ー=彡.| |ミミミ  イ =tォイ___/lハ       笑みを引き攣らせ、震えてると言う事は現状を
      rzイ// ノ   イ| レ' 〉ミ  」   彡'ii, l | ヽ、     理解しているのだろうが、まるで言葉と態度がつり合って無い。
       (〃{/ ,,彡イ // .ム<二二ニア |\ ,|  ハー-、  もう少し間の取り方を学べば様にはなるのだろうが
      ル <   |//     -ーヾz:::::. |  >- 、 ヽ  ヽ ……現時点では妥協点以下だ」
  r<       ,ノ./      イ´  / .|     `> 、.|
  |  \     ,リ|      /   / l |ヽ        >、
  |   \ 、.  ノ/    rーイヽ ´ ̄j | | 〉         /
  ム    ミソ ( ∧    /ミゝ    ({ |  ヽ          /
  {∧      人 ` ̄ ̄ヽ  ,  人 l l   〉       /ヽ
  | ∧       /  \_ []/|\i| /  川   リ        /   〉



       __,‐⌒ヽ、
       /   '─ \   ヤメテー,ヤルオノライフポイントハ0ヨ!
      ノ ノ-、 (○) \
      | 。(○)  、゚ ヽ, ヽ
      ヽ  ヽ__,,,トー'i   )  「――」
       ノ    ` ⌒''  ノ
      (           }
      ヽ         /
       ヽ     /
     ./ー-.l`‐-‐< ̄``ヽ
    (   ⌒⌒ ̄ ̄`r:ュ〈
     ´`´ー-、_,. -‐'´/l .ト''ヽ



 淡々と吐き出される言葉の一つ一つが、やる夫の身を強く打つ。
 孫策が言葉を言い終える頃には眩暈すら覚えた。

259 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:16:43 ID:q31573uQ [83/98]


                      /           //イi .:.:.:|!:.:.:.l j/ 'ヘ::::::::::::/
                       /_ .....:.:.:.:..         //:|:.| :.|!:.:.:.:l二二ヘ从ソ
                    `ヾ;  ___ ノ     // |.:| .:|!:.:.:.:.!二二ニヾ、
  「だが……」            └彡::::: ´     /′ |:.l :.|!:.:.:.:.l三三ニニ=\
                         _ ハ ;;;         イ.:! .:|!:.:.:.:.:!三三三ニニ=



      / ̄ ̄ ̄\
   γ⌒)      (⌒ヽ
   / _ノ ノ    \  \ `、
  (  < (○)  (○)   |  )    「……お?」
  \ ヽ (__人__)   / /






            z-へ へ──-、_
         /          ヽ \\
       , '          :  rV/l \\
      /     z-へ へ─  ─ト/^\ ヾヘ
.      .′ //__/_/ / ,、}  /|/  ヽ \',      「実に良い啖呵だった。
     fi  <┴' / / ` / ∧ヽ /, !∨,、、  \ヽ    中々如何して気骨があるじゃないか。
     |i / // /   /l  /´`"`リ |/ヽ  \  \ 
     |i / // /   /! 从   /厶ノ,rヽ/  \ ヽ   先程の軽率な発言を改めて謝罪しよう。
     l  ,'   ト / //__\ト  ヽ ィ=、 !/厶/} ヽ} ゝ  そして、私はやる夫――お前を気に入った。
     | '    i  ノイ_____,`   ` {ノ::} |  ∠ }/
     |/    | { ヽ ~~~'~ ゛  丶 `~゛lヾ/リ |  〉     この地に居る限り、利を越えて、友として
     {   i  |ヽ、 ゞ:.:彡7´      ノリ | / !      孫伯符個人として、お前の意思を歓迎しよう」
     l   |  }ヽ`゙彡::.ゞ{  ー一 /i∧/  ノ
     l   ,  , i  ト>-―-、   ´ イ | / l /(
     ,  /  / /     \ー ´ヽ,ヽ/ `ヽ \
    /  /  { /        i(_ヽヽ| イi イト.  ヽ
     ,    ノ/         }\`_  /イト、   ル
   i   l   //          | //    _ノ } __ノ
   |   | 〃{          / くく/⌒ヽ ノ´



 不意に孫策は片目を瞑り、楽しげな笑みを浮かべた。
 それはとどのつまり――

260 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:18:13 ID:q31573uQ [84/98]

 やる夫は賭けに勝った。
 交渉に成功したと言う事実に他ならない。



         ____
         / _ノ ヽ、\
      /o゚((>)) ((<))゚o
     /    .:゚~(__人__)~゚:\    (うおっしゃー!!
     |         |r┬-|    |     やる夫がガンダムだお!!)
     \、     i⌒i‐'  ,;/
    /  ⌒ヽ.ノ ノ  く
   / ,_ \ l||l 从\ \
    と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.
         ベシベシベシ
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ
             ○
           о
          。
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
         /               \
        /     __       __   \      「いや~、はっはっは……
.     /   ´ ̄    ヽ  /    ̄` \     そう言って頂けて、幸いですお。
.    /     イ:::::::ヾ.、   i i  イ:::::::ヾ.、  \
   /    〃 ゝ- 'ノ  .! !〃 ゝ- 'ノ    ヽ   これで皆さんの御手伝いする際にも
   |         /    ハ   ヽ         |   張り合いが出ると言うものですお。はい」
   |         ゝ __ ノ  ゝ.__ノ         |
   ヽ                           /
    \                       /
    /                       \



 喜びをおくびにも出さずに、出来る限り好青年っぽい爽やかな笑みを浮かべる。
 その表情は真摯であり、または事を終えた後の紳士のようでもあった。





            /     < / i      V/l \\l
           ./   / /  /  / /へ   l    \ゝ
           /   / / 〉l/ / ∧/  ヽ / l \ l \\
   /      ./  , /  l / l l 彳 \  V / 丿( ヽ\\
       / /: / l  / .l l トiイ l \ イ\ /ヽ\ )  l   ト
        ィ//ィ' // / l l l∧ i li<ノ      レハ./人 l 丿 〉
  /  /  l/  i  / ハ  r l /ー─ヾ    ー--リ!  l/l l/
    /   V  /l .l l l i Ll/ '  ̄ `ヲ     ‐- l  /l ) /
   ; ′     ヽ:/rェl \ヽ ヾ丶弋ヲフ ̄`〃  .仞 ̄ト/ レイ
   ヽ      ヾi ハl iヽ ヽ 、ヽ‐---‐'ミ    `ー '・l
   ヽ 、    , -、‐弋   ! ` 、: ヘ`ヽ巛ミミ7     〉''' }!
     ヾ 、f  ゝ、::}`ー!   !`ヽ辷三彡{        ノl  「あら、手伝ってくれるのかしら?
      ヽ l    `ー-l   ト、三ミマミ彡7      / :l   『気に入った』と言う言葉に嘘は無いから
         !      l     l ¨''‐、ミ辷/  '´/::::`、l   別に気を使わなくてもいいのよ?」
       :::|      l    l     丶.__./:::::::::::::\
;;;;  ヽ  ::::::l       l    .l       ヽ、,::::::::::::::::::::::\
;;;;;;;    :::::/\     l     !        ヽ::::::::::::::::::/
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;::::/       l    l         /:::::::::::::::/

261 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:18:44 ID:q31573uQ [85/98]

 存外に優しい言葉を掛けられて、やる夫は笑みを浮かべた。
 何時だって、人に認められると言うのは嬉しいものだ。



                       _____
        ,..-‐-、__       / ヽ   /  \
       /       ヽ    // ,.-、ヽ  ' /,..-、 ヽ
      /  '´`ー―-イ    /  ヽゞ-' ノ   ヽゞ-' ノ ヽ   「勿論だお。
     . / ./ ̄ \   }  ./:::::::⌒ i´  人  `i ⌒::::::::::ヽ   やる夫はやるときゃやる男だお!
     / ', -、   \.ノ―、|      `‐‐'  `--'       |
    . / /   \    ヽ   l|       |-‐┬‐-|         |   それに、ここで行動できなきゃ
   /   ヽ   \  /  l \     ヽ___/       /   さっきの言葉は虚言も良い所だお!」
  ./     入   .}‐〈   } __\              /
  /       <  _,イ__,-`ー ':.:.:.:.:.:.:.ヽ`ー―‐.、    .,..-‐‐ト、
  \      ̄ /|:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\  /:.:.:.:.:.:l:.:.\
   `ー――‐ '   |:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ':.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.ヽ



 そして、それに応えたいと思うのが人情と言うものだろう。





         .____    .i^マ'フ
 モジモジ  ./⌒  ⌒\  レ' /
       /( ―)  (―) ./ ,イ ヽ、
     //// .(__人__) ./ 、 /ーヘ_,.ヽ,       「まぁ……正直、
     |     .´ ⌒` ./ 、\`ヽ´__ .`t       何もしてないのは逆に苦痛だお
.     \      .../   ヽ r'´_}__,   {
            ./  {'T /`7/ _,ノ  !      それに何かしら役に立ちたいと言うか……」
          .-'     `7'/ヽY´   |



 やる事が無くて暇なのも苦痛だが、やるべき事があるのに手を出せないのもまた苦痛である。
 それが何らかの役に立ちたい、手伝いをしたいと願う人間ならば尚の事。

 何より一般的な良識としても、衣食住を賄って貰った上で保護されている事を考えれば
 内容が雑務だろうが何だろうが手伝いたいと思うのは当然だろう。

262 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:20:09 ID:q31573uQ [86/98]

            z-へ へ──-、_
          /__/_/ /     ヽ \\
         , '   /  /         rV/l \\
       /    / z-へ へ─ ─ト/^\< ̄ヾヘ
        .′ //__/_/     | ,、  \ヽ  \',}
      fi  <┴' / / ` ヘ |}  /|/∧ヽ  \  ヽ ヽ
      |i / // /   / ハ,|/, ∨,、  \ヽ', ヽi
      |i/〈〉 l/  /i /  i|`   "゙ |/∧ヽ  ヽ}  }l
      |i | l   リ ィ:ハ i ハ    '}/]厶斗 }/ l }
      |i   {  {从=≠ミ、    ィ爪_刋/ l ∧ l    「そこまで言ってくれるならば、
      |i   ∧  V弋込外     ` ` ・ア|/ l /     幾つか力を貸して貰おうか。
      |  /  ヽ、ヽゞ:.:彡´   :::.   /  l」 |
      l  ,'     ト-ト =;,;_i'        /l  爪 |      現時点で直ぐに思いつくのだと……
      | '     i  ヾ、;,/  r、‐  .イ | 小、ヾ、     そうね、一つは知恵を呉の為に貸して欲しいわね。
      |/     |    i个 . |│/| | i|// } ヽ '.
      {   i   |   | l  `|│  { { i|/ 小、   i     使えるかどうかはこちらで判断するから、
      l   |   }   } ィ三ミ|│  比7   },rヘi }    天の知識をどんな細かい事でも話してくれるかしら?」
       l   ,    , i   //ゞミ;,/ ⊥_/^i/   /厶 }_
        ,  /   /厶イ´   / ー‐、 V:l  / {{    `ヽ
     /  /   { { 川「 ̄` / 、 __ V:/ /  ヘ       ,
        ,     ノノメイ   |  ,r 、 レ/ ,′ {  ヽ    }
     i  l    //}′{ィ三ミ |  /  し'/ {{ ハ ヽ ヽ   ト、
     |   |   〃/.::| }ゞミ / l     /    |レ'   ヽ、ヽ ヽ  ,
    {   {   {{/}::::} ト=V ト、  イ:}  {く     ヽ ヽ ヽ }



                   n
                   l^l.| | /)
                   | U レ'//)
      ___      ノ    /
    / ⌒  ⌒\  rニ     |
   / (⌒)  (⌒)\  ヽ   /
 /   ///(__人__)///\ / `   /    「お安い御用だお!
 |       `Y⌒y'´    |   /     それぐらいなら幾らでも聞いて欲しいお!」
 \.       ゙ー ′  ,/  /
  /⌒ヽ   ー‐   ィ  /
  / rー'ゝ        /
 /,ノヾ ,>         イ
 | ヽ〆          |



 待ってましたとばかりにやる夫は元気良く挙手をして答えた。
 その様子からは自信と、少しばかりの期待が見て取れた。
 
 やる夫の頭の中には、政治学や建築学と言った専門的なモノは無理でも雑学だけならばそれなりにある。
 また、この世界の技術で作る事が可能な、役立つ道具等の案も幾つか既に頭にある。

 むしろ、こう言った事を『前提』に考えられている趣味を持つ人間としては、
 役に立たなかったならば、絶望の余り憤死してしまうかも知れないとさえ思う。

263 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:20:25 ID:q31573uQ [87/98]

                 z-へ へ──-、_
              /          ヽ \\
            , '          :  rV/l \\
           /     z-へ へ─  ─ト/^\ ヾヘ
     .      .′ //__/_/ / ,、}  /|/  ヽ \',
          fi  <┴' / / ` / ∧ヽ /, !∨,、、  \ヽ
          |i / // /   /l  /´`"`リ |/ヽ  \  \
          |i / // /   /! 从   /厶ノ,rヽ/  \ ヽ
          l  ,'   ト / //__\ト  ヽ ィ=、 !/厶/} ヽ} ゝ
          | '    i  ノイ_____,`   ` {ノ::} |  ∠ }/   「頼もしいわね。
          |/    | { ヽ ~~~'~ ゛  丶 `~゛lヾ/リ |  〉    期待しているわ。
          {   i  |ヽ、 ゞ:.:彡7´      ノリ | / !
          l   |  }ヽ`゙彡::.ゞ{  ー一 /i∧/  ノ      なら、もう一つのお願いも期待して良いかしら?」
          l   ,  , i  ト>-―-、   ´ イ | / l /(
          ,  /  / /     \ー ´ヽ,ヽ/ `ヽ \
         /  /  { /        i(_ヽヽ| イi イト.  ヽ
          ,    ノ/         }\`_  /イト、   ル
        i   l   //          | //    _ノ } __ノ
        |   | 〃{          / くく/⌒ヽ ノ´



妙に含んだ物言いに、小首をかしげて問い掛ける。



      _____     ━┓
    / ―   \    ┏┛
  /ノ  ( ●)   \  ・
. | ( ●)   ⌒)   |     「それは何だお?
. |   (__ノ ̄    /
. |             /       やる夫に出来る事だったら、何でもするお!」
  \_    ⊂ヽ∩\
    /´     (,_ \.\
.    |  /     \_ノ

264 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:20:42 ID:q31573uQ [88/98]

      /    丿     /   j  { /⌒ヽィ公x       \_ノ
     /    /   /  /  ,.イい八!        }       く
    /    /    /  /  / -|‐==ト      ノイイ  ノ  ,ハ
  く      }   ノ { 〃l /{. 斗=ミヾ::::)  .:⌒メ j| イ     ト
    }      厶イ八八{ 八{  >セヅ`仁7  ィゼド刈  }ハ  ハノ
   ノ       {   {   ィ个ニ≧=彡ニ/   { ー= リ ノ厶イ
  (       ∧, -ヘ   |ニニニニニニニニ,′  ∨  イイ /
.  '         { く !  ├=ニニニニニニ{   , /   仏ィ′        「むしろ、やる夫にしか出来ない事ね。
    i    l  人 (l   卜ニニニニニr‐┘   __   ノハ|
    |    l    ヽ.|  八ニニニニ=┤   ∠二〕  / |          単純に言えば二つ目は
    |    |     l|  | トヽニニニニゝ   `こ ゚′ /l  |          ――他の武将を口説いて欲しいのよ」
    |    |     l|  | | \ニニニニニ}    フ  /⌒' ノ
    |    |     l|  | |  `ト ニニ=}      イ / .イト、
    |    |   从 |!   {  ≧=‐-r=彡'  i / !{ !\
   ノ    j   .〃   | ト、      r‐ ミ|i {   |,' 川 ! \
       /  〃     | | \   ∧   Ⅵ {   | 〃从   ヽ、
      /     {{     ノ |    ヽ /∧  ∨ ̄ ̄ ̄`ヽ'ハ    )\
          ノ    (  ト、    ∨/.ハ  |  / ̄ ̄   Ⅵ}   '   \



 孫策は事も無げに、気軽にそんな事をの宣(のたま)った。

265 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:21:16 ID:q31573uQ [89/98]

 やる夫には孫策の言っている意味が、いまいち理解出来ない。

 他の武将をくどく、クドク、KUDOKU――このアルファベットをアナグラムするに、
 『KU』の文字は必要っぽそうだが、この場合は邪魔なのでノイズ除去をして、
 自分の都合が良いように色々と付け足しながら再度組み立てると『Do-dai』になる。



      ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ    
    N│ ヽ. `                 ヽ 
   N.ヽ.ヽ、           ,         }. 
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ        |  
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、   |. 
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ 
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./    「つまり孫策はアイドルになりたいって事だよ!!」
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'  
       l   `___,.、     u ./│  
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,  
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ 
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、              「な、なんだってーッ!!」>>(AA略
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」 ))
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l
.     l.   |:.:.:.!';';';';';';';'|  /:.:.:.:!.|"'|.   l'  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
     l   |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i=!ー=;: l   |    l. |   | /   //
       l  |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l    l、 :|    | } _|,.{::  7 ))
        l  |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ'  ::::::|;   7
.      l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. \:::::\::::: ヽ  ::::::!′ :::|   .:/
.       l |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!   /ヽ::: `:::    ::::  ....::..../
⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ⌒丶、_ノ
                ○
━┓           о
┏┛     ⌒    。
・      ___⌒
    / ― 乂____    ━┓
  /ノ  (●/   ― \   ┏┛
. | (●)   |     (●) ヽ\ ・
. |    (__ノl   (⌒  (●) |
. │       〉     ̄ヽ__)   |    「……お?」
  \__/´      ___/
      /|          ヽ
       | |         |



 絶対に違うとは思いつつも、この可能性が何だかんだで一番高い気がしてきた。
 と言うかそうであって欲しいものである。

267 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:22:00 ID:q31573uQ [90/98]

 理解出来ずに首を傾げるやる夫の様子が面白いのか、孫策は小さく笑み浮かべて口を開く。
 実に楽しげである。



                         _ ノ    .:.:.:l    {   \、. . . :ヾヘ:.:.:.:.:.:.:`ヽ:.:.:.:.:.:/:.: /:./:/:
                        j    j! .:.:八:ヾ:.:.:.:ヾ、、 ヘ. . : : :.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i―-、:. /:.:.:/:/:::
                        〈   .:.}{ .:.:.{  } :ハ: )`ヾヾヾ. .:.:.:.:j!:.:.:.:.:.:. 、Y⌒ヽヽ :.:.::/:/::::::
                        ノ   .:.:.:.:.ヽハ {イ-ーjノ  jソ j:.:.:.:/!|:.:.:.:.:i、:.:!ソこ} } }/:/:::::::::
                       γイl| .:.:.:.:.:.:.{i!i!       rュ==ァイ:/ Ⅵ:.:./:.:ンl`ヽ/  ,ノ :.:/:::::::::::
                        ノ小从 .:.:.:.Ⅶ、    イヾソ'′ ’/  /:./:.:.|!:.:l: 人  /:.:./::::::::::::/
                          ハヽソ:.:ハネj}              /イ : /:.:|!:.:.l いソ/:.:./::::::::::::/
                            ( {{  V           /// :.:.|!:.:.:l ,イ彡′ ::::::/
「簡単に言えば、孕ませろと言う事ね         /           //イi .:.:.:|!:.:.:.l j/ 'ヘ::::::::::::/
 無論、相手の合意の上で、だけど」         /_ .....:.:.:.:..         //:|:.| :.|!:.:.:.:l二二ヘ从ソ
                                `ヾ;  ___ ノ     // |.:| .:|!:.:.:.:.!二二ニヾ、
        .       /7                  └彡::::: ´     /′ |:.l :.|!:.:.:.:.l三三ニニ=\
          il.、   / ハ    __                 _ ハ ;;;         イ.:! .:|!:.:.:.:.:!三三三ニニ=
          ij i  /ノ:/__..:.:.:.:.:.::::::ヽ          . . : :/ :∧         //i . : :,.:.:.:.:.:.l三三三ニニ=
        .  l_:l_/  /:::::ヾヽ:/:):ノ       /: : /  ://ハ、__ _ ...ィ////. . : , :.:.:.:.:.:i三三三ニニ=
        ::::::::::::::/  /::::::::ノ/-イ       /: : / /∠二二ヽ////////. . : : .:.:.:.:.:.:∧三三三ニニ=
        ::::::::: /  :/:´ /  /  ィこ>  / /.:.:.:.:/:γ三ヾ、 ::://///// // .:.:.:.:.:.:/:.∧三三三ニニ=
         ̄l_/  .:j ./  /  / ./  / /.:.:.:.:/ ::{{:::}}: ////// / /:.:.:.:.:.:.:/:./:.∧三三三ニニ=



     ____
   /      \
  /         \  ポク……
/ U  _ノ    ヽ_  \
|     (一)|lil|(ー)  |   「えっと……」
/     ∩ノ ⊃_) /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



 孫策の言葉が頭の中でぐるぐると回る。



     ____
   /      \
  /         \  ポク……
/           \
|     \   ,_   |   「それは……」
/  u  ∩ノ ⊃―)/
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



        |
    \  __  /
    _ (m) _
       |ミ|
     /  `´  \
     ____
   /⌒  ⌒\    チーン!
  /( ●)  (●)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \  「解ったお!それなんてエロゲ展開だお!」
|     |r┬-|     |
/     `ー'´      ∩ノ ⊃
( \             /_ノ
.\ “  ____ノ  /
  \_ ____  /



 そしてその言葉を少しずつ遠心力で砕き、意味を段々と理解して――

268 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:22:56 ID:q31573uQ [91/98]

         ................................................             .................................ヽ、
       ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::            ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,
                                                  ヽ,
     ,,        ,、、、、,,     ,,             ,,        ,、、、、,,     ,,
    ii        ,r":::::::::::::::ヽ   ii          ii       ,r":::::::::::::::ヽ    ii
    i|        r゙::::r;;;;;ノヾ:::::::゙;   !i         i|      r゙::::::r;;;;;ノヾ:::::゙;    !i
    !i       :i:::::::ヒ‐=r=;':::::::::!  i:!        !i      :i:::::::::ヒ‐=r=;'::::::::!   i:!
    !!       ';:::::'ヽ二/:::::::::ノ   !!        !!.      ';::::::'ヽ二/::::::::ノ    !!
     !!.       ゙:、;;;;;:::::::;;;."    !!         !!       ゙:、;;;;;:::::::;;;."    !!
     ”           ̄    ”           ”.          ̄     ” i;
                   /                ヽ、             :i    「って、えーーーッ!?」
                  /                   ヽ            i
                 /                      ヽ          :i
                /            i、           }          :i
                {           /ヽ           /          /
                ヽ、        /  ヽ、       /          /
                   "iーーーー''"  ___  "'ーーー''i"           /
.                   |     /     \     .|           /
.                   |    /  一'  `ー\   .|          /
.                   |  /   ( ○)  (○)\   |        /
.                   |  i       (__人__)   i   |      /
.                   |   ヽ、    |r┬-|  /  |     /
.                   |     /    `ー'´  く   ..|   /


 ――腹の底から叫んだ。阿鼻叫喚の大絶叫である。

269 名前: ◆/Ys6KXDB5k[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:23:12 ID:q31573uQ [92/98]





                   ┻━┻┻━┻━━┻┻━┻┻━━┻

                        原作:真・恋姫†無双

                        第一章 一節 (中編)
                       『 天の饅頭(みつかい) 』

                   ┳┳━━┳━┳┳┳━━┳━┳┳━

                            終  劇

281 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:46:20 ID:q31573uQ [93/98]
                 どうも、今回一番気合入れたのが自作AAである『やる夫宗匠』だった>>1です。
         ___
         /|  _`ヽ   今回はミスオール周瑜登場と、注意書き【キャラクター設定の一部が大幅な改変】対象の
       |  |  |_ヽ) |  何故か大学生になっている『主人公(やる夫)』の細々とした設定話でした。
       |  |  __ノ   
       |  |_|‐一'′  これを先に差し込んで置かないと【容姿↓↓】の代わりの【知識↑↑】が出来ないので、
     xr‐ト-允<      賛否両論を視野に入れつつの、戦々恐々としながらの投下でした。
    / \V〈〉V_,>、
   /ヽ   ∧ハト、  \   次回後編では(性的な意味で)本大好きっ娘な彼女が登場します。
.  / ハ   \∨ /_/│
 /    }     `{'´   l │  ……正直、原作OP前である1章で200レス近くなるのは如何かと思ってます。
./   /|     o〉   '| |   今後の話の長さ的に考えて。
                 後、地の文の多さ(くどさ?)は如何しようも無いかも知れませんが、
                 今後の改善点として、奮起していきたく思っています。

286 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 22:02:45 ID:q31573uQ [94/98]
.       ┌────────‐‐ 、            
.       |                   ヽ.           
..       |     ┌──‐‐ 、     .|       
.         | .       |      :.    |          
.         | .       |         }     |   あ、自分の好きな女性キャラクターが偏っているのは仕様です。
.        | .       |        ノ    |    大事な事だから二回言っておきます。
.        |     └───"      |.    と、話は変わりますが、お知らせです。
.        |                ノ            
.       |     ┌─────―            
         | .       |                      
        /`ヽ、   ノヽ                     
      /   ∧ ∧  ト、                   
    . イヽ、 .,'コ二}ニi  ! ト 、        
  /  |  iヽ/  ! ! i/! |  \


【お知らせ】

 次回か、次々回の投下で安価があります。
 後半になるにつれてキンクリさんが大活躍する原作の『アレ』です。

 ただ個別では補完しきれないので
 『劉備&桃香』『春蘭&秋蘭』的な形になりますので、先にお伝えしておきます。

287 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 22:04:18 ID:AhERjQig [6/6]
>劉備&桃香
一人じゃねえかwwwwww

270 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:24:57 ID:AhERjQig [5/6]


このへんの発想、やっぱり現代人では即座に受け入れられんよねえ

271 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:25:44 ID:39ZjFAZw
乙です

ここは「もげろ」でいいんだろうか?
反応に困るw

272 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:26:44 ID:5TRJ/DLA [3/5]
武将を口説いてものにできるくらいよい男になれって言う意味も込められているんだろうな

273 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:26:56 ID:.YBbDHjE [2/2]

呉の種馬にならないか?ってことだよな・・・

274 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 21:27:02 ID:BjP.2FkI [1/2]
乙です。
とりあえずはもげろ?

293 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 22:30:21 ID:tOQgK1nI


呉ルートとは俺得なスレだwww

そーいや、ソーラ充電の携帯って本当にあるんだよな。
実際の性能はわからないけど

294 名前:名無しのやる夫だお[] 投稿日:2010/09/12(日) 22:34:23 ID:O3XH24Zg


ところでR-18表示は?

296 名前: ◆/Ys6KXDB5k[] 投稿日:2010/09/12(日) 22:42:33 ID:q31573uQ [97/98]

>>293 知り合いが持っていますが、放置していると意外と充電出来ますよ。
     ただ、携帯としての性能がががが

>>294 今後の予定は未定なので、取り敢えずは【AA↓】と言う事で良しなに……。

             ヾヽ'::::::::::::::::::::::::::'',    / 時 .あ ま ヽ
             ヾゝ:::::::::::::::::::::::::::::{     |  間 .わ だ  |
             ヽ::r----―‐;:::::|    | じ て    |
             ィ:f_、 、_,..,ヽrリ    .|  ゃ る     |
              L|` "'  ' " ´bノ     |  な よ     |
              ',  、,..   ,イ    ヽ い う    /
             _ト, ‐;:-  / トr-、_   \  な   /
       ,  __. ィイ´ |:|: ヽ-- '.: 〃   `i,r-- 、_  ̄ ̄
      〃/ '" !:!  |:| :、 . .: 〃  i // `   ヽヾ
     / /     |:|  ヾ,、`  ´// ヽ !:!     '、`
      !      |:| // ヾ==' '  i  i' |:|        ',
     |   ...://   l      / __ ,   |:|::..       |
  とニとヾ_-‐'  ∨ i l  '     l |< 天  ヾ,-、_: : : .ヽ
 と二ヽ`  ヽ、_::{:! l l         ! |' 夂__ -'_,ド ヽ、_}-、_:ヽ







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コメント

このやる夫、妙に理知的だと思ったらそんな背景が…
っておい!師匠に目を奪われがちだけど、やる夫の親父、パワポケ(3か9?)の主人公じゃないか!
サイボーグorヒーローの息子とは、なんというチート…!

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